上手に話す事は難しいので、話し方を学びましょう

とても難しい「話す事」

うまく話すのは難しい「話す」という事は、意外に難しい事です

面接やプレゼンなどで大切な事を伝えたい場合や、初対面の人と会話して「自分のことを理解させたい」と思っている場合では、その「思い」がプレッシャーになってしまいます。

そうなると緊張してしまって、言葉が出てこなかったり、言葉の選び方を間違ったりして、失敗してしまいます。そして後から思い出すと、自己嫌悪に陥ってしまいます。多くの人が、このような経験があると思います。

うまく話せない原因・緊張

会議やプレゼン、スピーチなど、人前で話をする時、緊張し過ぎたために話す内容を忘れてしまったり、口が回らなくなったりという経験があったと思います。

緊張することは、人間の本能です。人は敵が目の前に現れた時、すぐに決断を出すために脳へ新鮮な空気をたくさん送ります。緊張とは、そうするために起こる体の動きです。どうやら目の前の人(自分と違う人)のことを、「敵」であると判断してしまうようです。

緊張すると、自律神経やホルモンバランスをコントロールする部分にストレスがかかります。ストレスホルモンの一種が分泌されて、ブドウ糖が増えます。それをエネルギーに変えるために、呼吸が激しくなります。
そして、そのエネルギーを筋力にするために、心拍数が上がります。体温の上昇を抑えるために発汗します。

以上の反応が行き過ぎたものになると、呼吸が荒くなり、胸が苦しくなります。手足が震え出して、「手のひら」が汗ばみます。
人前でうまく話をしたい場合は、このような緊張を解消する必要があります。

自信を持って「話す事」

プレゼンやスピーチという大勢の人の前で話す場合は、緊張に対しても充分に対策を考えておきたいです。
緊張することは、本来、敵から身を守るための本能です。なので行き過ぎた反応をしなければ、高揚感だけが残って、いつもよりも力を発揮できるはずです。

緊張と上手に付き合う際に大切なことは、イメージトレーニングです。
イメージトレーニングは、プロのスポーツ選手などがよく行なっています。成功しているイメージを、何度も頭でイメージします。それを刷り込みます。

その他の対策には、逆に力んでしまうという方法があります。「おへそ」の少し下の腹筋の部分にある「丹田」というツボに、力を入れます。「おへそ」の少し下の部分で、一番硬くなる場所の辺りに力を入れます。
その部分に手を当てて意識を集中すると、呼吸が落ち着くでしょう。

プレゼン内容については、自信ある態度が良いと言われています。プレゼンテーションで重要なことは、プレゼンする人が自信を持っているという印象聞き手に与えることです。

相手に対して、「自信の無さ、不安感」を与えてはいけません。
緊張して早口でしゃべる、小声で話す、震えた声で「ぼそぼそ言う」という態度では、プレゼンの内容を伝えることができません。
同様に、顔を触る、髪をいじる、指を組むなど、自分の体を「やたらに触ること」も、落ち着きが無いサインとなります。

相手に対して「落ち着きが無い」という印象を与えてしまうと、やはりプレゼンの内容を伝えることができません。自信がなくても、自信があるような態度で発表しましょう。

話し方で変わる、その人の印象

話す内容が「同じ」でも、「口調」や「しゃべる速さ」の違いによって、相手に与える印象は全く違います。良い印象を与える話し方は、

相手の顔を見ながら「ゆっくり」と落ち着いて話す事です。

また、高い声よりも低い声のほうが、落ち着いて話している印象を与えます。

話し方については、練習したり場数を踏んでいったりすることで上達できます。
現在、人前で話す事が苦手な人は、例えば同僚の前でプレゼンの練習をして、改善点を指摘してもらいましょう。鏡に向かって、自分の表情を確認することも良いです。
印象の良い話し方を、色々と研究してみましょう。

仕事関係で円滑な人間関係を築くために、「話す事」は必須です。まずは自分の事を話す事で、相手も理解してくれます。自分を理解してもらうために、そして相手を理解するためにも、話す事は大切です。

ただし「話す事」は大事だからといって、余計に話してはいけません。人間関係を悪くしてしまう原因の一つに、「おしゃべりのし過ぎ」が挙げられます。
例えば余計な一言を相手に言ってしまい、仲が悪くなってしまったなんて事もよくあるでしょう。何もかも考えずに「おしゃべりしてしまう人」は、人間関係において不安定かもしれません。

相手と話し合う事は大事ですが、言いたい事があっても「あえて我慢して黙ってみる」のも一つの手です。上手に話す事と上手に黙る事の「使い分け」も意識してみましょう。

話し方を学ぶ方法

話し方は、コツを掴むと上達できる事と言われています。もちろん、最初から上手くいく訳ではありません。ですが本や教室において、話し方が上手になる方法が紹介されています。
上手に話せる事は、私生活だけでなくて仕事においても自分のためになると言えます。
ちょっと意識することで、ずいぶんと変わるそうです。なので、ぜひ上手な話し方を身に付けましょう。

話し方教室

スピーチする女性

話し方教室と聞くと、難しそうだと思うかもしれません。それらの中には、無料体験できる教室もあります。なので、自分に合う教室を探せると思います。

話し方教室での「学びやすさ」は、話し方の本を読む場合と「それほど変わらない」でしょう。話す事に苦手意識を持っている人のための教室だからです。

目的別の教室

ちなみに話し方教室は、大きく2種類に分けられます。

一つは、ビジネスにおけるコミュニケーション能力を上げたい人を対象とした教室です。プレゼン、営業トークの向上を目指しています。

もう一つは、普段の生活に関するコミュニケーションを改善したい人を対象とした教室です。口下手や上がり症などの改善を、目的としています。

以上の「違い」を下調べしてから、話し方教室を選ぶ必要があります。「ビジネス向け」のテクニックを学びたいのに私生活の話術を学んでも、ちょっと違和感を覚えるからです。授業料を払ったのに、なんだか「がっかりした」という事になってしまうかもしれません。

話し方の入門書

話し方については、書籍から学ぶ事も可能です。例えば「話し方入門」という書籍があります。この本は、デール・カーネギー氏の話し方講座のポイントを「まとめた本」です。
話し方を変えたいと思っている人、プレゼンテーションを上手く行なえるようになりたい人に、読んでいただきたい本と言えます。

話の内容についてだけでなくて、準備の仕方や話し手の「あり方」など、

多くのプレゼンテーションのノウハウを具体的に説明しています。

なお、現在の状況に対応した内容ではありません。なので、例えばパワーポイント・ソフトを用いた効果的なプレゼン方法を知りたい人にとっては、即効性はないでしょう。
しかし長い年月にわたって、多くの読者に認められ続けた本です。なので、その内容は素晴らしいものと言えます(現代でも役立つものと言えるでしょう)。

カーネギー氏

ところでカーネギー氏は、あらゆる自己啓発本の原点と言って良い「人を動かす」という書籍を著した人です。
カーネギー氏の「人を動かす」という本は、1937年に初版が発行されて以来、累計で1500万部以上、発行されています。その内容は、現代でも充分に通用します。

結構な昔にアメリカで書かれた本なので、多少、納得できない点もあるかもしれません。しかし名作と言える本であり、現在でも多くの人たちのバイブルとなっています。