老人ホームを選ぶポイント
老後の生活を楽しく過ごすためには、自分の好みに合う老人ホームを選ぶことが大切です。選ぶ時のポイントとしては、「費用」「雰囲気」「場所」があります。
有料老人ホームでは、入居金が必要な場合があります。そして、各種サービスを受ける時も月額利用料がかかります。どのくらいの費用が必要なのか事前に確認しておきましょう。
老人ホームの中には、入居費用をシミュレーションしてくれるところもあると聞きます。「支払い」の方式によって、月々の費用を抑えることも可能です(例えば、一時金を支払うなどして) 。
もしも長期間にわたって入居したいと思っているなら、入居一時金を支払う方式のほうがいいかもしれません。ご家庭の資金計画に合う支払方法を検討しましょう。
老人ホームの雰囲気が良い事も大切です。一度見学して、入居者やスタッフたちの人柄を確認しておきましょう。なお、老人ホームのスタッフには施設運営責任者を始め、介護福祉士や看護師、理学療法士や作業療法士、ケアマネージャー、ケアスタッフ、ホームヘルパーさんがいます。この中で一番身近なのは、ホームヘルパーさんかもしれません。
老人ホームの場所も大事です。都会のほうが便利である、田舎のほうがのんびり暮らせる、などと言われています。だけどやはり住み慣れた近所が、一番良いでしょう。お気に入りの老人ホームを、ぜひ見つけてください。
「介護付き」である事
ところで「介護付き」と表記されている老人ホームがあります。これは有料老人ホームの一つです。介護や食事などのサービスを受けられる高齢者向け居住施設のことを言います。
老人ホームを選ぶ際に介護サービスを重視するなら、「介護付き」の施設を選ぶことになります。
有料の老人ホームには、3つの型があります。それぞれ「健康型」「住居型」「介護付き」と分かれています。
健康型老人ホームの特徴としては、食事などのサービスはありますが、介護サービスは要らない人のための施設です。そのため、入居者に介護が必要になった場合、退去しなければなりません。
住居型では、食事などのサービスがついていて、居住者に介護が必要となったら、必要なサービスを受けられます。
入居に際して、普通は介護保険の認定を受けている人が入る場合が多いようです。しかし、これらの介護認定がなされていない人でも、65歳以上ならば入居が可能としている施設もあるようです。
なお近年、介護付き有料老人ホームは多様化しています。要介護者のニーズに応える形で、様々なタイプの老人ホームが登場しています。
そんな様々なタイプの中で、常に人気があるものは「介護型有料老人ホーム」です。この老人ホームでは、日常生活の全てにわたって介護サービスを提供してくれるそうです。この包括的な支援に対して、利用者から高い評価を得ているようです。
こちらの「介護型有料老人ホーム」では、グループケア型・ユニットケア・混合型という形態があります。要介護者の身体や精神の状態に合わせて、それらの形態を選ぶことになるでしょう。
入居制限
有料の老人ホームは、有料サービスを提供してくれる施設です。なので、指定の料金を支払えば誰でも入居できると思う方がいるかもしれません。ですが実際には、入居制限が行なわれたりしています。
どのような制限があるかと言うと、介護保険需給対象者のみ入居できる、という制限があったりします。
その他には、感染症や伝染病にかかっている方は入居できません。他の入居者に病気が移る可能性があるからです。
または、「連帯保証人を定められる方」という条件を提示している老人ホームもあります。
これらは一例に過ぎないので、詳細な事については、それぞれの老人ホームに問い合わせてください。
各施設の入居には、条件が決められています。その条件を満たせない場合、入居を断られる場合があるということです。事前に入居の制限について、調べておきましょう。
病気
老人ホームの入居について、本人の病状によって「受け入れ」の可否が決まると聞きます。詳細は希望する老人ホームに確認することになりますが、やはり老人ホームは病院ではありません。なので病気の症状によっては、入所を断られる事例もあるそうです。
医療面における事例を言うと、「胃ろう」や「インシュリン」「在宅酸素」などは、比較的入居が認められると言われています。反対に人工呼吸器や気管切開という症状は、「入居の受け入れ」を断られることが多いと言われています。
各症状に対する受け入れの是否は、それぞれの老人ホームの判断によります。ですが多くの施設において、ある程度「受け入れ是否の条件」が決まっているようにも思えます。
希望通りに暮らせる場所
高齢者の方の「ささやかな願い」として、例えば第二の人生を「のんびりと暮らしたい」などの「願い」があります。
有料の老人ホームは、「その願い」を叶えてくれる場所と言えます。老後の生活を楽しく過ごすために、老人ホームで暮らすことを検討してみましょう。
なお、老人ホームの契約内容については、将来変更される点もあると思います。
最新の契約内容を、ご確認ください。
※この記事は2007年当時の記事になります。