煙や熱を知らせる、住宅用の火災報知機

住宅用の火災警報器

火災報知機

住宅用の火災警報器とは、一般家庭用の火災報知機です。
※火災警報システムには、「自動火災報知設備による警戒」と「住宅用火災警報器による警戒」があります。
一般家庭が設置するのは、住宅用火災警報器のほうです。

火災報知機設置の義務化が決定したので、「報知機の仕組み」について、ある程度知っておきましょう。

電源

住宅用火災警報器の電源は、家庭用電源のAC100Vです。電源コードを引いて使用するタイプの物と、乾電池を使って起動する物があります。

住宅用の火災警報器は、基本的に感知と警報音の鳴動を一つの製品で行ないます。よって配線は、簡単な場合が多いです。
特にコンセントから電気を供給するタイプの場合は、他の家電と同じように取り付けられます。特に問題ないでしょう。
電源コードの火災警報器の場合は配線工事が必要なため、「新築向き」と言えるでしょう。

乾電池の火災警報器については、電池交換ができるタイプは電池が「使い捨て」となります。電池交換ができないタイプは、報知機そのものが「使い捨て」という事になります。

感知方法

感知方法は、主に煙と熱です。それぞれの設置場所は、煙を感知するタイプは寝室に、熱を感知するタイプは台所に向いています。
台所では、煙や水蒸気が日常的に発生します。もしも煙感知タイプだと、火事でもないのに警報がなる可能性があります。
ちなみに住宅用火災警報器には、赤外線や紫外線を感知するタイプの物はほとんどありません。

単独型と連動型についてですが、単独型は、煙や熱などを感知した報知機が警報を鳴らします。
連動型は一つの感知器が感知すると、設置してある全ての感知器が警報を鳴らします。

品質保証の「しるし」・NSマーク

火災報知機を選ぶ際、一つの目安があります。それはマークです。この機関が品質を保証しています、という証です。JISマークなどと同じようなものです。

火災報知機に付けられるマークは、日本消防検定協会鑑定マーク(NSマーク)、東京消防庁確認マーク、UL規格適合マークです。

特に有名なのは、NSマークです。六角形の左の面から内側にかけて「NS」と記されているデザインで、わかりやすいシンプルなものです。
このマークを目安に購入する事を推奨されているようです。

火災報知機の設置箇所

火災報知機の設置箇所は、主に2パターンあります。
一つは、天井です。もう一つは、壁です。

天井に設置する場合、そのメリットはデザイン的に邪魔にならないという点があります。
例えば「お店」などに警報機が設置されていますが、その多くは天井に設置されています。これは、来店する「お客」の視界に入れないためです。
天井への設置では、見た目で邪魔にならない事が大きなメリットとなります。

一方、に設置するメリットは、「取り付け」と「取り外し」が簡単な点です。設置箇所にも融通が利きます。
壁に設置するのは、とても簡単です。そして設置可能な場所の面積も広いので、「取り付け」が楽です。その後、取り外す場合も、同様に簡単に行なえます。

なお、天井と壁のどちらに取り付けるかは、購入した火災報知機のタイプによって決まります。つまり買う前に、どちらの場所に設置するか、決めておく必要があります。購入した後で、設置場所を変更できないからです。
予め、どこに設置するかを決めてから購入しましょう。

住宅用火災報知機の購入先

火災報知機設置の義務化に伴い、全ての家庭が火災報知機を購入する事になると思います。

火災報知機の購入先については、防災設備取扱店、またはホームセンターや家電量販店などで購入できます。
設置が義務化された事で、取扱店は今後ますます増えるでしょう。
もしも近所に火災報知機を販売している店がない場合は、通販を利用するという方法もあります。