デジタル一眼レフ・カメラを使った、ネットショップの商品撮影

写真撮影のポイント

ネットショップの売上を大きく左右するのは、やはり商品写真だと思います。そこで今回は、ネットショップを開店して、売上アップを目指すための写真撮影について、お話ししたいと思います。カメラとして、デジタル一眼レフを使います。

ここでは菓子パンを題材にして、そのコツを見てみましょう。
見ただけで食べたくなる、食品を美味しそうに撮影するテクニックです。
とにかく、美味しそうな写真を撮影することを目指します。

照明の当て方

最初に照明の当て方から、説明します。
自然光で撮影することが大事です。なので、菓子パンに照明の光を直接当てないようにしてください。
照明を奥から当てて、その照明の光と菓子パンの間にトレーシングペーパーを入れます。これで、やわらかい自然な光を作れます。

ピント

そして菓子パンに対しては、画面全体の真ん中よりも若干手前にピントを合わせると、美味しそうに見えます。
以上のような感じで、菓子パンを撮影してみましょう。

三脚の使用

食品という被写体に関わらず、撮影する場合は必ず三脚を使用してください。
特に部屋の中ではシャッターのスピードが遅れるので、「手ぶれ」を起こしやすいからです。

料理の湯気

ところで、もしも料理の湯気などを撮影したい場合は、シャッターのスピードを遅くしなければ撮影できません。
シャッタースピードを遅く(例えば1秒くらいに)してください。
カメラのシャッターは、人間の「まぶた」の構造と同じです。動きのある物を捕らえるには、ちょっと時間がかかります。

ホワイトバランス機能

一般的に写真を撮る場合、被写体に当たる光には太陽光やLED、蛍光灯や電球など、様々な光が当たる事になります。人の目なら、これらの「どの光」が被写体に当たっていても、白色の部分は白色と認識できます。しかしデジタルカメラの場合、光源の種類によって白色の部分が「赤み」または「青み」があるように写ってしまいます。

この不具合に対策するために、デジタルカメラにはホワイトバランスという機能があります。ホワイトバランス機能とは、色を調整する事より白い物が白色に写るようにする機能です。このホワイトバランス機能によって、どのような光の下で写真を撮っても、白色は白色として写るようになっています。
ちなみに、このホワイトバランス機能は、デジタルカメラだけに付いている機能です。フィルムカメラには、この機能はありません。

商品に白色の部分がある場合、ホワイトバランス機能の使用を考えてみましょう。

「商品の良さ」を伝える写真を撮りましょう

菓子パン

例え食品の味が抜群であっても、その商品写真が悪い画像だったら、「その美味しさ」は全く伝わりません。
せっかくネットショップに来てくれた「お客様の購入意欲」も、なくなってしまいます。
この食べ物が欲しいと思わせる、そんな商品写真を撮影しましょう。

「撮影者の気持ち」を写真に盛り込みたいなら、被写体を絞り込み、近づいて撮影するほうが良いかもしれません。撮りたい物を「はっきりと定めること」は、大切と言えます。

カメラで商品写真を撮る場合、商品を手に取る相手を意識して撮影してみましょう。「購入者を思う気持ち」は、写真にも表れると思います。