好きに選んで良い、浴衣の選び方

色で選ぶ

浴衣を着ている女性

元々、浴衣の生地には藍地と白地がありました。そして現在では、浴衣にはさまざまな色があります。
色付きの浴衣には「可愛らしさ」があります。反対に、藍地や白地の浴衣は「大人の雰囲気」を醸し出します。
「可愛らしさ」と「大人の雰囲気」のどちらを選びたいかで、色が決まると思います。

江戸時代には、白地の浴衣と藍地の浴衣が別々の時期に着られていました。
白い浴衣は、家着でした。よって、白の浴衣は昼間に家で着ていました。
藍地の浴衣は夕方、虫が出てくる時に着ていました。藍地は防虫効果を持っていたからです。
なお今では、どちらも好きなように着ています。

注文で選ぶ

浴衣には、「仕立て上がりの浴衣(既製服)」と「反物から仕立ててもらう浴衣」があります。

今では、「仕立て上がりの浴衣」がセットで販売されています。価格差はありますが、下駄や半巾帯(はんはばおび)とセットで3,000円~10,000円程度で販売されていることが多いです。
なお、浴衣の生地では、薄いものを使用していることもあります。
「仕立て上がりの浴衣」なら、若い人たちが洋服のように気軽に着ることができます。

「反物から仕立ててもらう浴衣」は、デパートの着物専門店や呉服屋さんで買うことができます。
自分の体型に合わせて作られた浴衣なので、とても良いです。
また、豊富な生地の中から選ぶことができます。
なお、価格の差は大きいです。高額な場合が多いでしょう。

「仕立て上がり」を選ぶか、「反物から仕立てた浴衣」を選ぶか、一つの基準は販売価格と言えそうです。

「着心地の良さ」は、「反物から仕立てた浴衣」のほうが良いと思います。「仕立て上がりの浴衣」は大きめに作られている、と聞いたからです。特に小柄の人は、大きいサイズの浴衣はフィット感に違和感があるでしょう。

あなたを引き立てる浴衣を選びましょう

洋服にも色や柄、素材が様々あるように、浴衣にも様々な色や柄、素材があります。
そして例え同じ浴衣でも、着る人によって浴衣の印象が変わります。その人が持っている雰囲気と浴衣の印象が、影響し合うからです。

色々言いましたが。ちょっと気になる浴衣について、どんどん確認していってください。好きに選んで良いと思います。
そのうち「あなたの良さ」を引き出す浴衣が、きっと見つかるでしょう。