人に必要な栄養素をたくさん含んでいる「もろみ酢」

もろみ味噌

もろみ味噌・「もろみ」のイメージ画像

お酢を使っている健康商品が、とてもたくさんあります。香酢、大麦黒酢、穀物酢、ハトムギ酢、果実酢、りんご酢など、実にたくさんの「お酢」があります。

その中の一つに、もろみ酢があります。「もろみ」とは、沖縄の名産物の泡盛からアルコール分を除いたカシジェー」という物です。この「もろみ」から取れる天然醸造を、もろみ酢と言います。

カシジェー

「カシジェー」とは、泡盛からアルコール分を除いた物です。昔は、豚などの家畜に「カシジェー」をエサとして与えていました。
エサとして「カシジェー」を与えられて育った豚肉は、品質が良くて美味しいと注目されました。そして「カシジェー」の成分は人間の健康にも効果がある、ということがわかりました。
その後、「カシジェー」という「もろみ」から取れる「もろみ酢」が、注目され始めました。

主な成分・クエン酸

もろみ酢は、「原料や発酵の違い」で分類すると粕酢(かすず)に分類されます。「独特な香り」と「褐色の色」をしている点が、特徴と言えます。
もろみ酢の味については、「まろやかな甘み」と「旨味のある酸味」が特徴です。一般的な「お酢」の酸っぱい刺激臭とは違います。

そんな「もろみ酢」の主な成分は、クエン酸です。よって、他の一般的な「お酢」の酢酸(さくさん)とは違います。
もろみ酢は、クエン酸の清涼飲料水のドリンクとして、よく販売されています。運動する30分から1時間前に「このドリンク」を飲むと、脂肪が燃焼しやすい状態になります。なのでダイエットにも効果的でしょう。

また、ドリンクとして飲む他には、普段の料理の中でも「もろみ酢」を使えます。料理の旨味とコクがアップして、美味しくなるでしょう。クエン酸もたくさん摂取できるので、料理の栄養面においてもおすすめです。
クエン酸は、鉄や亜鉛、カルシウムなどの金属とくっつくと、水に溶けやすくなります。よって、ミネラルの吸収を高めてくれます。この作用は、普段の食生活の中でも活用されています。例えば「小魚の南蛮漬け」では、「魚のカルシウム」と「酢のクエン酸」が一緒になることで、カルシウムの吸収が良くなっています。
このようにクエン酸は水に溶けやすい性質を持っていますが、熱には弱いです。なので調理する際は、気をつけてください。

クエン酸サイクル

クエン酸サイクルと呼ばれている、体内の代謝サイクルがあります。体の中に取り込まれた栄養が消化されてクエン酸に変化して、エネルギーを出した後に炭酸ガスと水になるという「一連の流れ」です。
このサイクルは、クエン酸が不足すると滞ります。そうなると疲労したり体脂肪が増えたりします。健康維持には、クエン酸サイクルを守る必要があるでしょう。

ですがクエン酸は、激しい運動やツラいストレスによってどんどん消費されてゆきます。消費されたら、その分を食べ物から摂取したいです。もろみ酢には、クエン酸がたくさん含まれています。意図的にクエン酸を取りたいなら、もろみ酢の愛飲を検討してください。

アミノ酸を含む食品

もろみ酢は、「必須アミノ酸」と「非必須アミノ酸」をバランス良く含んでいる食品です。体内で作られないアミノ酸の事を「必須アミノ酸」と言います。体内で作られるアミノ酸の事を「非必須アミノ酸」と言います。「必須アミノ酸」は体内で作る事ができないため、食品から補う事になります。

ちなみにアミノ酸はタンパク質を構成する物質であり、20種類あるとされています。これら20種類あるアミノ酸の中で「たった一つ」でも不足すると、人の体は正常に機能しなくなります。
人の体は、約20%ほどが水とタンパク質から構成されています。そのタンパク質を構成するアミノ酸は、「人の体の成り立ち」において重要と言えます。よって毎日しっかりと補給すべき栄養素です。

健康維持に役立つ「もろみ酢」

もろみ酢は、人の健康に良い「お酢」と言われています。

その訳は、人に必要な栄養素をたくさん含んでいるからです。栄養豊富な食品なので、疲労回復や動脈硬化の予防、便秘解消やダイエット、「血液の流れ」をサラサラにする、という効果を期待できます。
もろみ酢に含まれている栄養素は、クエン酸やアミノ酸、各ビタミンやミネラルなどです。これら栄養素の中でクエン酸とアミノ酸については、普通の「お酢」と比べてかなり豊富と言われています。豊富なので、クエン酸とアミノ酸による効果を大いに期待できます。

もろみ酢は健康維持を始め、ダイエットや美容において役立つと言えます。ぜひ飲んでいただきたい健康飲料と言えます。