もう少しはっきり見たいなら、乱視用コンタクトレンズ

登場した「きっかけ」

コンタクトレンズ

コンタクトレンズ・イメージ画像

乱視用のコンタクトレンズが登場した「きっかけ」は、従来のコンタクトレンズを使用した際、もう少しはっきり見たいという要望に応えたからです。

日本においては、1951年からハードコンタクトレンズが使われており、1972年からソフトコンタクトレンズが使われています。1999年には、「使い捨て」のソフトコンタクトレンズが登場しました。
その後も高機能なレンズが多数登場しています。多くの人たちの「はっきりと見たい」「使いやすいレンズが欲しい」という要望が、乱視用のコンタクトレンズ登場の「きっかけ」となったようです。

乱視用コンタクトレンズ

乱視を矯正する際は、メガネまたはハードコンタクトで矯正することになると、よく言われています。しかし実際には、ソフトコンタクトレンズでも矯正できるそうです。市販品にも、乱視用の使い捨てソフトコンタクトレンズがあったりします。

ちなみに乱視用コンタクトレンズでは、目の中でレンズが回転しないようになっているそうです。レンズの特定の部分が、常に下になるように製造されています。なぜかと言うと、乱視の矯正においては、目の乱視の軸方向とコンタクトレンズの乱視の軸方向が一致している必要があるからです。一致していると、乱視をより良く改善できるからです。

トーリックレンズ

トーリックレンズについて、お話したいと思います。トーリックレンズとは、乱視用のソフトコンタクトレンズのことです。通常、乱視はハードレンズで矯正できます。ですが装用感に問題があったり、ハードレンズで矯正しきれなかったりする場合は、このレンズを使用します。
ただし不安定なので、度数を合わせることに、とても慎重に対処する必要があります。

あと、矯正できる乱視の屈折度数が限られています。「まばたき」などで、コンタクトの軸ズレが起きてしまう場合もあります。ハードレンズに比べて「しっかりと乱視の矯正をすること」が難しい、とされています(2007年当時)。

乱視の矯正について

なお乱視の矯正は、やったほうが良いという意見が多いようです。その理由として乱視の場合、何かを見る際の負担が大きくて、目を酷使することになるからです。乱視をそのままほおっておくと「眼精疲労」や「頭痛」、「肩こり」や「疲労感」の原因になったりします。かかりつけの眼科医に相談して、ご自身の目に合う乱視矯正用具をつけましょう。

ところで乱視については、完全に矯正するほうが良いのか、日常生活に問題が無い程度で簡単に矯正するほうが良いのか、結論は出ていないそうです(2007年当時)。どちらを目指すにしても、目の健康を優先して視力を矯正したいです。