情報を集めても、やはり難しい「株価の予測」

「株の情報」の集め方

株の投資をする際、重要な事の一つは情報を集める事です。
その情報を、どうやって集めると良いでしょうか?

情報を集めるのは、主にインターネットを利用することになるでしょう。
経済新聞などの場合では、リアルタイムの情報を提示できません。ですがネットであれば、株に関するニュースなどは、その日に知らされます。

ネット上の情報提供場所としては、ヤフーファイナンスのような総合情報サイトがあります(2019年当時)。
ヤフーファイナンスは、実に様々な投資関連の情報を取り扱っています。現在の株式市場の状況を、ほぼリアルタイムで表示しています。銘柄の情報を始め、様々な金融関連の情報を掲載しています。そして、投資家同士のコミュニケーションの場(掲示板)も提供しています。ぜひ利用してください。

ちなみに昔であれば、株の情報と言えば「会社四季報」が中心でした。
会社四季報とは、1年に4回(3月・6月・9月・12月に)発行されている、上場銘柄に関する情報を集めた本です。
会社四季報に載っている会社の業績や今後の予測などを参考にして、投資家は株を売買していました。

しかし今では、インターネットの登場によって、各証券会社や情報サイトが会社四季報と「ほぼ同様の内容」を無料で提供しています。
なので以前ほど、会社四季報にこだわる理由はなくなったようです。

ですが、会社四季報は不要かというと、そうとは限りません。特に初心者の方は、必ず一度は目を通しておくほうが良いです。
どの分野に「どんな会社」があるのか、会社四季報を眺めていると、それが頭に入ります。
初心者の方は、そういった情報も覚えておくと良いです。

ところで、様々なところから集めた株の情報で、今後の株価を予想できるでしょうか?
たぶん、できないと思います。それらの情報を参考にしてもいいけれど、未来の株価は「わからない」と理解しつつ、自分の判断で株式投資を行なうほうが良いです。

株価を決める要因

景気の良し悪し

一般的に、景気が良いと株価は上がります。反対に景気が悪いと、株価は下がります。だいたい「このような理解で良い」と思います。

ちなみに「景気の良し悪し」には、サイクルがある(波がある)と言われています。そして、株価にも波がある(「うねり」がある)と言われています。
「景気のサイクル」や「株価のうねり」を上手に感じ取り、「うねり」に合わせて売買すると利益を出せると言われています。確かにそう思いますが、ちょっと難しそうな気がします。

投資家の心理

株式は、実は心理学と非常に密接な関係があります。株式と言えば経済学というイメージがあります。だけど経済学そのものが、心理学と深く関係しています。よって株式と心理学の間にも「深い繋がり」がある、と言えます。

なぜ株式投資が心理学と繋がっているかと言うと、株価は人間によって生み出されているからです。
株価を決めるのは、投資家です。つまり投資家の心理が、株価を決めます。

株価は、個人心理と集団心理が合わさって決定されるもの

と言っても良いでしょう。

株価の予想

株価は、上がる?下がる?

株式投資家たちは、まず「儲けたい」という人が圧倒的に多いです。おそらく投資家の全員が、儲けたいと思っているでしょう。なので少しでも安く株を買いたい、そして高く株を売りたいという心理があります。

これが注文となって、市場に出されます。買いたい・売りたいという二つの心理の接点が、株価になります。
よって株価は、株式の投資家たちが決めるものと言えます。そういうことより、株価は上がったり下がったりを繰り返します。一つの銘柄が「ずっと同じ株価であること」は、ありえません。

株価は、人間の心理が非常によく現れている数値とも言えます。株価からは、人間の心理が「いかにバランスを保とうとするか」ということが、よくわかります。
心理学上、人間は「常に安定を求める」とされています。もしも「その安定」が崩れると、ストレスが生まれて、そのストレスの原因をなくそうとします。
このような心理状態も、株式を安定させている要因の一つと言われています。

予想できないと言える株価

株価の予想は、テレビのニュース番組やネットの経済情報記事などでも、よく話題になっています。経済の専門家を始め様々な人たちが、今後の株価がどうなるか?予想しています。
株価については、「上がるか下がるか」の2択です。しかし、百発百中で当てる人はいないようです。

株価が上昇すると、なんとなく世の中の景気が良くなっている雰囲気を感じます。ですが庶民のところまで景気上昇の効果がやってくるのは、時間が掛かるでしょう。
「景気の良さ」や「株価の上昇」を、事前に予測するのは難しいです。だけど出来る限り、その兆候を察知するようにしましょう。
なお、景気の回復が期待される時期ほど、株価は不安定なようです。不安定なので、なかなか思い通りに株で稼げない時期と言われたりします。

実は、「株価は繰り返す」「株価には周期性がある」なんて言われています。確かに言われてみれば、そんな気もします。だけど、やはり相場については予想通りにはならない、と思っています。
株価の周期性を予想するための数学(数式)を駆使した方法もあるそうです。だけど結局は、なんだかんだ言って投資家自身の判断に頼ることになるようです。

損することが前提

株価の予想はかなり難しいため、株式投資における取引では「常に損失を受け入れること」になります。全ての取引で利益を得る――全戦全勝――ということは、まずありえません。損することが前提だけれども大儲けすることもあるというのが、株式取引の状況と言えます。

ある事例になりますが、連戦連勝と言っている人が実は凄い含み損を抱えていた、という話を聞いた事がありました。連戦連勝を目指す投資方法は、含み損を大きく抱えるリスクが高い方法と言えそうです。
だけど「損切り」を実行しない限り、連戦連勝と言うことができます。商売上、連戦連勝していると宣伝する必要がある人は、全く「損切り」をせずに投資している人もいるようです。

このように「大きな含み損を抱えながら投資すること」は、一般の人には向きません。たぶん精神的に耐えられなくなるからです。

応援したい企業に投資してみましょう

株価を全く予想できない場合に、よく聞く投資家の判断の一つに、自分が応援したいと思える企業の株を購入する、というものがあります。
投資するのは、自分の大切な「お金」です。なので、お気に入りの企業の株を選ぶという方法は、納得のいく判断方法だと思いました。
実際のところ、お気に入りの企業の株価が上がるかどうかは不明です。ですが、そういう判断方法もある、ということを知っておくと良いです。

本業の収入の他に稼ぐ手段として、株式投資を選んでいる人は結構います。もしも自分が「いいな」と思える企業があったら、ぜひ投資してみてください。