健康を願う方に良い飲み物・中国茶

中国茶から始まったと言える「お茶」

中国茶

最初に「お茶の発祥」について、お話したいと思います。日本で栽培されている日本茶や、イギリスで栽培されている紅茶は、元は中国にある中国茶だったと言われています。

実際のところ、中国茶の歴史は古いです。中国茶についての記述が、古い資料に残っています。
お茶の発祥については伝説の話にまで、さかのぼることになります。

昔、「神農」という東洋医学の始祖と呼ばれている人が、中国にいたそうです。
その「神農」が木陰で休憩していたところ、偶然、湯呑の中に「お茶の葉っぱ」が1枚入ってしまったそうです。そしてそのまま飲んだことが、お茶の始まりだと言われています。

また、別の説によると、昔「神農」が野山を駆け巡っていたそうです。そしてその際に、傍にあった植物を片っ端から試食していたところ、毒にあたってしまいました。
しかし、お茶の葉を使って解毒したという説もあるようです。

実際のところ、本当の事はよくわかっていません。しかしかなり昔から、確かに「お茶」は飲まれていました。中国茶は、元々は飲み物というよりも薬として飲まれていたようです。

ヨーロッパにやって来た中国茶

中国茶がヨーロッパにやって来たのは、16世紀から17世紀頃だそうです。その当時、海上貿易で世界一の貿易国だったオランダが、中国から「お茶」を持って来たようです。

ただしその「お茶」は不発酵の緑茶であり、現在のような紅茶ではありませんでした。その緑茶が紅茶に変わっていった経緯については、よくわかっていません(2009年当時)。
推測では、製造業者がウーロン茶系の「お茶」を発酵させて、完全発酵の紅茶ができたとされています。

ちなみに「お茶」は、ツバキ科の常緑樹から取れる物です。どの種類の「お茶」も同じツバキ科の常緑樹から取れている、ということです。

同じツバキ科の常緑樹から取れているのに、なぜ「お茶」は、「色々な味や香り」に分かれているのでしょうか?
これは、お茶を作る時の工程が違っているためです。お茶を作る時、発酵度数の違いによって、「色んな味や香り」の物が作られています。

中国茶の種類

中国茶は、何千種類とも言われるくらいに種類が豊富です。そんな中国茶は、製造する過程の「発酵度合い」による差によって、大きく6つに分けられます。

緑茶

(りょくちゃ)。緑茶は、6つの種類の中で7割を占めている「お茶」と言われています。
この緑茶には、体のバランスを整える作用があるそうです。

黄茶

(きちゃ)。黄色い水の「お茶」です。
緑茶に似ていますが、希少価値がある「お茶」です。緑茶と似た効能の他に、冷え性の解消にも効果があるそうです。

白茶

(はくちゃ)。日干しの「お茶」です。茶湯の色が淡くて、甘い味がするそうです。
排毒効果や解熱作用、ニキビや便秘の解消に効果があるそうです。

青茶

(せいちゃ)。香りの高い、飲みやすい「お茶」です。代表的な物に、烏龍茶があります。
脂肪を分解したり、頭をスッキリさせる効果があるそうです。だけど空腹時や就寝時には、飲まないほうが良い「お茶」だそうです。

紅茶

(こうちゃ)。独特の香りと深い色の「お茶」です。
体を温めて、胃腸の弱い人に効果があります。体を温めるので、熱が高い時などには飲まないほうが良いでしょう。

黒茶

(こくちゃ)。緑茶や紅茶に続いて、中国で生産が多い「お茶」だそうです。代表的な物に、プーアル茶があります。
血圧やコレステロールを下げたり、体を温めたり、消化促進や胃腸の働きを助けたりする効果があります。食後に飲むと良いでしょう。

お茶の入れ方

中国茶では「茶葉の発酵度合い」によって、使用する「お湯の温度」が変わります。
「発酵度合い」が低い「緑茶」「黄茶」「白茶」などは、低めの温度の「お湯」を使用します。そうする事で、お茶の旨味をしっかりと引き出せます。

対して「発酵度合い」が高い「青茶」「紅茶」「黒茶」などは、熱湯などの高温の「お湯」を使用します。そうする事で、「香り」や「お茶のコク」を引き出せます。

以上のような事を聞くと、お茶を美味しく入れるのはちょっと難しいと思うかもしれません。出来る範囲で気をつけると良いでしょう。
一般的に「お茶の入れ方」については、これらの分類以上あります。だけど、特に決まった正しい作法はないそうです。

茶器については、茶葉ごとに茶器を専用に用意することが正しいようです。
「青茶」「黒茶」については、素焼きの茶器がいいようです。
香りが強いお茶である「黄茶」「白茶」「紅茶」に向いている茶器は、磁器の茶壺と言われています。茶壺を使うほうが、香りが吸収されにくいため向いているようです。

また「茶花」など、茶葉の形や動きを楽しむ場合は、茶葉の動きがよく見えるようにガラスの茶器を利用すると良いでしょう。

もしも、もっと本格的に「お茶を学びたい」と思ったら、「中国茶講座」というような講座が文化教室にあったりします。このような講座を受講すれば、中国茶の美味しい入れ方を学べるでしょう。

お茶について詳しくなり、味を楽しむことはもちろん、「香り」や「見た目」も楽しめるようになれると思います。

ダイエット中にも「おすすめ」

中国茶は、ダイエットの効果を期待できる「お茶」と言われています。お茶には、カロリーが体内に吸収されてしまうことを防ぐ働きがあります。なので食事の際(食事の前、食事中、食後のいづれかに)お茶を飲むと良いです。

食事に限らず「おやつ」や「スナック類」を食べる時も、お茶を飲むと良いです。
「おやつ」を食べる時、カロリーの高いジュースや炭酸飲料を飲んでいる人がいるかもしれません。

ですがダイエット中では、そのような飲み物を控えるようにしたいです。よって「おやつ」の時も、お茶を飲むようにしてください。

ちなみにダイエットを行なう際、1日あたりの水分が2リットルくらい必要だと言われています。

だけどそれだけの水を飲むことは、ちょっとツラいかもしれません。そんな時も、お茶を飲んでみましょう。ただの水を飲むよりも、お茶を飲むほうが飽きずに飲み続けられると思います。