ハードディスクのクラッシュに備えましょう

突然のハードディスク・クラッシュ

突然、浮かび上がる黒い背景に白い文字。
表示されているのは「ERROR」という文字。
原因は、「内蔵ハードディスクそのもの」が壊れてしまったからでした。

こんな時、例えば一台のハードディスク装置において、CドライブにOSを保存して、Dドライブにデータを保存しておく、というようにドライブを分けているから安全だ、と思いたいです。Dドライブのデータは「以前のまま残っている」と思いたいです。

ですがドライブを分けただけでは、必ずしも安全とは言えません。なぜなら「ハードディスク装置そのもの」が壊れた場合、CドライブにもDドライブにもアクセスできないからです。
ハードディスクがクラッシュするということは、まさに「この状態」の事を指しています。

ハードディスク装置が物理的に故障したなら、どうにもなりません。新しい内蔵ハードディスクと交換になるでしょう。

意外と簡単に起こるクラッシュ

例えば「お子さん」がいる家庭の場合、パソコンのコンセントを急に抜かれてしまうというトラブルが、起きる可能性があると思います。

ノートパソコンならバッテリーを積んでいるので、まず大丈夫です。
しかしデスクトップ・パソコンの場合、もしかしたら突然にコンセントを抜いた後、パソコンのOS(例えばWindows OS)が起動しないかもしれません。そうなった場合、たぶんですが、ハードディスクがクラッシュしている可能性があります。

一つの例として、パソコンのコンセントを急に抜いた場合を挙げました。実際のところ、このような出来事は「ほとんど起きない」と思います。
ですが「何かの原因」で、ハードディスクのクラッシュは、突然、起きたりします。こんな時、ハードディスクのバックアップを取ってないと、大変に困ります。

ハードディスクのクラッシュというのは、意外と簡単に起こったりするようです。
例えば起動中のパソコンのハードディスクに振動を与えると、クラッシュする可能性があるそうです。

ハードディスクは起動していない時、ヘッドが退避エリアにあります。この時は、クラッシュすることはあまりないです。しかし動作中では、振動によってクラッシュしてしまうと言われています。

ハードディスクがクラッシュした時の対応

ハードディスク

ハードディスク・ドライブには、たくさんの重要なファイルやデータが入っていると思います。

パソコンが壊れてもデータだけは何とか取り戻したい、と思う方は多いでしょう。このデータさえ無事に取れるのであれば、慌てる必要もないと思います。

「ハードディスクそのもの」が全然動かなくなった場合では、交換するしかないでしょう。よってファイルやデータを、残念ですが失うことになります。

しかし「ハードディスクそのもの」が無事なら、別のパソコンを一台用意するだけでデータを復旧できる場合があります。
別のパソコンにハードディスクを繋いでファイルを取得できる事例は、

  • 「パソコンの電源周り」が故障していた場合、
  • ファイルが破損して「OSそのもの」が起動できなくなった場合

などです。

一昔前だと、パソコンの筺体を開けてケーブルを繋ぐなど、面倒な作業がありました。しかし最近のパソコンでは、USBコネクターが搭載されています。なので、ハードディスクとパソコンをケーブルで接続してハードディスクを認識させれば、データを復旧できます。

よってハードディスクがクラッシュしたからといって、慌てる必要はありません。まずは落ち着いて、「出来る限り」の事をしてみましょう。

でも実際にハードディスクが突然クラッシュしたら、パニックになってしまいます。そうなっても大丈夫なように「慌てずに確認する」と、普段から「心構え」をしておきましょう。

実はハードディスクが動かない原因が、ケーブルが緩んでいただけ(接続不良だった)なんて事も多い、と聞きます。特に外付けハードディスクの場合は、ケーブルがきちんとパソコンに繋がっているか、丁寧に確認してください。

ハードディスクのクラッシュに備える事

パソコンを構成する部品の中で、振動や衝撃に一番弱いのがハードディスク装置と言われています。そのためパソコンに振動や衝撃を与えた場合、壊れてしまう可能性が最も高いのがハードディスク装置です。

衝撃によって、仮にパソコン本体だけが壊れたなら、ハードディスクを取り出せば、データを失うことはありません。

しかしハードディスク装置が壊れてしまった場合は、修復できません。そうなってしまうと、その壊れたハードディスクから大切なデータを取り出すことは、難しいです。つまりデータを失う結果になります。

ハードディスクがクラッシュするというのは、突然やってくるものです。そういう「万が一」に備えて、普段からバックアップをしておく必要があります。
バックアップについては、バックアップ用ソフトを使うと、便利だと思います。ぜひ利用しましょう。

あと、バックアップを取るには、バックアップ先となる記憶装置が必要です。

バックアップ先の記憶装置としては、外付けハードディスクを使用できます。パソコンの内蔵型ハードディスクが壊れた場合でも、外付けハードディスクは大丈夫と言えるでしょう。内蔵型と外付け、2台のハードディスク装置が「同時に故障する事」は、ほとんどないと思います。

大容量の外付けハードディスクなら、データを始め、パソコンのOSを含むシステム全体を丸ごとバックアップできます。