いつも同じとは言えない「香りの感じ方」

香りの感じ方

香りの感じ方は、天候や気温・湿度、体調によって変わります。同じ香水でも、いつも「同じ香り」と感じないようです。

人によっては、「香水を選ぶなら、晴れた日に選ぶのが良い」と言っています。これは気温と湿度によって、香りの「強さ」や「持続性」が違うからでしょう。一般的に「気温が高い」と「香りが強い」、「湿度が高い」と「香りの持続性がある」とされています。

その時の体調も、香りの感じ方に影響を与えます。「香り」を最も感じやすいのは、午前中とされています。午前中は一日の中で、一番体調が良い時間帯と言われています。
あと満腹の時には、「香り」を感じにくくなります。なので「香水選び」を避けたほうが良いでしょう。

ご自身の「香りに対する感覚が優れているタイミング」がある、と思います。自分がベストの状態の時に「香水選び」をすると良い、と思います。

試嗅

試嗅(しきゅう)とは、「その香水の香り」を知るために、実際に鼻で匂いを嗅いでみる事を言います。「テスティング」や「スメリング」とも言います。自分が希望する香水を見つける際、試嗅は必要な事です。

香水の試嗅は、専門家でない「一般の私たちでも出来る事」です。
「香り」を確認する際、「キャップの匂い」を嗅ぎます。ボトルではなくて、キャップのほうで「香り」を確認します。この点に注意すれば、問題なく試嗅できるでしょう。

ただし何回も「香水の匂い」を嗅いでいると、よくわからなくなってきます。なぜなら、嗅覚が疲労してゆくからです。個人差がありますが、短時間で試嗅できる香水は4種類ほどでしょう。

実店舗で香水を購入する際、まずは店員さんに、香水について「ある程度の希望」を伝えましょう。店員さんに、良さそうな香水の候補を絞ってもらいます。そしてそれら候補の中から、自分で匂いを嗅いで香水を選んでみましょう。

他の人に香水を渡すのを検討

「香り」の感じ方は、人それぞれです。なので、買ってみたけれど自分には合わないと思った香水は、自分の家族や友達などに渡してみましょう。その人が「その香り」を気に入って、使ってもらえるかもしれないからです。

近年では、インターネット通販のショップでも香水を購入できます。そのネットショップが提供する「香水の人気ランキング」を参考にして買ったけれど、「イマイチな香りだった」という事もあるかもしれません。通販では、事前に「香り」を試せません。なので、よくある出来事かもしれません。

ですが、不要な香水だからといって捨ててしまうのも「もったいない話」です。差支えなかったら、周りの人たちに使ってもらうと良いでしょう。

あと、二度と同じ失敗をしないために、イマイチだった香水の名前を覚えておきましょう。次回からは、それ以外の物を買うようにしましょう。

心地良いバラの香り

「香りの感じ方」は、いつも同じとは言えません。ですが多くの場合で心地良いとされる「香り」があります。例えば「バラの香り」です。見た目が素敵なバラの花は、その「香り」も素敵です。

オフィスなどの来客が多い場所に、バラの花が飾られていたりします。見た目も美しくて、バラが1本あるだけで存在感があります。きっと「お客様をお迎えする花」として、適しているからでしょう。「バラの香り」には人を癒す効果がある、と言われています。「香り」の点からも、接客に向いていると言えます。

ダマスクローズバラの香水や化粧品などによく使われているバラの花は、ブルガリア産の「ダマスクローズ」というバラです。「甘くて強い香り」が、特徴です。花の色は、優しいピンク色です。
何万種とあるバラの中で、香料として使われている物は2種類だけです(2008年当時)。そのうちの一つが、ダマスクローズです。
シャネルやゲラン、ティファニーという高級な香水にも、ダマスクローズが使われています。