味は苦いけれど、優秀な健康食品・ヤーコン

ヤーコンの味は苦い、と聞きました。
だけど健康食品なので、ヤーコンの苦味を抑えて食べたいです。

苦いヤーコンを甘くする方法には、以下のものがあります。

  • 収穫したヤーコンを、1週間くらい置いておく。
  • ヤーコンを水にさらす。

苦いヤーコンをそのまま、または苦味を抑えて食べましょう。

ヤーコンは整腸作用があるなど、健康食品と言えます。
よって、毎日の食事でヤーコンを食べるようにしたら、健康維持に役立ちます。

かなり苦い、ヤーコンの味

ヤーコン

ヤーコンは南米原産のキク科の植物で、その根茎を食用にします。

ヤーコンの味は、かなり苦いということです。

ヤーコンの味はどんな味か?
実際のところ、人によって感じ方が異なると思います。

一般的には、苦いと言われています。
特に、小さいヤーコンは苦味が強くて食べにくい、まずいと思う人がいるようです。

しかし小さいヤーコンは、大きいヤーコンよりも、栄養成分の量が多いことがわかっています。

例えば、食物繊維やビタミンCなどです。
これらの栄養成分は、消化や免疫に良い影響を与えると言われています。

なので味が苦くても、小さいヤーコンを食べることは、健康にとって良いと考えられます。

ただし、苦味が気になる場合は、調理法や食べ合わせに工夫する必要があります。

1週間くらい経ってから食べるなど、苦いヤーコンを甘くする方法

収穫したヤーコンを、1週間くらい経ってから食べる

ヤーコンは収穫後すぐに食べると苦味が強くて、美味しく感じられないことがある。
こんな意見があります。

苦いヤーコンを甘くする方法の一つに、収穫したヤーコンを1週間くらい放置しておく、という方法があります。

ヤーコンは収穫して1週間くらい置いておくと、甘みが出てきます。

その理由としては、ヤーコンの中に含まれている水分が蒸発して、糖分が濃縮されることで甘さが増すから、と言われています。

ヤーコンを漬物にして食べてみましょう

なお、1週間くらい経ったヤーコンは、フラクトオリゴ糖が分解しています。

よって、漬物にして食べると良いそうです。
ヤーコンの漬物には、フラクトオリゴ糖だけでなく、乳酸と乳酸菌が含まれているからです。

市販の「浅漬けの素」を使って、浅漬けを作ってみましょう。
美味しくいただける、と思います。

ヤーコンを漬物にすると、ヤーコンに含まれているフラクトオリゴ糖の一部は、乳酸菌によって発酵されます。

発酵されたフラクトオリゴ糖は、乳酸という有機酸に変わります。

乳酸は腸内のpHを下げて、悪玉菌の増殖を抑える働きがあります。
また、乳酸菌自体も善玉菌の一種であり、腸内で生き残って善玉菌の仲間入りをします。

ヤーコンの漬物には、フラクトオリゴ糖だけでなく、乳酸と乳酸菌が含まれています。
これらは、腸内環境に良い影響を与えます。

1週間くらい、ヤーコンを冷蔵庫で保存する方法

ヤーコンは、水分が多いです。
そんなヤーコンを冷蔵庫で保存する場合は、乾燥や腐敗を防ぐために注意が必要です。

保存する前に、ヤーコンの表面の汚れを水で洗い流し、キッチンペーパーなどで水気を拭き取ります。

次に、ヤーコンをラップで包み、冷蔵庫の野菜室に入れます。

この方法であれば、1週間くらいは鮮度を保つことができます。

ただし、保存中にカビや変色が見られたら、処分してください。

ヤーコンを保管や放置する際、注意が必要です

収穫したヤーコンを保管したり放置したりする場合、以下の点に注意する必要があります。

  • ヤーコンが乾燥しすぎて、食感や風味が損なわれる可能性があります。
  • ヤーコンを放置する場所によっては、カビや虫などの発生や汚染のリスクもあります。
  • 放置することで、ヤーコンの栄養価が低下する可能性もあります。

したがって、苦いヤーコンを甘くするためにヤーコンを放置する方法は、一概におすすめできません。

他の方法も、検討してください。

ヤーコンを水にさらしてから食べる

ヤーコンは、生で食べると苦みがあります。
苦みを和らげるには、ヤーコンを水にさらす方法があります。

ヤーコンを皮付きのまま薄切りにして、水にさらします。
水にさらすことで、苦みの原因となる成分が抜けます。

水にさらしたヤーコンの水気を切って、砂糖とレモン汁をまぶします。
砂糖とレモン汁は、ヤーコンの甘みと酸味を引き出します。

砂糖とレモン汁をまぶしたヤーコンを、冷蔵庫で冷やします。
冷やすことで、ヤーコンの食感がシャキシャキになります。

以上の方法で、苦いヤーコンを甘くして食べることができます。
ヤーコンはサラダやスムージーにも合いますので、ぜひお試しください。

整腸作用があるなど、優秀な健康食品・ヤーコン

ヤーコン

ヤーコンとは、キク科の植物でユリネのような根菜類です。
見た目は芋みたいですが、その食感は梨のようにシャリシャリしています。

そんなヤーコンは、なかなか優秀な健康食品として知られています。

整腸作用を期待できる、ヤーコンのフラクトオリゴ糖

ヤーコンには、フラクトオリゴ糖が豊富に含まれています。
フラクトオリゴ糖の体に対する作用では、整腸作用や血糖値の抑制効果が注目されています。

ヤーコンのフラクトオリゴ糖は、水溶性食物繊維の一種で、腸内細菌によって発酵されます。
この発酵によって、短鎖脂肪酸や乳酸などの有用な代謝産物が生成されます。

これらの代謝産物は、腸内環境を改善して便通を促進するとともに、血液中のグルコースやインスリンの濃度を低下させることが報告されています。

つまり、ヤーコンのフラクトオリゴ糖は、整腸作用や血糖値の抑制効果を持つと、考えられます。

私が思うに、ヤーコンのフラクトオリゴ糖を日常の食事で摂取することで、生活習慣病の予防や改善に役立つ可能性がある、と思います。

なお、ヤーコンのフラクトオリゴ糖だけに注目した食事ではいけません。
栄養バランスの良い食事を取ることが、大切です。

フラクトオリゴ糖を過剰に摂取すると、下痢や腹痛が起こる可能性

ヤーコンのフラクトオリゴ糖には個人差があることを、忘れてはなりません。

フラクトオリゴ糖を過剰に摂取すると、お腹が緩くなる、下痢や腹痛などの副作用が起こる可能性もあります。

したがって、ヤーコンのフラクトオリゴ糖を摂取する際には、摂取量や自分の体調に注意する必要があります。

動脈硬化の改善を期待できる、ヤーコンの食物繊維やビタミン

ヤーコンには、動脈硬化や高血圧を改善する効果がある、と言われています。

動脈硬化や高血圧は、血管の内壁にコレステロールや脂肪などが付着して、血管が狭くなり、血流が悪くなることで起こります。

この状態を改善するには、血管を拡張させる物質や、コレステロールや脂肪の代謝を促進する物質が必要です。

ヤーコンには、動脈硬化や高血圧を改善する効果があると考えられている成分が、多く含まれています。

コレステロールや脂肪の排出を助ける、食物繊維

ヤーコンに含まれている食物繊維は、水溶性と不溶性の両方があります。

水溶性食物繊維は、コレステロールや脂肪を吸着して排出する働きがあります。

不溶性食物繊維は、便秘を予防して腸内環境を整える働きがあります。
腸内環境が良くなると、有用な菌が増えて、コレステロールや脂肪の分解を助けます。

血管の老化を防ぐ、ビタミンC

ヤーコンに含まれているビタミンは、ビタミンCとビタミンB群です。

ビタミンCは、抗酸化作用があり、血管の老化を防ぎます。

ビタミンB群は、血液の循環を良くして、血管を拡張させます。
また、ビタミンB群は、神経系の働きを正常に保ち、ストレスによる血圧上昇を抑えます。

ヤーコンだけで、動脈硬化や高血圧は治りません

ヤーコンの食物繊維やビタミンについては、その量や吸収率などに個人差があります。

動脈硬化や高血圧については、他の食品や生活習慣からも影響を受けます。

したがって、ヤーコンだけで動脈硬化や高血圧が治るということはありません。
この点に、気をつけてください。

便秘改善を期待できる、ヤーコンのポリフェノールや食物繊維

ヤーコンは、ポリフェノールや食物繊維を豊富に含んでいるので、便秘改善も期待できます。

腸内細菌のバランスを整える、ポリフェノール

ポリフェノールは、植物に含まれている抗酸化物質の一種です。

ポリフェノールは、腸内細菌のバランスを整えることで、便秘や下痢などの消化器系のトラブルを改善する効果があります。

また、ポリフェノールは、体内の活性酸素を除去することで、老化や病気の予防に役立ちます。

腸のぜん動運動が活発になる、食物繊維

食物繊維については、水溶性と不溶性に分けられます。

水溶性食物繊維は、水に溶けてゲル状になり、腸内で発酵します。
この発酵によって、腸内細菌が増えたり、腸のぜん動運動が活発になったりします。

これによって、便秘解消や便の質の向上を期待できます。

不溶性食物繊維は水に溶けないため、腸内で吸収されずにそのまま排出されます。
この過程で、便に水分を含ませたり、便の量を増やしたりします。

これによって、便通がスムーズになります。

便秘改善に効果的な食品と言えるヤーコン

ヤーコンは、ポリフェノールや食物繊維を豊富に含んでいることから、便秘改善に効果的な食品と言えます。

ヤーコンを日常的に摂取することで、健康な腸内環境を作りましょう。

なお、ヤーコンは整腸作用があって食物繊維も多いので、ダイエットにも良い食材と言えます。

ぬか漬けなど、ヤーコンの食べ方

参考にヤーコンの食べ方を、ご紹介したいと思います。

ヤーコンの味については、甘みがあるものを使います。
ヤーコンを収穫後、1週間くらい置いて、熟成した物を使います。

ぬか漬け・キムチ漬けにする

ヤーコンは、ぬか漬けやキムチ漬けにすると、発酵によってさらに栄養価が高まります。

ぬか漬けにする場合は、以下のようにします。

  1. ヤーコンを洗って皮をむき、一口大に切ります。
  2. 塩をまぶして水気を切り、ぬか床に埋めて冷蔵庫で1週間ほど漬けます。

キムチ漬けにする場合は、以下のようにします。

  1. ヤーコンを洗って皮をむき、細切りにします。
  2. 塩と酢で下味をつけて水気を切り、キムチの素と混ぜて冷蔵庫で1日ほど漬けます。

ぬか漬け・キムチ漬けにすると、ヤーコンの甘みと酸味が相まって、さっぱりとした味わいになります。

また、発酵食品として、腸内環境を整える効果も期待できます。

酢の物にする

ヤーコンは、酢の物にすると、さっぱりとした味わいになります。

  1. ヤーコンを洗って皮をむき、細切りにします。
  2. 塩で下味をつけて水気を切り、「酢」と「砂糖」と「しょうゆ」で作った合わせ酢に、漬けます。
  3. 好みで「ごま」や「青じそ」などを加えても、美味しいです。

酢の物にすると、ヤーコンのシャキシャキとした食感を楽しめます。

酢は、血糖値の上昇を抑える働きがあるので、ヤーコンと相性が良いです。

皮を剥いて、そのままサラダとして食べる

ヤーコンのサラダ
ヤーコンのサラダ

ヤーコンは、生でも食べられるので、サラダとしても楽しめます。

  1. ヤーコンを洗って皮をむき、千切りや輪切りにします。
  2. レタスやトマトなどの野菜と一緒に盛り付けて、ドレッシングで味付けします。
  3. ドレッシングは、マヨネーズやヨーグルトなどのクリーミーなものが合います。

皮を剥いて、そのままサラダとして食べると、ヤーコンの自然な甘みや水分を感じられます。

ヤーコンは、皮を剥くとすぐに変色するので、レモン汁などをかけると良いです。

キンピラのように、細かく細切りにして炒める

ヤーコンは、キンピラのように炒めると、甘みが増して美味しくなります。

  1. ヤーコンを洗って皮をむき、細切りにします。
  2. ごま油で炒めてから、「しょうゆ」と「みりん」と「砂糖」で味付けします。
  3. 好みで「唐辛子」や「ごま」などを加えても、美味しいです。

キンピラのように、細かく細切りにして炒めると、ヤーコンの歯ごたえが残ります。

ごま油や醤油などで味付けすると、香ばしくて美味しいです。

天ぷら、かき揚げにする

ヤーコンのかき揚げ
ヤーコンのかき揚げ

ヤーコンは、「天ぷら」や「かき揚げ」にすると、サクサクとした食感を楽しめます。

  1. ヤーコンを洗って皮をむき、薄切りや千切りにします。
  2. 小麦粉と水と卵で作った天ぷら衣にくぐらせて、油で揚げます。
  3. かき揚げにする場合は、ヤーコン以外にも、人参や玉ねぎなどの野菜を細切りにして、混ぜてから揚げます。

ヤーコンの「天ぷら」や「かき揚げ」は、天つゆや塩で食べます。

天ぷら、かき揚げにすると、ヤーコンのジューシーさが際立ちます。

衣に片栗粉を加えると、サクサクとした食感になります。