一時的な脱毛症・円形脱毛症

色々な原因によって薄くなる髪の毛

人間の髪の毛は色々な原因によって、抜けたり薄くなったりします。進行していくタイプの脱毛症には、加齢による薄毛や脱毛、男性型脱毛症があります。体の中で起きている変化により、時間の経過とともに進行していく脱毛症と言えます。

一時的なタイプの脱毛症には、頭皮のトラブルや体調不良、薬物トラブル、病気、過剰なストレスなどの影響による症状があります。頭部に「10円玉くらいの大きさ」の脱毛が見られる円形脱毛症も、一時的なタイプと言えます。

円形脱毛症

円形脱毛症円形脱毛症とは、突然頭部に円形の脱毛が発生する症状です。突然頭髪が円形や楕円形に抜け、くっきりと地肌が見える脱毛斑ができる病気です。
症状としては、前ぶれはありません。男女年齢に関係なくて、誰にでも発症する可能性があります。頭部の全体や体全身の毛が抜けてしまう事もあります。

円形脱毛症の原因については、ストレスと言われています。しかし他にも、原因があるようです。近年では、免疫機能の異常(自己免疫疾患の一つ)が原因で発症するのではないかと、指摘されています。
なお、過度のストレスは体にかかる負担が大きいです。もちろん、髪の毛にとっても良くありません。

専門医に診てもらいましょう

脱毛部に産毛の再生が見られずに広がっていく場合、皮膚科専門医を受診してください。
特に子供の場合、円形脱毛症とは別に脱毛癖(トリコチロマニア)による脱毛も見受けられます。
脱毛癖は、精神的不安定が原因で自分の毛を自分で引き抜いてしまう病気です。円形脱毛症と間違えられることがあったりします。
どちらにしても、早期の診察と適切な治療が大切です。なので1ヵ所でも脱毛が見られたら、早めに受診をしてください。

円形脱毛症については、以下の4種類に大きく分けられます。

  1. 一つだけ脱毛斑ができる単発型
  2. 2ヶ所以上になる多発型
  3. 頭全体の毛が抜ける全頭型
  4. 頭髪だけでなくて眉毛や体の毛など、全身の毛が抜ける汎発型

脱毛が1ヵ所だけで特に大きくなる様子がない場合、たいてい6ヶ月ぐらいで自然治癒すると言われています。
ただし多発型、全頭型、汎発型と重症化するに従って、治りにくくなってきます。
また、年齢が低いほど治りにくいようです。そして再発を繰り返す事例があります。

円形脱毛症の原因については、自己免疫説が有力と言われたりしています。正常でない免疫反応のため、リンパ球の毛球部への攻撃によって脱毛が起こったことが推察されるようです。
このような場合では、育毛シャンプーでは治りません。早期に専門医に診てもらってください。

解消法の一つ・かつら

円形脱毛症で「お困りの方」の中で、それを解消するために「部分かつら」を使用している方がいます。
この点に関して、「部分かつら」を使うよりも「全かつら」を使うほうが良い、という指摘があります。なぜかと言うと、円形脱毛症は脱毛部分が広がったり、別の箇所に広がったりする場合があるからです。
もしも後から脱毛部分が増えてしまった場合、最初に用意した「部分かつら」では対処できません。よって初めから、「全かつら」を装着しておくほうが良いとなります。