下半身太りの原因・セルライト

セルライト

セルライト

下半身太りの原因には、様々あります。その中でもセルライト(老廃物の塊)が下半身太りの原因の一つと、よく言われています。

セルライトとは、主に女性の「腹部」「お尻」「太もも」などにあると言われている皮下脂肪です。
より詳しく言うと、皮下組織の中にある老廃物水分のことです。肥満の原因として、よく知られています。

そしてセルライトがある状態とは、「太もも」や「お尻まわり」の皮下脂肪組織がスポンジのようにどんどん脂肪や水分、老廃物などを溜め込み、肥大してしまう状態のことを言います。

セルライトは、ほとんどが脂肪からできています。しかし普通の脂肪組織とは異なるようで、ダメージを受けてしまった脂肪細胞組織と言われています。
セルライトは、皮膚のすぐ下の脂肪組織に形成されています。なので痩せている人にも、セルライトがあるそうです。

セルライトが付きやすい場所・太もも

実は「太もも」という部分は、セルライトが付きやすい場所です。脂肪が付きやすい所でもあります。ただし「太もも」には血管やリンパ管があり、それらを脂肪で保護する必要もあります。

女性の「太もも」が痩せにくい理由は、レセプター(受容体)が特に下半身の脂肪細胞に存在するからです。このため、女性の「太もも」は、男性と比べて痩せるのが難しいと言われています。

レセプターは、脂肪の放出と蓄積を司っています。このレセプターは脂肪細胞の中にあり、脂肪の増減において中心的な役割を果たしています。

例えば「太もも」の脂肪細胞では、レセプターの放出と蓄積のバランスは均一ではありません。放出が1つ、蓄積が6つあります。つまり、放出される脂肪よりも蓄積される脂肪のほうがはるかに多い、ということです。

よって、「太もも」が上半身などの他の部位に比べて痩せにくいのは必然です。
そのため「太もも」は、セルライトができやすい部位と言えます。

セルライトができる原因

セルライトができる原因は、脂肪のために血行が悪くなったため、代謝不良になったためと言われています。「お尻」や「太もも」など、脂肪が多い場所にできやすいそうです。

足の「むくみ」も原因と言えます。足がむくむと足が太くなり、最終的には「足」や「太もも」にセルライトができたりするそうです。
足の「むくみ」は、筋力の低下や長時間の立ち仕事、デスクワーク(長時間同じ姿勢でいること)、水分不足などが原因です。

セルライトができやすい生活について言うと、スナック菓子や甘い物ばかり食べている、お酒を飲み過ぎている、という食生活の乱れた生活と言えます。セルライトは、この「食生活の乱れ」から起きる脂肪が蓄積された状態を意味します。

便秘や喫煙、カフェインの過剰摂取、運動不足などもセルライトを引き起こす原因になります。

フランス生まれの言葉

セルライトという言葉はフランスで生まれた、と言われています。
1973年、ニューヨークのエステサロンの経営者が、セルライトについての本を出版してベストセラーになりました。それによって、一般に広く知られるようになったそうです。

日本に「その情報」が入ってきた時期は、よくわかっていません。ですが日経産業新聞の1996年の記事で、セルライトが紹介されていたようです。
2000年代以降テレビ番組などを通じて、日本でも一般に知られる言葉となったようです。

医学用語ではありません

セルライトという言葉は、主に美容業界や健康食品業界において用いられています。実際のところ、セルライトという言葉は医学用語ではありません。医学的にも、その存在は確認されていないようです(2008年時点)。
「セルライトと通常の皮下脂肪の違い」については、いくつかの説があります。しかし科学的な検証は不十分だそうです(2008年当時)。

ちなみにエステサロンなどにおいては、セルライトかどうかは外見上の特徴で判断されているようです。
例えば「血行が悪くて脂肪が多い所にできる、肌の表面がデコボコした皮下脂肪の塊」を、セルライトと判断したりしています。

その他にも、以下のように言われたりしています。
「脂肪組織に老廃物や水が溜まった物」「リンパ液が固まった物」「成分のほとんどはコラーゲンである物」。