オール電化とガス器具の予算比較

それぞれの予算

ガスコンロや給湯器などの設備機器は、故障したり寿命がきたりします。修理をしたり買い替えしたりすることは、大きな出費となります。
そんな時、ガスコンロをIHクッキングヒーターに買い換えて、オール電化にしてしまおう。そう考えてオール電化に踏み切る人は、多いようです。

予算しかし、そこで気になってくるのが予算の問題です。
現在の出費を抑えてガスを選ぶか、今後のランニングコストを抑えられる電気を選ぶか、悩むところです。

オール電化にする場合とガス器具を使う場合、予算はいくらくらい必要なのでしょうか?(※2007年当時)。

調理器具

まずIHクッキングヒーターの場合、本体価格が約10万円から30万円くらいです。

ガスコンロを、ビルトインタイプのガスコンロに取り替える場合は、本体価格が約10万円から30万円くらいです。

どちらも同じくらいの金額ですが、ガスコンロのほうが割引率は高いようです。実際には、工事費込みで約10万円から20万円で済んでしまうことが多いようです。

給湯器

次に給湯器については、エコキュートの本体価格が40万円から80万円くらいです。
別途の工事代(諸経費を含む)が、10万円から15万円くらいです。

ガス給湯器の場合は、10万円から40万円くらいです。しかし、こちらも割引率が高いことが多くて、実際には2割から5割くらい、お安くなっているようです。

火を使わないので快適・オール電化

初期費用では、ガス器具のほうが安いかもしれません。ですがここでは、オール電化のほうをおすすめしたいと思います。その理由の一つは、火を使わない事です。

オール電化のキッチンでは火を使わないので、火災のリスクを減らせます。安心できると思います。
そして火を使わない事は、空気を綺麗に保つことに繋がります。よってカビやダニの発生も減る、と言われています。

なお、実際にオール電化にする際、ある程度の「お金」が掛かります。ですが長い目で見れば、結果的に快適な生活に繋がると言えます。

キッチンの器具や給湯、暖房器具などを全て電気でまかなうオール電化は、果たして大丈夫だろうか?と不安になるかもしれません。
確かに停電するというリスクは、あります。しかし、平時の日常生活が快適になるというメリットがあります。最新の省エネ家電を取り入れるなどすれば、オール電化のほうが快適であり、コストも安いと言えるでしょう。

増えると予想される「オール電化のマンション」

マンションオール電化のマンションとは、ガス設備がないマンションのことを言います。今までガスで「まかなっていた設備」を、全て電気で行ないます
※当然、ガスを使用しませんので、ガスの基本料金も使用料金も掛かりません。そして「ガス漏れ」や「ガス爆発」の心配もありません。

オール電化マンションのメリットは、何でしょうか。
一つには、光熱費が電気だけになり、しかも努力次第で電気代を「かなり安く抑えられる点」があります。
暖房に関しても、一般的にマンションは高気密であり、高断熱性と言えます。なので、オール電化のメリットが出やすいです。

ただし昼夜の時間を気にせず、やみくもに電気を使っていると、高額な電気料金の請求が来て驚くことになるかもしれません。

電気代を安く抑えるには、電気を使用する時間の配慮が必要です。
安くする方法の一つに、電力会社の夜間電力を割引で使用するコースを契約する方法があります。極力、夜間の電気を使うことで、電気料金を安くできるでしょう。

増えてゆく「オール電化マンションの数」

近年オール電化マンションの数は、増えてきました。しかし全体的に見ると、まだまだオール電化マンションの割合は低いようです(2007年当時)。

オール電化住宅に比べて、オール電化マンションの普及は遅れているそうです。
その理由の一つは、既にある従来型のマンションをオール電化マンションにリフォームすることが難しいためです。
オール電化の設備は、200ボルトの専用線が必要になります。200ボルトが部屋まで来ていなければ、引き込みをしなければなりません。

また、オール電化マンションを新しく建設するには、コストが掛かります。
業者は、コストが掛かるオール電化マンションを、あまり作ろうとしません。そういう事情より、あまり普及していないようです。

しかしオール電化の住宅自体が増えているので、これからオール電化マンションの数は増えていくでしょう。