医薬品としても使用、コーヒーに入っているカフェイン

カフェイン

カフェインとは、

「コーヒーの種子」や「お茶の葉」から抽出されて作られた、苦味料です。

カフェ・イン白色の粉末または結晶であり、無臭です。
食品添加物の表示では、一括名で「苦味料」と表示されたり、物質名で「カフェイン」と記されたりします。

カフェインという言葉を、コーヒー好きの方なら何度も聞いた事があると思います。
「1.3.7.-トリメチルキサンチン」。これがカフェインの化学名です。このような化学名が付いているのに、なぜカフェインと呼ばれているのでしょうか。

その訳はコーヒーに含まれているから、カフェ・イン(caffeine)だからです。

カフェインは、コーヒーに含まれているアルカロイドという成分の一つです。
このアルカロイドには、やや依存性があります。ですが、アルカロイドは体に対して悪い物ではありません。そんなに心配する必要はないでしょう。
ちなみに昔では、アルカロイドは薬として使われていたそうです。

コーヒーのカフェイン量

コーヒーに含まれているカフェインの量は、深煎りのコーヒーのほうが浅煎りのコーヒーよりも少ないです。
なぜなら、アルカロイド成分は熱に弱いからです。コーヒー豆を焙煎している時、多くのカフェインが分解されます。つまり深煎りのコーヒーでは、多くのカフェインが分解されてしまい、その量は少なくなります。

深煎り

具体的な深煎りのコーヒーとして、例えばフレンチローストのコーヒーは、カフェインが少ない物と言えます。

浅煎り

浅煎りの豆を引いて作られたアメリカンコーヒーは、カフェインが多いコーヒーと言えます。アメリカンコーヒーは湯量をたくさん使うコーヒーなので、薄いコーヒーとされています。ですが、カフェインは薄く(少なく)ありません。多いと言えます。

カフェインの効果

カフェインは、医薬品として使われています。つまり、それなりに効果を期待できる成分と言えます。摂取によって期待できる効果として、覚醒作用(眠気の改善)や利尿作用、筋弛緩作用などです。

眠気を覚ます方法で一番有名なものは、カフェインを摂取する事でしょう。

カフェインには覚醒作用があり、脳に直接作用する効果があります。

カフェインを含んでいるコーヒーや紅茶、お茶などを飲んだ時、その覚醒の効果が出てくるまでに30分くらいかかる、と言われています。なので、コーヒーを飲んだら直ちに眠気が覚めるという訳ではありません。目を覚ましたいタイミングを考えて、飲むようにしましょう。

なお、カフェインの覚醒効果は1時間30分から4時間くらい続く、と言われています。なので夜遅く飲むと、眠れなくなってしまう可能性もあります。夜になったら、飲まないようにしましょう。

注意事項

医薬品として摂取する際、気をつけるべき点があります。それは摂取量です。医薬品のカフェインとコーヒーやお茶という飲み物のカフェインは、同じ物です。なので、「コーヒー」や「お茶」を大量に飲む事は、体にとって良くないです。

個人差があるので一概に言えませんが、200mgから500mg以上のカフェインを摂取すると、

不眠や目まい、血圧の上昇や神経過敏になったりすると言われています。

これらは健康上「不快な症状」だと思います。なので、カフェインの過剰摂取をやめましょう。

あと、コーヒーを飲み過ぎると胃に悪いという話をよく聞きます。実際カフェインには、「胃酸をたくさん出させる働き」があるそうです。胃酸過多は、胃痛を引き起こす原因となったりします。

胃痛については、「コーヒーとタバコの組み合わせ」も指摘されています。タバコは胃粘膜の保護を弱めるそうで、そこでさらにコーヒーによる胃酸過多が起きると、胃が痛くなるのも無理ありません。

健康的な効果を期待

カフェインの健康的な効果としては、

血液サラサラ効果や目覚めを良くする効果、利尿作用などが挙げられます。

もしもコーヒーを飲んで血液サラサラとなれば、それは血行が良くなると言えます。血行の促進は、冷え性や肩こりの軽減に繋がる事でしょう。利尿作用については、体内の老廃物が体外に排出される事より、「むくみ」の解消に繋がると言えます。

他には、カフェインの摂取は、血圧の安定という効果も期待できるそうです。高血圧・低血圧ともに正常な血圧になるとされています。私は低血圧なので、カフェインの血圧安定という効果に魅力を感じました。適量のコーヒーを、これからも引き続き飲んでゆきたいと思います。