「香り」で「その人らしさ」を演出できる香水

香水の4つの種類

香水

もしも香水を適切に使いこなしたいと思っているなら、その前に香水の種類について知っておきましょう。

香水は配合されている「香料の度合い」によって、4つの種類に分けられます。ここで言う「香料の度合い」とは、香水の成分やアルコール、蒸留水、これらの割合つまり濃度です。

そして4つの種類とは、「パルファン」「オードパルファン」「オードトワレ」「オーデコロン」という4つです。これらは、香水を濃度によって分類する場合の呼び方です。

パルファン

パルファンは「香り」が最も高い、高濃度の香水です。水が、ほとんど使われていません。
賦香率(香料濃度の度合い)は、15%から25%です。
※香水の成分濃度が15%から20%、アルコールが75%から80%、蒸留水が0%から5%です。

「香り」の持続時間は、5時間から7時間となっています。
豪華なイメージの香水です。なので付け過ぎないことがポイントと言えます。

オードパルファン

オードパルファンは、賦香率(香料濃度の度合い)が10%から15%の香水です。
※香水の成分濃度が10%から15%、アルコールが80%、蒸留水が5%から10%です。
「香り」の持続時間は、5時間程度となっています。

この香水なら、ビジネスの場で使用しても特に問題はないでしょう。
ただし会社などの公共の場には、様々な人が出入りします。よって、「香水の香り」を「不快な匂い」と感じる人もいるでしょう。なので香水を付ける際は、不快な印象を与えないように気をつけてください。

オードトワレ

香水のことを調べていると、オードトワレという言葉を見かける事が多いかもしれません。

このオードトワレは、オードパルファンとほとんど同じです。賦香率(香料濃度の度合い)が5%から10%の香水です。
※香水の成分濃度が5%から10%、アルコールが80%、蒸留水が15%です。

「香り」の持続時間は、5時間前後となります。
この香水は、持続時間が短めの香水です。

オーデコロン

オーデコロンは、賦香率(香料濃度の度合い)が3%から5%の香水です。
※香水の成分濃度が2%から5%、アルコールが90%、蒸留水が5%から10%です。
「香り」の持続時間は、1時間から2時間程度です。

アルコールの割合が高い香水であり、「匂い」を嗅ぐとキツく感じます
だけどオーデコロンは、最もカジュアルな香水と言えます。手軽に利用できるので、香水の初心者におすすめです。

そしてプレゼントする香水としても、おすすめです。特に、プレゼントする相手が香水に詳しくないなら、まずはオーデコロンをプレゼントすると良いでしょう。
ただしどうしても、「香り」に対する「好き嫌い」があります。相手に気に入ってもらえる香水を選び出すことは、少しハードルが高い事と言えます。

女性から人気がある「パルファン」

一般的に香水は、その濃度が高い順に「パルファン」「オードパルファン」「オードトワレ」「オーデコロン」となります。香水の種類は、これら4種類となります。

ここで言っている「オーデ」とは、フランス語で「水の」という事を意味します。なので「香水の水」という感じになります。「オーデ」という言葉が付くと、本来の香水より少し薄めという事になります。

先程言った香水の濃度の順においても、「オーデ」が付いている物は「パルファン」よりも濃度が薄い、と言えます。もしも「パルファン」では「香りが強い」と感じるなら、少し濃度が薄い香水である「オードパルファン」を使うと良いでしょう。

ちなみに、大人の女性において人気があるのは「パルファン」だそうです。「香水本来の香り」がする物が、やはり人気のようです。

香調による香水の分類

香調(こうちょう・「どんな感じの香り」がするか)によって、香水を分類できます。主な分け方は、「シトラス」と「フローラル」という2つに分ける「やり方」です。

シトラスの香り」は、柑橘系のフルーツの香りです。「主な香り」は、レモンライムです。
フローラルの香り」は、「花の香り」となります。特に「バラジャスミンの香り」が多いようです。

その他の分け方では、「オリエンタル」「シプレ」「フゼア」という分け方もあります。

オリエンタルの香り」とは、バニラなどの天然樹脂系をベースにした香りです。

シプレ」は、コティ社の香水「シプール」から付けられた名称です。ベルガモット、オークモスを基調とした香水の香りになります。

フゼア」は、ウビガン社の香水「フゼア・ロワイヤル」から付けられた名称です。ラベンダーやゼラニウムという植物を基調にした香水の香りです。

個人差がある「匂いの演出」

「香り」の影響については、

「周りの人からほめられた」
「誰も気づいてくれない。いまいち効果がわからない」
 

など、様々だと思います。
「匂いの感じ方」には、とても個人差があります。なので、その結果にも個人差が出ることは当然かもしれません。

ファッションアイテムの中でも、香水は特に個人差が表れるアイテムと言われています。「匂い」に対しては、「個人の好き嫌い」が出やすいと思います。「香水の香り」が苦手なものだと、理屈抜きで「その香水を付けている人も嫌い」となってしまう可能性もあります。

いま流行っている香水だからと言って、その「香り」が自分に合うとも言えません。周りの人から不評を買うかもしれません。香水がどのようなイメージを演出するのか、使用する前に知っておく必要があります。

男性が好む香水

男性にとっては、「香水の匂い」はまだまだ不慣れなものと言えます。確かに近年では、男性の方でも香水を付けている人が増えています。しかしやはり女性と比べると、少数と言えます。

そんな状況なので、女性の「香水の匂い」が強すぎると敬遠されてしまう場合もあります。どんなに「素敵な香り」であっても、匂いが強いだけで「香水クサい女」と、男性から思われてしまいます。

ちなみに、男性から好かれやすいと言われている「香り」があります。例えば「フルーツ系の爽やかな甘さ」の香りです。男性の方は、どちらかと言うと「スッキリした感じの匂い」を好むとされています。なので、「爽やかさ・スッキリ感を感じる香り」が好まれているようです。

もしも女性の方で、男性からの印象を良くするために香水を付けるなら、スッキリ感を演出できる香水を選ぶと良いでしょう。