便利なので人気が出たコンタクトレンズ

コンタクトレンズの歴史

コンタクトレンズは、とても多くの人たちに利用されています。視力の矯正用具として利点があるから、利用されているのでしょう。

このコンタクトレンズですが、いつ頃に誕生したのでしょうか。
どうやら1890年頃ということです。スイスの眼科医が、目の中にガラスで作ったレンズを入れる、という実験をしたそうです。
聞いただけで痛そうな実験ですが、このおかげで「コンタクトレンズという名称」が生まれたようです。

あと、先程の実験より以前の1500年頃に、レオナルド・ダ・ヴィンチがガラスボールに水を入れて外を見ることにより、物の形が変わって見えることを発見しています。
これが、コンタクトレンズの原理の発見と言えるでしょう。

また、1630年頃には、デカルトがガラスレンズを目に合わせて、屈折状態の変化を調べています。

以上のことより、コンタクトレンズが誕生したようです。

そして1930年代からは、ガラスと比較して装用感が良い、プラスチック製のレンズが開発されました。
実際には、戦争のために開発されたようです。本来は、戦闘機の風防に使われるために開発された物でした。
この素材により、ガラスの物と比較して(2時間から3時間ほどしか使えなかったガラスの物と比較して)、長時間の装用が可能になりました。

この当時の物は、今のハードコンタクトと違って、大きかったようです。
その後、技術が進歩してハードコンタクトは小さくなりました。酸素を通さなかった物が、酸素透過性の高いレンズへと変わっていきました。

1970年代には、ソフトコンタクトレンズが開発されました。
さらに利便性を求めて、使い捨てレンズやカラーコンタクトレンズが作られました。

メガネより便利と言われて人気となりました

コンタクトレンズを使用する女性

コンタクトレンズなら、「素顔のまま」となります。これは外見上の利点となります。メガネの場合、鼻の辺りの化粧が落ちやすくなったりして、見た目で不利な場合があります。

そしてコンタクトレンズなら、左右の度数が極端に違う人でも使えます

視界も広くなります。コンタクトレンズを装用した人の感想として、「周りが良く見える」という感想をよく聞きます。

ハードコンタクトレンズ

コンタクトレンズの種類の一つであるハードコンタクトレンズについて、お話したいと思います。
名前の通り、硬いレンズです。指で持った時に、形をしっかり保っています。
その「大きさ」は、ソフトよりも小さめです。
耐用年数は2年くらい、と言われています。
乱視のある人の矯正に、有効です。

使用する場合、角膜の上に乗せるという感じになります。ただし初めての人には、装用感が悪いですなので慣れるまで我慢できず、使うのを諦める人もいます。
しかし慣れてくると、装用感も気にならなくなります。眼科医としては、問題の起きやすいソフトよりも、ハードのほうをお勧めするかもしれません。

ソフトコンタクトレンズ

コンタクトレンズの種類の一つであるソフトコンタクトレンズについて、お話したいと思います。
これは柔らかいレンズです。
その「大きさ」は、ハードよりも大きめです。

その種類は色々とありますが、耐用年数は1年から2年ほどでしょう。通常なら1年から2年ほど使えるレンズですが、ケアの仕方や目の分泌物の量などによってレンズが劣化してゆきます。
極端な例かもしれませんが、わずか3ヶ月ほどで使えなくなってしまったという人もいるようです。

使用する場合、角膜に被せるような形で目に装用します。装用感はハードより良いです。

ソフトコンタクトレンズは柔らかい素材であり、水分を多く含んでいます。なので、「汚れ」がつきやすいと言えます。
一般的なケアの方法には、煮沸消毒やコールド消毒という方法があります。
以前では、煮沸消毒が一般的でした。ですが、煮沸することによってレンズに残っているタンパク質が固まってしまい、レンズの劣化の原因になっていました。そして手間もかかることより、最近ではコールド消毒のほうが、一般的になっているようです。
なおコールド消毒では、レンズのメーカーが指定している物を使うと良いです。

バイフォーカルレンズ

バイフォーカルレンズについて、お話したいと思います。
バイフォーカルレンズとは、遠近両用レンズのことです。ハードとソフトの物があります。
このレンズの処方は難しくて、何度も調整する患者さんが多いということです。遠近両用のメガネの処方よりも難しい、と言われています(2008年時点)。
「調整の難しさ」を改善しないと、さらなる普及は難しいでしょう。

コンタクトレンズのデメリット

コンタクトレンズは便利と言われていますが、デメリットも指摘されています。

例えば、「手入れ」が面倒ということがあります。そして「手入れ」を怠ると、直接目に装用する物なので角膜などに異常が出てしまいます。
また、普段使う際は目に入れる物なので、異物感を感じる場合があります。特に、ハードレンズ使用者に多いようです。
他にも、充血してしまうことがあったり、目が乾きやすいということも言われています。

お金がかかることもデメリットと言えます。
使い捨てレンズについては、年間に6万円くらいかかる場合があるようです(メーカーによって価格が違います)。ただし現在では、激安の物も販売されています。しかし乱視用の使い捨てレンズの場合は、もっと費用がかかるでしょう。
ハードレンズの場合は、購入する際に約5万円ほどかかって、耐用年数が2年くらいという場合があります。
ソフトレンズの場合は、6万円ほど購入にかかって、耐用年数が1年くらいという場合があります。
なお「お手入れ」の方法によっては、耐用年数は延びると思います。でもやはり、お金がかかると言えるでしょう。

コンタクトレンズを使う際、「便利さ」だけでなくて、これらのデメリットも考慮しておきましょう。

眼科医の処方が必要です

コンタクトレンズを作るために眼科に来る患者さんの中には、作りたいレンズの種類をすでに決めている人がいます。もしかしたら身近な人などに聞いて、判断したのかもしれません。
ただし、医者が診察して視力検査をした結果、必ずしも希望のレンズを装用できるという訳ではありません。眼科医の判断に従うことになります。

コンタクトレンズはメガネと違って医療機器です。購入する場合には、眼科医の処方が必要になります。
眼科医の処方を受けることで、自分の目に合ったコンタクトレンズを使用できます。自分の目にふさわしいレンズだから、その効果を期待できます。

もしも自分に合わないレンズを使い続けた場合、目に傷を付けてしまったり、目の病気を引き起こしてしまったりします。このような健康トラブルを避けるためにも、医師の検査を受けて処方してもらう必要があります。

コンタクトレンズ診療所

最近、一部の「コンタクトレンズ診療所」が問題になっています。
「コンタクトレンズ診療所」は、メガネ店やコンタクトレンズ量販店の横などにある診療所です。
これは、メガネ店やコンタクトレンズ量販店が医師を雇って開いているものです。そして「眼科」という表示になっています。
しかし眼科と同じかと言えば、違うところもあります。例えば、診察日が週に2日ほどしかなかったり、診察時間が1日に2時間から3時間しかなかったりのところがあるようです。それ以外の時間については、お店で対応しているようです。

あと、眼科と表示しているのに、眼科の専門医ではない医師が診察している場合がある、と聞きます。目の検査などの医療行為は、医師であれば誰でも良いということです(2008年時点)。
しかし眼科の専門医でない医師は、コンタクトのことはよくわからないです。結局は、店員に任せているようです。
こんな状況ではコンタクトレンズ処方後のフォローも、できないことになります。もしも異物感などがあっても、その「コンタクトレンズ診療所」では対応できません。こんな時は、正規の眼科に行くことになります。
目の健康を考えれば、最初から正規の眼科に行くことが安心である、と言えます。