病気の予防に役立つ鼻呼吸
問題がある口呼吸
口呼吸とは、口を開けたままの状態で呼吸をすることです。この呼吸では、健康上「困った事」が起きたりします。
口で呼吸をするようになると、口の中が乾燥してしまいます。この乾燥することが、口臭を発生させる原因になってしまいます。口臭を発生させないために、鼻で呼吸するように心掛けましょう。
また「いびき」をかく原因の多くは、鼻呼吸をしないで口呼吸をしているからと考えられています。最近は男性だけでなくて、女性や子供・幼児にも、「いびき」の症状が多く見られます。もしかしたら、口呼吸をしている人が多いためかもしれません。
病気の予防に役立つ鼻呼吸
人間の体において、加湿器と空気清浄機の役割を果たしていると言われている部位があります。
それは顔の真ん中にある「鼻」です。

鼻呼吸の練習中
鼻呼吸と呼ばれている、鼻から空気を吸い込む呼吸では、空気が鼻腔を通り過ぎる際にホコリや細菌などが取り除かれます。
さらに加湿もされます。ホコリや細菌という異物が取り除かれて、さらに加湿された空気は、私たちの病気予防に役立ちます。
実際、花粉症や喘息、アトピー性皮膚炎などの治療において鼻呼吸を取り入れたら、治療の効果が上がったという報告もあると聞きました。
口呼吸では、空気と共にホコリや細菌も体の中に吸い込むことになります。人間の口には、「空気を清浄にする仕組み」がないからです。生物的に考えても、人間を始めとする哺乳類は鼻呼吸だったと言われています。大昔の哺乳類は、口で呼吸することはなかったそうです。
いったん口呼吸が習慣になってしまうと、なかなか鼻呼吸に戻せないとされています。ですが意識して口を閉じて、鼻呼吸をするようにしましょう。
やり方
鼻呼吸の「やり方」は、口を軽く閉じて行ないましょう。
最初は、口呼吸の人が鼻呼吸に変えることは「変な感じ」がして、やりづらいでしょう。だけど、意識的に変えるように努力してください。