ファイルシステムを組み込む処理・フォーマット

ファイルシステムの規格

ファイルシステムハードディスクにデータを記録するためには、どのように記録するのか、といったルールを決めておく必要があります。ファイルのサイズやファイル名の一覧などを記録しておく場所を、予め決めておきます。

もしもデータが記録されている場所を示す方法などが決められていない場合、ディスクの中の「どの場所」にデータを読み書きしたら良いか?わからないことになります。

例えばCDやDVDという媒体に関しては、読み書きに関する規格、つまりファイルシステムの規格が標準化されています。
例えばデータ用のCD-ROMなら「ISO9660」が、基本となっています。
データ用のDVDの場合は、「UDF」という規格があります。

フォーマット

ハードディスクの場合は、各OSに対応したファイルシステムを使うことになります。
ハードディスクはパソコン内に組み込まれて、パソコンにインストールされたOSによって稼動される機器です。そのため、インストールされたOSが最も効率良く機能できるように、OSに合わせたファイルシステムを使用します。

つまり使用するOSによって、ファイルシステムの規格が異なっています。例え同じWindowsであっても、そのバージョンによって(例えば、一昔前のWindowsと最新のWindowsにおいて)異なる場合があったりします。

市販されているハードディスク機器は、WindowsOSでもMacOSでも問題なく、利用できます。初期状態のハードディスクに、各OSが自分用のファイルシステムを組み込むからです。そのファイルシステムを組み込む作業を、フォーマットと言います。

フォーマット方式には、二つの種類があります。「論理フォーマット」と「物理フォーマット」です。

論理フォーマット

論理フォーマットは、ファイルシステムの規格を無効にするような処理と言えます。
ただし規格は無効化されますが、以前のデータは「ある程度残っている状態」と言えます。よってデータ復元ソフトを使用して、データを取り戻せる可能性があります。

物理フォーマット

物理フォーマットは、ファイルシステムの規格を始め、データも消してしまう処理と言えます。よって物理フォーマットをしたら、データを復元できないと言えます。

なお、物理フォーマットに関しては、通常はメーカーが製品の出荷前に行なう処理と言えます。普段ハードディスクなどの記憶装置を使用している際、ユーザーが物理フォーマットを行なう機会は、まずないでしょう。

ただし極稀に、物理フォーマットレベルのトラブルが起きることがあります。そんな時は、ユーザーが物理フォーマットを実施することで、記憶装置を初期化して再び使える状態にすることになるでしょう。
ただし、記憶装置の中に入っていたデータは完全に抹消されます。その点に注意しましょう。

大量のファイルを管理できるファイルシステム

ハードディスクがフォーマットされることで、パソコンユーザーは自由にファイルを取り扱えるようになります。そして近年では、ハードディスクの容量は大容量となっており、保存できるファイル数も大変多いです。
ですが例えファイル数が大量にあっても、ファイルシステムの「おかげ」で問題なく管理できます。各OSは、適切にファイルを管理できます。

ファイルの検索機能

ファイルの管理で問題が起きるのは、ユーザーのほうかもしれません。数あるファイルの中から目当てのファイルを探す際、見つけ出せなかったりします。例えば、とりあえず適当な場所にファイルを保存した場合、後から「そのファイル」を探す際、どこを探せば良いかわからなくなったりします。

そんな時は、各OSの「ファイルを検索する機能」を活用しましょう(各OSのファイル管理ソフトを使いましょう)。もしもファイル名の一部や作成日付がわかっているなら、それらを検索条件に指定して検索してください。検索結果で目当てのファイルが見つかるでしょう。

ファイルの検索処理では、予想外に時間がかかる事があります。ただし検索処理を実行したまま、他のアプリケーションで作業できます。検索処理が終わるまで、他の作業をしながら待っていても良いです。

なお、ファイル名には内容を表している、わかりやすい名前を付けましょう。「ファイル名の長さ」は、結構長くても特に問題はありません。省略せずに、必要な情報を含めてファイル名を付けましょう。
ファイル名には、無理して英単語を使わなくても良いでしょう。日本語でファイル名を付ければ良いです。

フォルダ作成機能

各OSのファイルシステムでは、フォルダという「ファイルを収容するもの」を作成できます。ファイルの整理整頓に使える便利なものです。

長い間パソコンを使っていると、知らないうちに「たくさんのファイル」が溜まってきます。それらファイルの中には、大事なファイルもあるし、捨ててもいいようなファイルもあるでしょう。ファイルの重要度によって、フォルダを分けて整理しておきましょう

フォルダ内においては、例えばファイルを日付順に並び変えて表示させることもできます。一番日付が新しいファイルが上になるように並び替えれば、最近のファイルを見つけやすいです。

なお、フォルダは階層構造にできるので、フォルダ内にフォルダを作れます。必要に応じて、フォルダを作成してゆきましょう。

ちなみにWindows OSでは、「Program Files」フォルダ内にアプリケーションの本体が入っている事が多いです。このフォルダ内に、メーカー名やアプリケーション名ごとにサブフォルダが作成されている事が多いです。フォルダの階層構造によって、アプリケーションを管理していると言えます。

ファイルが壊れた場合

もしもファイルが壊れていると、プログラムが突然フリーズしたり、異常終了したりします。ファイルは、ハードディスクがファイルを読み書きしている時に、何かの「きっかけ」で壊れてしまうことがあります。
いつもとは違って、プログラムが「異常な動き」をするようになったら、ファイルが壊れている事を疑ってみましょう。

実際にファイルが壊れているかどうかは、ディスクチェックツールを使って確認できます。ファイルがたくさんある場合やディスク容量が大きい場合、チェック完了まで時間がかかります。なので、パソコンの電源を「つけっぱなしにしておくこと」になります。

ファイルが壊れているだけなら、修復できます。ですがハードディスクの内部に傷がついている場合は、元通りに修復できません。この場合、不良セクターというラベルを付けて、その後ずっと使用しない場所とする仕組みになっています。

なお、通常の使用では、ハードディスクが壊れることはほとんどありません。
動作中に突然電源を切る、強い衝撃を与えるなど、通常とは違う使い方をすると壊れる可能性があります。



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