良い睡眠を取るための寝室環境

寝室環境で工夫する事

良い睡眠を取るには寝室の環境を整える事が、とても重要になります。空調することを始め、例えば布団や枕、部屋のカーテンの色を、リラックスして眠りやすい色にしてみましょう。また、「照明の明るさ」も睡眠に影響を与えます。こちらも見直してみましょう。

夜はぐっすり眠れて、朝は元気に目が覚める。

朝、気分よく目覚める女性

そんな状態を提供する事が、寝室に求める役割だと思います。
日頃の「体と心の疲れ」を癒してくれて、翌日の活力を養える。そんな寝室にしたいです。
そのような寝室に改善するには、どのような点に気をつけると良いでしょうか。

照明

暗い照明

照明を暗くする事は、深い睡眠に繋がるでしょう。もしも外の街灯などの光が寝室に入ってくるなら、カーテンで光を遮断しましょう。実際のところ、部屋が明るすぎると、人は快眠できないようです。目をつぶっていても、光の刺激が脳に伝わってくるからです。

もしも夫婦の寝室などで本などを読みたい場合、相手に光が当たらないように「スポット型」の照明を使いましょう。
夜中にトイレなどに行く時のために、「足元灯(あしもととう)」を設置するのも良いです。

間接照明

薄暗い照明の部屋と言えば、間接照明で落ち着いた雰囲気のホテルの部屋があります。外出先だと眠れないという人がいる、と思います。そんな方でも、間接照明でほのかに照らされた、雰囲気のあるホテルの一室なら、落ち着いて眠れる事が多いと思います。

自宅の寝室においては、横になった時に眩しく感じないように、照明器具の取り付け位置を確認しましょう。やんわりした光の間接照明などを、寝室に取り付けてみましょう。

暖色系の明かり

「寝室の明かり」を工夫する事は、快眠を得る事に繋がります。例えばホテルの部屋では、「暖かい印象がする色合い」の白熱灯を使っている所があります。単に電球の色が違うだけだろうと思うかもしれません。ですが、そんな電球のほうが意外とリラックスできて、それが快眠に繋がるようです。

「明かり」に関する工夫として、「寝室の明かり」を暖色系にしてみましょう。「家の中の明かり」と言えば、LEDや蛍光灯の「明かり」のような「白っぽい明かり」が多いでしょう。夕食後、そのような「白っぽい明かり」を徐々に消していってください。
そうやって「明かり」を消してゆくと、脳が寝る状態に移行してゆきます。つまり、快眠しやすくなります。

脳が寝る状態になったら、眠りにつく事ができます。この時点になったら、「全ての明かり」を消しておくと「ぐっすり眠れる」と思います。なお、真っ暗な部屋で眠るのは嫌という人は、「豆電球の明かり」をつけて眠るようにしてみましょう。

「明かり」の位置

「明かり」の位置が快眠と関係ある、という指摘があります。「低い位置にある明かり」は、心理的にも安心感を与えてくれるとされています。ベッドに寝ているなら足元に、布団に寝ているなら枕元に「明かり」があると、安心感が増すそうです。

湿度

睡眠に影響を与える空気の状態は、やはり大事と言えます。なので、空調に気を配るようにしましょう。暑過ぎたり寒過ぎたりしても熟睡できません。部屋の温度や湿度に気をつけることも、安眠するための大切な条件となります。

湿度については、季節に関係なく50%くらいが良いと言われています。壁面は調湿性に優れている珪藻土や、タイル状のエコカラットなどの機能性建材が良いです。

また、ベッドパッドに竹炭シートを使っても良いです。寝ている時、竹炭シートの竹の気孔が、体から出る汗を吸収してくれます。そのため寝やすい環境になる、と思います。

温度

快適な寝室の温度について、理想を言えば夏では25度冬では15度です。

エアコンを使う場合、その温度設定は冷房なら25度から28度、暖房なら18度から22度くらいが目安です。夏場では、エアコンの風が体に直接当たらないように調節します。冬場では、エアコンの温風で乾燥しないように加湿器などを使って加湿すると良いでしょう。
あと、エアコンを使用中の際、適度に換気することも必要です。

寝床の快適な温度は、約33度です。ただし寝ている人の体温や発汗によって、実際の寝床の温度は安定しないでしょう。なので布団や毛布の枚数、寝巻きによって、寝床内の温度を微調整することになります。

静かである事

騒音は、安眠を邪魔するものです。「周り」がうるさいと、当然ぐっすり眠れません。脳が騒音から刺激を受けて、うまく眠りにつけないと言えます。
夜間では、生活の音があまりないです。なので例え小さい物音でも、入眠できない原因になってしまいます。

窓際を静かにする事は、安眠に繋がります。快眠できるように窓際を静かにするために、雨戸や厚手のカーテンがあると良いです。少しでも遮音できるからです。
さらに東側の窓の場合、夏の季節、かなり強い光が入ります。なので遮音対策と共に遮光対策もしておきましょう。そうすると眠りやすいでしょう。

近所には、意外と騒音があふれています。例えば「犬の無駄吠え」です。「ワン、ワンワン!」と言う大きな鳴き声は、眠るのを邪魔するでしょう。
マンションなどの集合住宅では、犬の鳴き声よりも掃除機や洗濯機の騒音のほうが気になるでしょう。夜遅くの掃除機の音は、結構眠るのを邪魔します。
快眠できる環境として、静かである事は必須と言えます。

良い雰囲気

寝室は、一日のうちで長い時間を過ごす場所です。
眠るためだけの部屋ですがリラックスできる空間にするために、インテリアにこだわったり、部屋の雰囲気を良くしたりなど、工夫してみてください。そうすることで、快適に眠れる場合もあります。
今一度、寝室の環境を見直して、自分が落ち着ける快適な雰囲気の寝室にしてみましょう。

落ち着く内装の色

寝室の内装は、どういった物が良いでしょうか。居心地が良くて安全であり、健康に配慮した物が良いでしょう。そして天井や壁面・カーテンなどの色を選ぶ時は、彩度の低い同系色にすると落ち着いた雰囲気になります。

柔らかさ感じる床

床については、寝室の場合は柔らかくて「温かみ」がある素材の「カーペット」や「コルク」が良いようです。「カーペット」は話し声などの音が響きにくいので、静かに過ごせるでしょう。

鍵付きのドア

寝室の出入り口のドアとして、防音効果がある鍵付きのドアにすると落ち着けると思います。

小さな手洗い器

例えば夫婦の寝室は、2人でゆっくり過ごせる部屋にしたいです。なのでトイレや浴室が隣の部屋にあったら、便利だと思います。

ですが間取りにおいて「そうする事」が難しい場合は、部屋の隅に「小さな手洗い器」を設置してはどうでしょう。寝室をリフォームする事になりますが、「手を洗う時」や「お化粧を落とす時」「何か飲む時」などで、手洗い器は便利です。