最後の手段と言える自毛植毛

医療植毛

毛根薄毛で悩む男性の多くは、男性型脱毛症であると言われています。その男性型脱毛症の対策としては、「内服薬」や「外用薬」「かつら」などがあります。

その他には、外科的な施術である植毛があります。植毛は、薄毛対策として知られている方法です。これは、頭皮に穴を開けて毛を植え込むという方法です。植毛の技術は、日本で生まれたものです。頭皮に毛を植えて、毛根を再生させる技術です。なお植毛は、育毛や発毛とは違って医療行為となります

育毛シャンプーなどを使っても効果がない場合は、このような植毛という選択肢もあると言えます。

医療植毛の例

医療植毛について、一つの例を紹介します。医療植毛を受けた、ある30代男性の話です。
「20代半ば」から徐々に気になりだした額の後退に対して、様々な薬を自己流で試しました。だけど思うような結果を得られず、思い切って美容整形による医療植毛に踏み切ったそうです。
最初は抵抗があったようです。しかし丁寧なカウンセリングに納得して、半年毎に3度の植毛を繰り返しました。そして夢にまで見た結果を手に入れた、ということです。

植毛の種類

色々な抜け毛対策をしたけれど抜け毛が止まらない場合や、新しい髪の毛が生えてこない場合、植毛という手段を検討することになるでしょう。しかし費用がかかるので、最後の手段として実行することになると思います。
植毛には、人工植毛と自毛植毛の2種類があります。

人工植毛

人工植毛とは、髪の毛に似ている人工の素材を頭皮に植える方法です。

植え込まれた人工毛は、その後伸びません。なので周囲に生えている自分の髪の毛と、バランスを調整する必要があります。
また、自毛が抜けるたびに、その部分に植毛を続ける必要があります。術後に、継続したメンテナンスが必要です

人工毛の強度は、自毛の倍くらいもあります。毛質や毛色(白髪など)を、自由に選べるそうです。

人工毛は、人体に影響のない素材で出来ています。しかし稀に、アレルギー反応を起こす方や感染症になってしまう方がいるそうです。
人工毛の場合では、ナイロンなどの合成繊維を植え込むことになります。ナイロン素材の人工毛は、人間の体からすると異物になります。そのため、拒絶反応というリスクがあります。

人工毛を植え込む際、抜けにくくするために、毛根部を「かぎ状に細工する」などの工夫が行なわれます。その工夫のため、もしも上の部分だけ抜けて、毛根部が皮下に残った場合、頭皮が化膿してしまう可能性もあります。

現在、人工毛については、研究や開発が進められています。より体に対して影響の少ない素材で人工毛が作られることを、期待したいです。

なお人工毛は、「かつら」や「ウイッグ」などにも使われています。「かつら」を使う場合でも、人工毛のメリットを得られます。ヘアスタイルを固定しやすくて、それぞれの毛が絡みにくい、色あせしにくいなどのメリットがあります。
ただし、デメリットもあります。人工毛の光沢が不自然に見えたり、「手触り」があんまり良くなかったりします。そんなデメリットがありますが、人工毛は「髪の悩み」を解決する際の有効な選択肢と言えます。

自毛植毛

なお近年になって、植毛の技術水準が向上しました。その結果、人工植毛よりも自毛植毛のほうが人気となってきたようです。

自毛植毛とは、薄毛の部分に後頭部などの髪を移植することを言います。自分の後頭部の毛髪を採取して、毛が薄い部分に植え込みます。
後頭部は男性ホルモンの影響を受けないので、薄毛になりにくい部分です。例え頭頂部が薄くなった人でも、後頭部の髪は薄毛になりにくいです。

自毛植毛の手順の例を、以下に書きます(2008年当時)。

  1. 後頭部の髪を、幅1cm、長さ6cmくらいで皮膚ごと切り取ります。
  2. 切り取った後の部分を、縫合します。この部分は、周りの髪に隠れます。なので切り取ったことが、ほとんどわかりません。
  3. 切り取った髪について、移植手術に「ふさわしい大きさ」に切り分けます。そして1本ずつ、「手植え」で移植していきます。
  4. しばらく経つと、移植した髪は抜け落ちます。ですが、毛根は生きています。よって半年くらい経つと、毛を再生させます。

うまく定着できたなら、髪が一生伸び続けます。元々脱毛しにくい部分を移植したからです。移植した部分から、自分の毛が生えてきます。よって現在の植毛の中では、一番良い方法だと考えられています。

自毛植毛は、自分自身の毛を使用するため、半永久的に髪が伸び続けます。よって、髪型を自由にアレンジできます。
そして、植毛の施術を受けた後はメンテナンスが不要です。これも人気の要因となっています。植毛した部分の髪の毛については、男性ホルモンの影響を受けにくいです。なので、その部分の抜け毛について悩むことはないです。

ただし自分の頭髪を使うので、「植え込みできる本数に限り」があります。そして施術においても、高度な技術が必要とされます。

施術を行なえない場合

自毛植毛については、確かな技術を持っているクリニックで行なえば、安全に施術できます。しかし症状によっては、施術を行なえない場合があります。

例えば円形脱毛症の場合、施術を行なえません。円形脱毛症では、毛が抜けた部分の皮下で毛包が生きています。なのでステロイド治療や自然治癒によって、再び毛が生えてきます。よって、植毛をすべきではないです。10円玉一個分くらいの軽微な脱毛症の場合、約2カ月間で元に戻ると言われています。
なお、円形脱毛症の一番の原因は、自己免疫疾患だろうと言われています。日常生活のストレスが関係している、とされています。脱毛症を治すには、現代社会のストレスをうまく解消する必要があるでしょう。

他に施術できない症状としては、例えば頭皮に脂漏性皮膚炎による湿疹ができている場合や、人工毛植毛の結果、頭皮が化膿していたりする場合は、頭皮の炎症が治るまで施術できません。
人工毛植毛が原因で頭皮が化膿している場合は、いったん人工毛を全て取り除く作業から始める必要があります。感染による頭皮の炎症を治療してから、施術することになります。

あと、糖尿病心臓病という基礎疾患がある人は、施術を受けることは難しいでしょう。心臓病の人にとっては、手術が体の負担になります。糖尿病の人については、植毛の際の患部が化膿しやすくなります。

実際に植毛を受ける場合は、カウセリングや問診をしっかりと受けてください。それから施術を受けるかどうか、決めてください。

最後の選択と言える自毛植毛

抜け毛や薄毛を、一人で悩んでいる人はたくさんいます。しかし、なかなか「これという解決策」が見つかっていないのが、ほとんどのようです。
市販の育毛剤を試したけれど、あんまり効果を実感できなかった人にとっては、自毛植毛は最後の選択と言えるかもしれません。

自毛植毛は、「確実に効果を得られる方法」と言われています。ですが場合によっては、施術を実行できないことがあります。
それと物凄い効果を期待している人に対しても、自毛植毛は向かない方法です。なぜなら、自毛植毛に使う材料は自分の後頭部から切り取る一部の頭髪なので、その本数が限られているからです。自毛植毛術には限界があることを、知っておきましょう。

ところで育毛で大切なことは、根気良く続けることです。「髪や頭皮に対する手当て」を、根気良く続けましょう。
育毛はダイエットなどと同じように、効果が現れるまでには個人差があります。髪の毛が生えてきたという結果が見られないと、諦め気分になってしまうこともあると思います。ですが暫くの間、待ち続けることが必要とされます。

ヘアケア
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