カフェインが少ない「ほうじ茶」

「ほうじ」の意味

ほうじ茶の「ほうじ」とは、どんな事を意味しているのでしょうか。
お茶の葉を作る時、煎茶(せんちゃ)と番茶(ばんちゃ)、茎茶(くきちゃ)を合わせて炒ってゆきます。この炒る事を、別の言い方で「ほうじる」と言います。これは、ほうじ茶の「ほうじ」と関係があります。
「ほうじる」とは「あぶる」ことです。漢字では「焙る」となります。ほうじ茶は、漢字で書くと「焙茶」となります。

番茶と言われたりする「ほうじ茶」

また、地方の方言において、ほうじ茶の事を番茶と言って区別していたりするそうです。ほうじ茶の事を番茶と言っている地域は、北海道地方や東北地方、北陸地方などです(2009年時点)。

本来「番茶」とは、煎茶や緑茶、抹茶ではない「お茶」を言い表す名称になっています。はっきりした「お茶の種類」から外れている「お茶の事」を、一般的に番茶と呼んでいる事が多いようです。

ただし専門的には、番茶は5種類に分類されていると聞きました。簡単に「その分類の仕方」について調べてみたのですが、残念ながら私にはよくわかりませんでした。一番茶と言われている物を番茶と呼ぶとか、秋に摘み取った「お茶の事」を番茶と言うとか(秋冬番茶と言われているらしい)、分類の「取り決め」が結構細かく決まっているそうです。
結局私は番茶について深く考える事をやめました。商品名に番茶と書いてあれば番茶である、と思うようにしました。

ほうじ茶の作り方

ほうじ茶の作り方については、お茶の葉を約200度ほどの強火で炒り、直ぐに冷まします。
「この炒った葉」と「炒ってない葉」、そして「少しの茎」を混ぜ合わせる事で「ほうじ茶」を作ります。
お茶の葉を強火で炒ってゆく事で、「香ばしさ」を引き出せます。この「香ばしさ」は、ほうじ茶の魅力の一つになっています。

カフェインが少ない「お茶」

カフェインには様々な作用がある、と言われています。主な作用には、覚醒作用や利尿作用があります。
覚醒作用では、脳の中枢神経に働きかけて興奮させます。これにより、眠気を覚ましてくれます。さらに集中力が付いたり、運動能力が向上したりすることも期待できます。

一般的に「お茶」には、カフェインが含まれています。一番茶、二番茶では、その含まれている量に「あまり差はない」ようです。比較的「若い芽」に、多く含まれている傾向があります。

このカフェインは、炒るという工程を経る事で気化されます。つまりカフェインは、焙煎の時間が長いほど昇華します。よってカフェインは、少なくなります。そういうことより「ほうじ茶」では、カフェインは少ないとされています。茶葉を高温で焙煎した「お茶」だからです。

ほうじ茶カフェインが少ない「ほうじ茶」は「苦み」がなくなっていて、とても飲みやすいと言えます。例えば妊娠している方でも飲める「お茶」と言えます。
※心配な方は、妊娠中に「ほうじ茶」を飲んでも良いか?「かかりつけの医師」に相談してください。