1931年頃、アロマテラピーの歴史

1931年頃

ラベンダー

アロマテラピーは、日本でも人気がある自然療法です。

その歴史は1931年頃、フランス人の科学者ルネ・モーリス・ガットフォセ氏が名付けた、と言われています。
※他の説として、さらに昔、古代ローマ以前に名付けられたという説もあります。

フランス人の科学者ガットフォセ氏は、科学実験中に事故で火傷を負ってしまいました。その時、近くにあったラベンダーの精油をかけたそうです。
そうしたところ、火傷の回復が早かったそうです。これは、アロマテラピーが療法として最初に使用された事例となりました。

それから彼は精油の効果について研究して、アロマテラピーという造語を作り、名付けました。これがアロマテラピーの始まり、と言われています。

古代エジプト

ちなみにアロマの使用については、かなり昔からだったようです。古代エジプトでは、すでにアロマが使われていたと言われています。ミイラを作る際、防腐剤や化粧品、薬として使われていたそうです。

よってアロマテラピーの歴史はかなり古い、と言えます。
例えば、クレオパトラはバラを好んでいたという話があります。専用の香樹園を持つくらいに、バラが大好きだったそうです。これは「バラの香り」、つまりアロマを愛用していたと言って良いでしょう。

1900年代

1900年代になった時、世界中でアロマが愛用されるようになりました。

この時代になって、科学者ガットフォゼ氏が研究したアロマテラピーを実践した人がいました。ジャンパルネ氏です。
ジャンパルネ氏は、フランスの軍医でした。彼は、治療で抗生物質を使うことに疑問を感じていたそうです。そんな時、ガットフォゼ氏が研究したアロマテラピーに注目しました。

彼は、インドシナ戦争の1950年から1953年に、トンキンに軍医として滞在した際、負傷者に芳香薬剤を用いて手当てを行ないました。そして成果を上げたそうです。

それからフランスでは、精油を薬として用いる研究が行なわれました。その事は、フランスのアロマテラピーの特徴になっています。

ちなみに現在で、最もアロマテラピーが浸透している所はフランスです。その他では、イギリスなどのヨーロッパを中心に療法として扱われています。

現在

日本においては、近年になってアロマテラピーが広まりました。1996年に、日本アロマテラピー協会が発足するなどして、人気が出てきています。

主に、リラクゼーションや美容を目的に利用している人が多いです。そして医療の分野でも、使われ始めています。心身のバランスを正常にするために使われており、これはイギリスの使用方法が基本になっている、と言われています。

近年の日本のアロマテラピーは医療として使われるよりも、自然の力を利用した療法自然療法)であるという考え方が、主流と言えます。