なんだか楽しいアロハシャツ

ハワイっぽいシャツ

アロハシャツ夏の季節に似合うシャツと言えば、何でしょう。色々あると思いますが、やはりアロハシャツだと思います。
アロハが好きな方の中には「ハワイっぽい柄がいい」という人がいます。トロピカルな花の模様のアロハを着ていると、「ハワイに来たー!」という気分になるでしょう。

シャツがハワイに伝わったのは、1820年頃です。開拓者がアメリカ本土から持ち込んだ、と言われています。このシャツは、着心地がゆったりとして「風通し」も良かったそうです。そういうところが、ハワイの気候や農作業にピッタリと合って普及していったそうです。

アロハシャツは、昔も今も多くの人たちから愛されています。その歴史においては、特に1940年から1950年頃の時期は、アロハシャツの黄金時代と呼ばれています。
第2次大戦が終わった後、たくさんの観光客がハワイのリゾート地にやって来ました。そして「お土産のアロハシャツ」が、たくさん売れました。さらに、軍人がアメリカ本土にアロハシャツを持ち帰った事より、アメリカ本土でも大流行となりました。パイナップルや砂糖と同じくらいに、アロハシャツはハワイ経済発展の基となりました。

ちなみに「ヴィンテージ・アロハ」と言われている物は、この頃に作られた物を言っているようです。ヴィンテージ・アロハのコレクターは、アメリカではずいぶん前から存在していました。日本でも近年、ヴィンテージ・アロハは静かなブームとなっています。

ヴィンテージ・アロハ

ヴィンテージ・アロハの魅力と言えば、柄や色などの「面白さ」でしょう。当時はレーヨン素材が主に使われていたので、発色がとても良かったです。そしてデザインも良くて、アートとして鑑賞できるほどの物でした。

柄には、以下のような物がありました。

  • 総柄:柄がシャツ全体にあり、最もポピュラーな柄です。
  • ピクチャー柄:写真をそのままプリントしたような柄です。1950年代くらいに誕生しました。
  • メニュー柄:シャツの柄として、ハワイ航路のレストラン・メニューの絵を使った物です。

これらの他にも柄があります。柄のバリエーションが豊富なところが、ヴィンテージ・アロハの魅力と言えます。

フォーマルな服

日本では、アロハシャツはカジュアルな服と思われています。しかしハワイでは、ビジネス&フォーマル・ウェアとしても着られています。
高級レストランに入る時でも、アロハシャツなら大丈夫だそうです。ただしそのような場合は、ボタンダウンが「きちっとしている物」を着るそうです。
1980年代の前半から、アロハフライデーが始まりました。金曜日では銀行や官庁でも、アロハ姿をよく見かけるようになってきたそうです。

ラフに着こなせるシャツ

アロハシャツの着方について言うと、本家ハワイ流と言われている着方は、素肌に直接着て裾を外に出すという着方になります。

アイテム数が多いアロハシャツなら、自分なりに「色んな着こなし」を楽しめます。
着心地も選ぶ事ができて、例えば「ひんやりとした感触」がいいなら、レーヨン素材が良いです。特に気にせず、手軽に着たい場合は、綿素材が良いでしょう。

アロハを着る際のボトムでは、ジーンズやコットンパンツが似合います。ショートパンツなども合わせられます。自由に楽しみましょう。
靴については、スニーカーやサンダルが定番です。だけど最近では、ウエスタンブーツやワークブーツを履いて、アロハを着こなしている人も見かけます。

魅力ある柄

ラフな着心地が魅力的なアロハシャツは、ユニークな柄も魅力の一つと言えます。デザインには、大きく分けて「トロピカル系」と「東洋系」の2種類があります。
「トロピカル系」は、ハワイらしい風景が描かれています。サーフィンやハイビスカス、パイナップルなどです。
「東洋系」には、鯉・鶴・鷹・龍・虎や富士山・松竹梅などがあります。これらの柄は、日本や中国から来た移民たちの文化から影響を受けた、と言えます。

アロハの柄では、ハワイのヴィンテージ・アロハの復刻柄が人気と聞きます。
あと、和柄も注目されているそうです。沖縄には「かりゆしウェア」と言われているアロハがあります。和柄を中心とした手作りの物があり、人気を集めています。

アロハシャツのブランド

アロハシャツには、以下のようなブランドがあります(2009年当時)。

  • アヴァンティ:柄は、ヴィンテージ・アロハがベースです。素材は、シルク100%です。
  • ウエアハウス:素材の質が高いブランドです。
  • ゴーベアフット:ハワイ・モチーフのプリントが個性的です。1960年代から続いているハワイの代表ブランドです。
  • サンサーフ:アメカジ・ヴィンテージ系のブランドです。本物のストックがあるので、復刻柄もオリジナルとほぼ同じです。
  • ヒナヒナ:ヴィンテージの復刻を得意とするブランドです。低価格である点が魅力的です。
  • ヒロ・ハッティー:世界最大のアロハシャツ・ハワイアンショップです。
  • フェローズ:象・ライオン・カバというアフリカジャングルの柄があって、個性的です。
  • マカナレイ:金魚柄や鯉柄という和柄を得意としています。シルク100%なので、着心地が良いです。

以上のブランドから、実に様々な柄や素材のアロハが登場しています。お気に入りのアロハを、ぜひ見つけてください。

リラックスできる服です

ちなみにアロハシャツは、日本国内でも買えます。よって日本国内で着ていても、なんの問題もないです。なので普段の休日に、アロハを着ても良いです。休日はリゾート気分で「ゆったり過ごしたい」、そんな方にアロハはピッタリです。さらに麦わら帽子とサンダル、ひざ丈くらいのジーンズを履けば、リラックス気分でオフタイムを過ごせる事、間違いなしです。

忙しすぎる現代社会ですが、日常生活にアロハを取り入れてみる、そんな「心のゆとり」を持ちたいものです。