ビタミン豊富で老化防止、かぼちゃ
ビタミン豊富な「かぼちゃ」
夏の旬野菜について、お話したいと思います。
夏の野菜と言えば、かぼちゃ、きゅうり、なす、トマト、ゴーヤなどが挙げられます。
その中でも「かぼちゃ」は、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、ビタミンE、カロチン、食物繊維を多く含んでいます。
特にビタミンを豊富に含んでいるので、体に良い食材と言えます。ビタミンAは、「若さ」のビタミンと言われています。ビタミンCは、活性酸素の害を抑えます。
老化防止を期待できるビタミンE
「かぼちゃ」は、ビタミンEを含んでいる野菜の一つです。「かぼちゃ」は野菜の中でも、若返り・老化防止に良いビタミンEを多く含んでいます。
ビタミンEは「血液の流れ」を改善して、血管を若々しく保つのに役立ちます。
そして新陳代謝を高めてくれます。なので老廃物を取り除き、「潤い」を保つ効果があります。「シミ・そばかす」の予防、肌の「くすみ改善」も期待できます。
また、「かぼちゃ」に豊富なカロチンは、ビタミンEと一緒になることで老化の元になる活性酸素を無毒化するそうです。
食事で「かぼちゃ」を食べましょう
良い「かぼちゃ」の選び方は、中身が濃い黄色の物を選ぶと良いです。表面にツヤがありすぎる物は、避けたほうが良いそうです。
保存の仕方は、切り分けた場合では冷蔵で保存できます。丸ごとなら常温で保存できます。
調理の仕方については、煮物にしたりフライにしたりと様々な調理法で利用できます。
「かぼちゃ」を始め、様々な食材を取り入れた食事を食べましょう。ビタミンを始め、タンパク質やミネラルの摂取も意識しましょう。このような栄養バランスの良い食事を食べる事は、体の内側から肌の老化を防いでくれたりします。
かぼちゃの鶏そぼろあんかけ
かぼちゃ料理の例として「かぼちゃの鶏そぼろあんかけ」を、ご紹介したいと思います。
かぼちゃの煮物で一工夫した物に、「かぼちゃの鶏そぼろあんかけ」があります。かぼちゃの煮物で少しコクが欲しい時、鶏の「ひき肉」で「そぼろあん」を作ってみましょう。
材料(4人分)
- かぼちゃ……300g。
- だし汁、または水……1と1/2カップ。
- 砂糖……大さじ1と1/3。
- 塩……小さじ1弱(だし汁の塩分によって、量を加減します)。
- しょうゆ……小さじ1。
- みりん……大さじ1。
「鶏そぼろ」の材料(4人分)
- 鶏ひき肉……50g。
- 砂糖……小さじ1。
- 塩……少々。
- 片栗粉……小さじ1。
- 油……小さじ1。
下ごしらえ
- 「かぼちゃ」については、幅3cmの「くし形」に切り、「わた」と「種」を取り除きます。
「煮くずれ」を防ぐために「面取り」をします。 - 「かぼちゃ」の皮を所々むきます。
- 水でサッと洗い、アクを取り除きます。
- 水溶き片栗粉を作っておきます。片栗粉を、水大さじ1で溶きます。
(1)の「面取り」とは、ジャガイモやニンジン、大根、かぼちゃなどを煮込む前に、切り口の角をさらに薄く取り除いておくことを言います。こうすることによって「煮くずれ」を防ぎ、「味の染み込み」を良くする効果があります。
作り方
- 鍋の中に「かぼちゃ」が重ならないように並べて、だし汁を加えます。
- まず、強火で煮ます。沸騰して約5分煮た後に、中火にします。
砂糖と塩を入れて「落しぶた」をして、15分煮ます。 - 「みりん」と「しょうゆ」を加えます。そして、煮汁が1/3の量になるまで、約10分ほど煮ます。
- 火を止めて、そのまましばらく置いておき、味を含ませます。
- 器に「かぼちゃ」を盛り付けます。
次に「鶏そぼろあん」を作ります。
- 小鍋を使って、鶏ひき肉を油で炒めます。色が変わってきたら、砂糖、塩で味付けします。
- 先程、かぼちゃを取り出した鍋に残っている煮汁に、水を足します(量は、1/2カップ)。(1)の鶏肉を加えます。
- 火にかけて煮立ったら水溶き片栗粉を混ぜて、ひと煮立ちさせます。これで出来上がりです。
かぼちゃを盛り付けた器の上に「鶏そぼろあん」をかけて、召し上がってください。
以下に、かぼちゃの煮物のポイントを書きます。
- かぼちゃについては、所々皮をむきます。味が染み込みやすいようにするためです。
- 「煮くずれ」を防ぐために、面取りします。
- 水でサッと洗って、アクを取ります。
- 「煮崩れ」を防ぐために、かぼちゃが重ならないように鍋の中に入れます。
- 調味料を、「さ(砂糖)→し(塩)→す(酢)→せ(しょうゆ)→そ(みそ)」の順に入れます。
「落しぶた」をすると、味が全体に染み渡ります。 - 「そぼろあん」については、かぼちゃを煮た煮汁を利用して作ります。