汗のニオイを抑える制汗剤

体温調節に必要な「汗をかく事」

「体臭がキツくなるから、汗をかきたくない」
 

そう思っている人がいるかもしれません。

ですが汗をかく事は、自然な事です。健康の維持にも役立っています。暑い夏の季節や激しい運動をした後、汗をかきます。これは体温を下げるために汗をかいている、と言えます。もしも体温が高いままの状態が続いたら、高熱により体の機能がおかしくなります。

汗をかく事による体温調節は、人が生きてゆくのに必須と言えます。気づかないかもしれませんが、一般的に人が1日にかく汗の量は約1リットルと言われています。毎日1リットルも、汗をかいています。

体臭を防ぐには、汗をかいた後のケアが大切です。市販のデオドラント製品を使ったり、お風呂に入って体を洗ったりして、体から汗を拭き取りましょう。
ニオイの原因は、体についた汗をそのまま放っておく事で雑菌が繁殖するからです。体を清潔に保つようにケアしていれば、体臭で悩む事もそれほどないでしょう。

汗のニオイを抑える制汗剤

汗のニオイを抑える方法として制汗剤を使う方法や、「ハンカチ」や「手ぬぐい」などでこまめに汗を拭き取る方法などが考えられます。

制汗剤の種類

ロールオンタイプ

制汗剤のタイプには、いくつかあります。その中で、ロールオンタイプと呼ばれている物があります。制汗剤にボールみたいな部分が付いていて、それを直接肌につけて薬剤を塗れます。薬剤の成分が肌に浸透しやすいので、高い消臭の効果を得られるとされています。

ロールオンタイプの制汗剤は、海外でもよく使われています。特にフランスで人気が高いと聞きました。フランスでは、自身の体臭で周りの人を不快にさせてはいけないという気持ちが強いそうです。エチケット対策として制汗剤を用いることが多いそうです。

ロールオンタイプの制汗剤には、なかなか乾かないという弱点もあります。だけど塗りやすくて消臭の効果も高いということより、人気を集めています。高い消臭効果を望んでいるなら、一度ロールタイプの制汗剤を使ってみてください。

スティックタイプ

制汗剤の中に、スティックタイプと呼ばれる物があります。固形化させた薬剤を使って、消臭効果を得る物となります。このスティックタイプの物は使い勝手が良い、と評判です。消臭効果の持続性もあって、利用者も多いということです。

ただし即効性はない、ということです。固形化された薬剤を肌に塗ってから消臭の効果が出るまで、しばらく時間がかかります。「臭い消し」の即効性のあるタイプと併用して使うと良い、と思います。

先ほど持続性があると言いましたが、スティックタイプの制汗剤は、朝に使えばその日の間、消臭効果が続くとされています。朝出かける前に使うだけで、その日ずっと体臭を消してくれます。そうであるなら、充分に実用的だと思いました。

今まで別のタイプの制汗剤を使っていて、ちょっと自分には合わないと思っていた方は、スティックタイプを試しに使ってみましょう。ご自身にピッタリ合うタイプかもしれないからです。

スプレータイプ

制汗スプレーをかける女子

ササッとすぐに使えて、しかも即効性があることより、スプレータイプの制汗剤が人気となっています。持ち運べる物なので、汗をかく季節、例えば夏の季節など、バッグの中に携帯している人も多いようです。

スプレータイプの制汗剤の特徴は、なんといっても即効性です。スプレーから薬剤をシュシュっと一吹きするだけで、気になる体臭を消してくれます。脇の下や足の裏などのニオイが気になる部分に、スプレーすれば良いです。

ただしスプレータイプの制汗剤は、持続性はないと言えます。一時的に体臭や汗を抑えてくれる消臭剤となります。制汗剤の中には、持続性があるタイプの物(例:スティックタイプの物)もあります。なので、その時々で使い分けると良いです。

スプレータイプは、「持続性のなさ」が欠点と言えます。しかし利便性と即効性というメリットが、欠点を上回っています。よって多くの方に利用されているタイプとなります。

手作り制汗剤

市販の消臭剤として制汗剤があります。制汗剤については、自作できる物もあります。自作の制汗剤は、肌が弱い人におすすめです。なぜなら、保存料などの化学物質が含まれていない物だからです。
ここでは「重曹を使った手作り制汗剤」について、その作り方をご紹介したいと思います。

  1. 重曹1gに対して、精製水25mlを用意します。そしてそれらをスプレータイプの容器に入れて、よくかき混ぜます。
  2. エタノールと、消臭や殺菌の効果を期待できる精油を用意します。
    別の容器を準備して、エタノール5mlに精油を数滴入れて、よくかき混ぜます。
    精油にはラベンダーやユーカリ、ローズマリーなどを使うと良いでしょう。
  3. (2)の液体を(1)のスプレータイプの容器の中に入れます。そしてよくかき混ぜます。
    これで出来上がりとなります。

その使い方は、体臭が気になる部分に直接スプレーして使います。なお、保存料が入っていないので、1週間以内に使い切るようにしてください。