妊娠生活を快適にするマタニティヨガ

ヨガをしている妊婦

妊婦さんのためのヨガは、とても人気があります。
ヨガブームの「おかげ」で、適度な運動が必要な妊婦さんもヨガに注目し始めたようです。

マタニティヨガとは、妊婦さんを対象とした、お腹の赤ちゃんに優しいヨガのことです。このヨガなら、体を柔軟にして「お産」をスムーズにできるそうです。

妊娠15週目以上の正常な妊娠経過の方であれば、誰でも行なえるヨガです。

マタニティヨガは、妊娠中の心身の安定を目的としたエクササイズです。
一見、柔軟性が必要なヨガだと思われるかもしれません。ですがマタニティヨガは、お腹が大きくても運動できるように作られています。心配ないです。

準備

マタニティヨガは、もともと妊娠中のエクササイズのために開発されたものです。その動きはシンプルです。

ただし、事前にいくつかの準備をしておく必要があります。
マタニティヨガ開始の2時間前までに、飲食を済ませておきます。その後は、水だけを飲むようにしましょう。
動きやすい服装が望ましいです。なるべく裸足になって運動すると良いでしょう。
安全のために、滑らないようにするために、ヨガマットを使用してください。

腹式呼吸

マタニティヨガは、腹式呼吸が基本です。呼吸に合わせてストレッチ、ツイスト、スイングなどのアーサナ(ポーズ)を、ゆっくりと行ないます。
自律神経に働きかけることで、スムーズな「お産」に必要なホルモンを整えることができます。ホルモンが整えられると、妊娠中に起こりやすい「肩こり」や「腰痛」の軽減にも効果があります。

ヨガでは呼吸法が重要視されています。その呼吸法が陣痛時に役立つそうです。ヨガの呼吸法によって「出産」や「いきみ」を行ないやすくする、と言われています。
多くの人が出産時にリラックスした状態になれた、と言っています。

運動効果

育児中に仕事ができる人は別として、母親は家にいることが多く、運動不足になりがちです。
しかし運動不足になると、出産に必要な運動能力や体力が不足してしまうことがあります。
マタニティヨガは、その予防につながる運動です。

マタニティヨガは運動なので、出産に必要な筋力やスタミナをつけることができます。よって、出産をスムーズに行なうための運動とも言えます。

「首回し」のポーズ

マタニティヨガには、さまざまな種類があります。ここでは基本的な呼吸法と、最もポピュラーな「首回し」のポーズをご紹介します。

  1. まず肩の力を抜いて、背筋を伸ばします。
  2. ゆっくりと息を吐き、終わったらゆっくりと息を吸います。赤ちゃんに酸素を与えているところを想像しながらやってください。
  3. 「首回し」のポーズでは、「あぐら」で座り、背筋を伸ばし、両手でつま先をつかみ、首を好きな方向に回します。そうすることで姿勢が矯正されて、よりリラックスした状態になります。

マタニティヨガの体験談

マタニティヨガを実際に経験された方の感想を、ご紹介したいと思います。

  • 不安やストレスを解消できた。
  • 自分の「お産」に満足できた。
  • 運動不足を解消できた。
  • 肥満防止に役立った。

他にも「マタニティヨガによって、腹式呼吸で陣痛をコントロールできたと思う」という感想もありました。

出産前の呼吸法をレクチャーする病院は、たくさんあります。しかし実際に体を動かして呼吸法を学ぶことは、少ないかもしれません。
マタニティヨガなら、呼吸法を体を使って学ぶことができます。それが出産時に良い結果につながっている、と思います。