健康的にダイエットしたいなら、体脂肪率に注目しましょう
美しく痩せるために、体脂肪率に注目

ダイエット中では、とにかく体重を減らしたいと思いがちです。しかしダイエットを成功させたいなら、体重を減らすことよりも、体脂肪率を適切な値にするほうが大切と言えます。
基礎代謝が上がれば、確かに脂肪を燃焼できます。そして、体脂肪率も下がります。ですが、基礎代謝の向上だけを意識していると、太ってしまう可能性があります。
実は太ったことで体の表面積が増えた場合も、基礎代謝は上がります。この場合、太ったことでボディラインが崩れている可能性があります。
BMIも意識しましょう
肥満度を測定する方法の一つに、BMIがあります。
このBMIとは、体重と身長から体の肥満度を判断する方法です。
その計算は、「体重(kg)÷ 身長(m)÷ 身長(m)」です。
この計算方法による一番健康的なBMI値は、「22」とされています。病気になりにくい値と言われています。正常値の範囲は、18.5から25の範囲とされています。
ただしBMI値が適正であっても(体重や身長が標準であっても)、体脂肪率の測定では肥満と判断される場合もあります。
このBMIの計算方法は、世界共通と言えます。ですが肥満の判断基準については、それぞれの国によって違いがあります。
例えばWHOの基準では、BMIの値が25以上なら「標準」で、30以上なら「肥満」となっています(2010年当時)。
体重そして体脂肪率を測定

体重計は、ダイエットする際に必需品と言えます。ですがダイエットとは、単に体重を落とすことだけが目的ではありません。余分な脂肪を落として、健康的な体重にすることです。
よって使用する体重計については、体重だけでなくて体脂肪も測定できる物を選ぶと良い、と思います。
体脂肪率の測定方法には、「手のひら」から測る物、「足裏」から測る物、「全身(両手両足)」から測る物の3種類があります。
測定結果が一番正確な物は、全身から測る物です。ただし、測定時間は長めです。
あと、体脂肪率に加えて、筋肉量や内臓脂肪、基礎代謝なども測定できると、より詳しい健康状態がわかると思います。
体脂肪計で体脂肪を測りましょう
最近では、メタボリック症候群が社会問題となっています。2008年からは特定健康診査が導入されて、メタボ解消グッズが数多く販売されるようになりました。
そのグッズの種類は、お茶・サプリメント、体重計・運動機器など多種にわたります。過去には、乗馬マシーンや振動マッサージ器というヒット商品も登場しました。
それらの中でも、自宅で検査できる機器が人気です。メタボリック症候群は日常生活に問題があることが多いため、自分の体を自己管理することが大切です。
例えば体脂肪計を使って、
これは、とても有意義なことと言えます。
なお、メタボリック症候群を解消するためには、体脂肪計などに頼りすぎてはいけません。大切なことは、生活習慣を見直して改善することです。グッズは補助的な物として、利用すると良いです。
体脂肪計の選び方
特にダイエットをしている人は、体脂肪計の選び方に気をつけたほうが良いです。測定できる項目としては、体重や体脂肪率、基礎代謝や筋肉量などがあると良いでしょう。
さらに気をつけたい点に、測定の単位があります。
例えば体脂肪率については、0.1%単位で測定できる物が良いです。
体重については、100グラム単位で測定できる物が良いです。たまに体重について、500グラム単位でしか測れない物があります。500グラム単位でも、大きな問題はないかもしれません。しかし100グラム単位で測定できるほうが、より「正確な体重」を知ることができると思います。
あと、体脂肪率の値は、有名メーカーの体脂肪計のほうが正確であるという意見があります。これは大手の有名なメーカーのほうが、体脂肪率の計算に必要なデータ量を「たくさん持っているから」と考えられているためです。
無名のメーカーの物で、あまりにも安い体脂肪計は、少量のデータ数で精度が低いデータから体脂肪率を計算している可能性があります。それでは誤差を含んだ、大雑把な体脂肪率となるでしょう。
体脂肪率の適正範囲
体脂肪率には、適正な値があります。低いほど良いという訳ではありません。体脂肪率が低すぎると、体温が低下します。血行が悪くなり冷え性になります。
特に女性の場合では、体脂肪率が異常な値だとホルモンバランスが崩れることがあります。ホルモンバランスが崩れてしまうと、生理不順が起きたり早期に閉経してしまったりする可能性があります。
以下に適正な体脂肪率の範囲を、ご紹介します。参考にしてみてください。
なお、以下の基準は国内大学で基準値として設定されている値です。世界共通の基準値ではありません(2010年当時)。
女性
- 30歳未満
適正な体脂肪率は、17%から24%とされています。30%以上の場合、肥満と言われています。 - 30歳以上
適正な体脂肪率は、20%から27%とされています。30%以上の場合、肥満と言われています。
男性
- 30歳未満
適正な体脂肪率は、14%から20%とされています。25%以上の場合、肥満と言われています。 - 30歳以上
適正な体脂肪率は、17%から23%となっています。25%以上の場合、肥満と言われています。
適量の体脂肪
体脂肪は、しばしばダイエットなどにおいて目の敵にされます。ですが過剰に体脂肪を減らすと、ホルモンのバランスが崩れてしまい、女性の場合は生理が止まってしまうこともあるそうです。実は人間は、「外気温の暑さ・寒さ」から体を守るために体脂肪を使っています。
ちなみにポッコリ出たお腹は、内臓脂肪が多い「お腹」と言えます。多くの場合、脂肪が多すぎる状態だと思うので、どちらかというと健康に悪い状態と予想されます。
先ほど言ったように、脂質は生きていく上で必要な栄養素です。だけど、お腹がポッコリ膨れるほどの脂肪は不要です。脂肪は、少なすぎても多すぎても体に良くないという、なかなか調節が難しい栄養素と言えます。
ご自身の体にピッタリな体脂肪率があると思います。なので体脂肪計を使って、定期的に体脂肪率を確認してみましょう。
鍛えつつ、体脂肪率を落としましょう
体脂肪率を適切な値まで落とすには、筋肉を落とさないで、体の脂肪だけを減らしていくことが大事です。
体重だけを減らすような事、例えば極端に食べる量を減らしたり、単品の食品だけを食べたりしてはいけません。このようなことをすると栄養不足になってしまい、かえって筋肉量が減って脂肪が付きやすい体、つまり太りやすい体になってしまいます。
面倒かもしれませんが、運動して筋肉を鍛えつつ、体脂肪率を落としてゆくようにしましょう。
なお、ご自身の肥満の状態を正確に知りたいなら、体脂肪率を毎日記録すると良いです。
毎日の同じ時間、同じ体の状態(例えば、お風呂に入った後などの状態)で体脂肪率を測り、ノートに記録すると良いです。体脂肪率という数値によって、ご自身の体の肥満状態がわかると思います。