体内時計を調節する日光

睡眠のリズムを整える日光

体内時計

日常生活で快眠するためには、日頃から体内時計を調節しておく必要があります。なぜなら体内時計が狂ってしまった場合、なかなか寝付けない、夜中に起きてしまって眠れないという可能性があるからです。

人の体内時計は、25時間と言われています。しかし一日の実際の時間は、24時間です。なので毎日1時間ずつ、眠気がやって来る時間が遅くなっていく事になります。

この毎日「1時間のずれ」を、身体に朝日を浴びる事で修正しています。なぜ修正できるかと言うと、身体に朝日を浴びると、それから14時間後に眠くなるからです。つまり朝の10時までに朝日を浴びれば、その日のうちに眠たくなると言えます。

朝起きたら、しっかりと朝日を浴びてください。そうする事で夜になったら眠れるようになれる、と思います。

「1時間のずれ」を解消する仕組み

実際のところ、時計ホルモンと呼ばれているメラトニンという物質が、この「1時間のずれ」を直しています。

朝起きた際、身体に太陽の光を浴びると(視神経を通して光の刺激を受けると)、先程のメラトニンという物質が分泌されます。時計ホルモンと言われているように、分泌から約14時間後に眠くなるように促してくれる物質です。

つまりメラトニンによって、朝に太陽の光を浴びてから14時間後に眠たくなるという体内リズムが出来上がります。このリズムによって、「1時間というずれ」が解消される事になります。

「時計ホルモンで体内時計を調節しているという仕組み」は、ちょっと不思議であり、人体の神秘性を感じます。

体調不良になってしまう「体内時計の乱れ」

ほとんどの人が夜になると自然に眠くなって、朝になると目が覚めます。この睡眠のリズムは、脳の中にある「体内時計(生体時計)」がコントロールしています。また、人間の臓器にも独自の時計(体内時計)があります。

もしも「それぞれの体内時計」が乱れてしまうと、不安定なバイオリズムとなり、睡眠のリズムが狂ってしまいます。そうなると食欲不振になったり、胃腸の調子が悪くなったりなど、様々な症状が出てきます。

朝日を浴びましょう

朝日を浴びると、睡眠のリズムを整える事ができます。

朝、部屋の窓から太陽の光が自然に入るようにしておきましょう。太陽の光を浴びることで、人の体内時計が正しくリセットされるからです。そうする事は、夜の「寝付き」を良くする事に繋がるでしょう。

早起きは三文の得

多くの人が知っている「ことわざ」みたいなものに、「早起きは三文の得」があります。その意味は、早起きすると良い事がある、という意味で使われています(ただし元々の意味は、少し違ったものだったようです)。

早寝して適切な睡眠時間を取る事、そして早起きする事、こうする事が健康に良いと主張している「ことわざ」と言えます。朝日とともに目覚める生活は、やはり健康的と言えます。

睡眠は、「体の疲れ」だけでなくて「精神的な疲労」に対しても、重要な回復方法と言われています。
睡眠を取る事で、脳がリセットされます。つまり、ある程度の嫌な事があっても、寝てしまうと忘れたり、印象が薄くなったりするようです。このような効果は、睡眠が持っている効果と言えます。