手軽に容量を増やす方法・ハードディスクの増設

不要なファイルやフォルダを整理しても、いずれはハードディスクの空き容量は少なくなってゆくでしょう。パソコンを使用している限り、ファイルやフォルダが増えてゆき、保存したいデータが増えてゆきます。

ソフトの中には、インストールすれば100MB以上使ってしまうこともあります。
デジタルカメラで撮影した画像なども、ハードディスクの中に取り込むことが多いようです。デジタルカメラの画像は、例え1枚でも多くの容量を必要とします。高品質な写真ほど、画像の容量は大きいです。
ビデオカメラで撮影した動画を編集したい時などは、より多くの容量を必要とします。動画編集する場合、パソコン内蔵のハードディスクでは、容量不足になりやすいです。

そのような問題を解決する一番簡単な方法は、ハードディスクを増設することです。
パソコンは様々な拡張機器を、後から増設できるように作られています。ハードディスクも拡張機器の一つです。なので、簡単に取り付けできます。

外付けハードディスク

例えば、新しい外付けハードディスクを増設できます。ハードディスクを1台増設すれば、あっという間に空き容量を確保できます。

近年のハードディスクは技術が進歩しており、一昔前と比べてハードディスク自体の価格は低下しています。そして、容量当たりの単価も下がっています。
新しいハードディスクを増設すれば、ハードディスクの容量不足に悩むことはなくなります。

ハードディスクの必要な容量

ハードディスクを増設する場合、どのくらいの容量のハードディスクを選ぶと良いでしょう。

例えば、ワープロや表計算などのデータは、それほど大きくありません。ハードディスクに書き込むデータが主にワープロや表計算のデータなら、それほど大きな容量のハードディスクはいらないでしょう。

デジタルカメラで撮影された画像や、ビデオカメラで撮影された動画などをハードディスクに書き込む場合は、大容量のハードディスクが必要となってきます。これらのデータは、ファイルサイズが非常に大きいからです。

あと、パソコン内蔵のハードディスクを丸ごとバックアップする際も、大容量のハードディスクが必要です。

パソコンは、様々な用途に使用されています。あれこれやってみようと思えば思うほど、パソコンの用途は広がっていきます。現在使用しているハードディスクの容量に不満はなくても、近い将来たくさんの容量が必要になるかもしれません。将来そのパソコンを、どのように使っていきたいか?ちょっと考える必要があります。

なお、ハードディスクの容量は、かなり余裕のあるほうが安心して使えます。しかし一般的には、ハードディスクの容量が大きくなればなるほど、値段も高くなります。
だけど、どうしても大きな容量が必要なら、少々値段が高くても、大容量のハードディスクを選ぶほうが良いです。

ノートパソコンのハードディスク増設

ノートパソコンでは、内蔵のハードディスクを増やせません。なぜなら、パソコン本体に余分なスペースがないからです。
それでは、ノートパソコンでハードディスクの容量を増やしたい場合は、どのような方法があるでしょうか。
外付けのハードディスクを増設する、という方法があります。この方法は、とても手軽な方法です。

しかし、古いパソコンでUSBを使って接続する時には、注意が必要です。USB1.0の場合は、データの読み書き速度が非常に遅いからです。USB2.0以降の規格で接続できれば、問題ありません。
USB1.0を使う場合、IEEE1394のコネクタがあれば、そちらの方式のハードディスクを増設したほうが良いでしょう。

別の方法として、内蔵されているハードディスクを容量の大きい機器に交換する、という方法があります。
ですが簡単には、内蔵ハードディスクを交換できません。ノートパソコンを分解しないと、ハードディスク装置を取り出せないからです。
ある程度、分解作業に慣れた人なら交換できるようです。しかしメーカーの保証が効かなくなるので、やめたほうがいいです。分解できない人は、外付けのハードディスクを増設するほうが安心できます。

なお、ノートパソコンに内蔵されているハードディスクは、主に2.5インチというタイプです。これは、ノートパソコンで使用されることを想定しており、振動対策や衝撃対策を施してあります。そのため同じ容量で比べると、デスクトップ用のハードディスクよりも割高な機器となっているようです。

ハードディスクのインターフェイス

ハードディスクを増設する際、ハードディスクを接続する規格のインターフェイスについて、知っておく必要があります。

インターフェイスとは、データの転送方式の規格の事を言います。機器同士を接続する際のコネクタの形状や電気信号の形式などを、定めているものです。
データの転送には、コンピュータ内部のデータ伝送や、コンピュータと周辺機器のデータ伝送、コンピュータ間の通信などがあります。これらの用途に合わせて、様々なインターフェイスが存在します。

以上の事よりインターフェイスとは、二つの物の間における「情報のやり取り」に関する決まり事と言えます。

インターフェイスの規格

パソコンにハードディスクを接続しようとした時、その接続方法には様々な規格があります。
ハードディスク機器を選ぶ際には、どの規格で接続するかについて考える必要があります。

ハードディスクは、パソコンと接続するための規格によって、4種類に分類されます(2007年当時)。
ハードディスクのインターフェイスには、「IDE」「SCSI」「IEEE1394」「USB」があります。
それぞれ「アイディーイー」「スカジー」「アイトリプルイー・イチサンキューヨン」「ユーエスビー」と読みます。

ハードディスクを購入する場合は、これらの中から選ぶことになります。それぞれのインターフェイスには、メリットやデメリットがあります。各規格の特徴を考えつつ、ハードディスクを選びましょう。

IDE

IDE規格は、インターフェイスがパソコンに標準装備されています。
IDE規格のハードディスクは、設定や接続が簡単というメリットがあります。また、他の規格の同容量のハードディスクに比べて、最も安く購入できます。
そのため、初めてハードディスクを増設する人に向いています。しかし、パソコンに内蔵するタイプに限定されます。

SCSI

SCSI規格は、ハードディスクを含めた周辺機器を数珠つなぎにすることが可能です。内蔵型、外付け型の両方のタイプがあります。
しかし、パソコンにSCSIボードと呼ばれる拡張ボードを、新たに装着する必要があります。なので、手間と費用が掛かります。

IEEE1394

IEEE1394規格は、IEEE(米国電気電子技術者協会)で規格されたものです。USBよりも新しい規格です。

元々ハードディスクを接続するために作られた規格ではありません。デジタルビデオカメラからパソコンに対して、データを転送するために作られたようです。

USB

USB規格

USB規格は、現在のほとんどのパソコンにUSBコネクタが付いているほど、一般的な規格です。
この規格はパソコンの電源を入れたまま、装置の取り外しをできる点が特徴です。
ハードディスクについても、パソコン本体にケーブル1本で接続すれば、自動的に認識して、すぐに使えるようになります。

なお、USB接続を使う周辺機器は、近年増えています。ハードディスクを始め、プリンタやスキャナ、マウスなど、多くの周辺機器がUSBで接続できるようになっています。

増設するなら、USB接続が手軽です

以上、ハードディスクのインターフェイスについて、ご紹介しました。

パソコンの普段の使用方法や予算などを考えつつ、最も使いやすいインターフェースでハードディスクを接続してみましょう。
ちなみに私のパソコンでは、外付けハードディスクやプリンターなどの周辺機器を、USBで接続しています。マウスやスキャナ、デジタルカメラもUSBで接続しています。なのでUSBポートが足りず、USBハブを使っている状況です。

なお、ハードディスクを増設する際は、内蔵型か外付け型か、予算はどれくらいか、転送速度はどれくらい必要か、という条件によって、ハードディスクのインターフェイスが決まってくるでしょう。
多くの場合では、USB接続の外付けハードディスクを選ぶことになると思います。増設するのが手軽だからです。

※この記事は2007年当時の記事になります。