任天堂のオンラインゲーム

ニンテンドーWi-Fiコネクション

2005年の11月に、ニンテンドーWiFi(ワイファイ)コネクションが開始されました。これは、ネットにゲームを繋ぐサービスです。家庭の無線LANから接続できて、ゲーム販売店などに設置された専用アクセスポイントからも利用できます。
※「ニンテンドーWi-Fiコネクション」は、2014年5月20日に終了しました。

Wi-Fi
Wi-Fiのイメージ画像

近年では、フリースポットと呼ばれている場所が増えてきています。駅や有名なホテル、旅館そしてコンビニエンスストアなどに、このフリースポットが設置されています。
任天堂のゲームにおいては、フリースポットから利用しても一般的に「お金」はかかりません。よって外出先でも、気軽にゲームを楽しめるようになりました。

近年のインターネット接続の普及により、それ以前に指摘されていた「ネット接続の不便さ」が、ある程度解決されたと言えます。多くの家庭にパソコンがあり、ネット回線の環境も家庭内にあります。これは任天堂のゲームに対しても、良いことと言えます。

ネットと接続できるニンテンドーWiFi(ワイファイ)コネクションは、Wii(ウィー)でも使えました。このWiFiコネクションに最初に対応したソフトである「おいでよどうぶつの森」は、大ヒットしました。

業務用ネットワークの活用

一昔前のことになりますが、任天堂は、全国のゲーム店内に設置してあるオンラインの端末を使って、日本中のユーザー間でランキングを行なうというシステムを導入しました。
ファミコンディスクシステムの中のディスクを、そのオンラインの端末に入れることで、ユーザー間のランキングを行なうものでした。当時としては、新しいシステムと言えました。

昔の事になりますが、任天堂は、ディスクファックスや衛星放送などの電波を使ってゲームを配信できるサテラビューの活用に、積極的でした。
そしてオンライン上で、旧ハード用のゲームを販売するニンテンドウパワーなど、業務用と言われているネットワークサービスの活用にも、とても積極的でした。

消極的だったオンラインゲームの商品化

業務用ネットワークの活用に積極的だった一方で、家庭用のゲーム機を使ったオンラインゲームの商品化については、消極的だったようです。
その理由としては、任天堂の方針である「ゲームは子供の物」ということによります。ゲームをするために、ネットワークに関する専門的な知識が必要だったり、通信費を払ったり、プレイ料金を払ったりすることを防ぐためだったようです。

一昔前では、安くて定額料金のインターネットは普及していませんでした。また、クレジットカードの登録が必要とされるオンラインゲームは、子供にとっては不向きなものでした。
昔はそんな状況だったので、任天堂が家庭のゲーム機を使ったオンラインゲームに消極的だったことも理解できます。

苦労したオンラインゲーム対応

インターネットが普及して、オンラインゲームが一般家庭で楽しめるようになるまでの間、任天堂は大変に苦労しました。
例えばNINTENDO64と64DDでは、ネットに接続するランドネットというものを出しました。
また、ゲームボーイカラーやゲームボーイアドバンスに自分の携帯電話を接続して、データ通信が出来るモバイルシステムGBも出しました。
このようなサービスを展開したのですが、当時は成功しませんでした。

NINTENDO64の後に出たゲームキューブでは、ファンタシースターオンラインなどでネットに接続しました。ただし、ある部分だけのソフトでネットワークに接続するに留まりました。
ネットにゲームを接続してオンラインで楽しむという方法は、以前では、なかなか一般において普及させるのができなかったようです。