運用の目標基準がわかりやすい、インデックスファンド

株価チャートインデックスファンドとは、日経平均株価225種(TOPIX)や東証株価指数などの指数と連動して、ファンドの基準価格が「その値動き」に追随することを目指すものです。
運用成績は、相場の成り行き次第となっています。

例えば日経225との連動を目指すファンドでは、日経225に採用されている銘柄を原則として同じ株数ずつ組み入れます。
ただしインデックスファンドでは、株式の売買手数料などのコストが掛かります。そのため指数そのものとは違い、「指数の動き」と完全に連動するとは限りません。
特に東証株価指数は、東証1部上場の全銘柄を対象にしています。対象銘柄は、約1700にもなります(2008年当時)。

インデックスファンドを取り扱っている各社では、より少ない銘柄で、「ファンドの値動き」が東証株価指数に連動するようなシステムを開発しています。
出来るだけ効率的・低コストの運用を実施して指数との乖離幅を少なくして、東証株価指数に可能な限り連動することを目指しています。

わかりやすいというメリット

インデックスファンドのメリットは、シンプルでわかりやすい点だと思います。

インデックスファンドは、基本的には組み入れた銘柄を保持し続けます。アクティブ運用の投資信託のように、売買益を狙うために組み入れ銘柄の売買を実施しません。

信託報酬についても、アクティブ運用のように組み入れ銘柄を分析したりする際の人件費が掛かりません。なので、インデックスファンドに関する信託報酬は安くなります。
コストを抑えられることで、ファンドの純資産総額の減少を防げます。これは、基準価額が下がることを抑えるのに繋がります。

また、インデックスファンドは、個人投資家にとって「馴染み」のある主要な指数がベンチマーク(運用の目標基準)となっています。日経平均株価や東証株価指数などの指数が、ベンチマークとなっています。これらの指数は、ウェブサイトやテレビ、新聞などで動向を確認しやすいです。

参考:運用スタイル

ところで投資信託の運用スタイルは、パッシブ運用とアクティブ運用に分けられます。

パッシブ運用とは、日経平均株価や東証株価指数など所定の相場指標をベンチマーク(運用の目標基準)として、「ベンチマークに連動した値動き」を目指す運用の方法です。先程のインデックスファンドは、パッシブ運用となります。

アクティブ運用とは、ベンチマークを上回る投資収益の確保を目指す運用方法です。