「香り」の持続性によって違う、香水の付け方

香水

「香りの持続性」によって、香水の付け方に「違い」があります。
例えば「パルファン」の場合、身体に対して点で付けます(間隔をあけて付けます)。「香りの持続性」が一番高いからです。
「パルファン」よりも持続性が低めの「オードパルファン」の場合、身体に対して線を描く様にして付けます

以上のように「香りの持続性」に合わせて、香水の付け方を変える事になります。
※なお「香り」が持続する時間については、パルファンが7時間程度、オードパルファンが5時間程度、オードトワレが3時間程度、オーデコロンが1時間程度、「香り」が持続するそうです。

また、香水を付ける場所については、その「香り」をより効率的に香らせたいなら、体温が高くて脈が打っている場所に香水を付けましょう。「耳の後ろ」や「首筋」、「肘の内側」や「膝の裏」「足首」などが、そのような場所になります。

汗をかきやすい場所、例えば脇の下などには付けないようにします。香水と汗が混ざり合うと、「香り」が変わってしまうからです。
その他にも次のような場所に、香水が付かないように注意してください。
「顔の口の周り」や、「パール」や「毛皮」、「シルク」や「なめし皮」などの部分に、付かないように気をつけましょう。

マナー

香水は「その時の気分」や「朝・昼・晩という各時間」において、「香り」を変えるなどして楽しめる物です。
しかし時と場合によっては、香水を付けないという事も大切なマナーとなります。例えば就職の面接では、香水を付けないほうが良いです。あと、多くの人が出入りする部屋(会社のオフィスや学校の教室など)にいる際も、香水を付けないほうが無難です。

様々な人がいる場所では、「香水の香り」を不快と感じる人がいたりします。受け止め方は、人それぞれになります。特に香水が嫌いな人は、そのニオイが自分の洋服や手に付く事を嫌がる可能性もあります。周りの状況を考慮して、香水を付けましょう。

物に香水を付ける「やり方」

香水に関して、身体に付ける以外の使い方をお話したいと思います。
例えば、物に香水を付けるという使い方があります。普段使っている物に、さりげなく「香り」を付けます。例えばハンカチやスカーフ、ネクタイに「ちょっとだけ付ける」というやり方があります。洋服から「香り」がほのかに漂うのは、「上品さ感じるおしゃれ」と言えます。

ただし、香水にはアルコールが含まれています。なので、「しみ」の原因になってしまう可能性もあります。白色の洋服や薄い生地の洋服に対しては、香水を付けてはいけません。

ちょっと変わった使い方には、仕事で使う名刺に香水を付けるという使い方があります。1枚の名刺に、わずかに香水を付けます。その「香り」が付いた名刺を、「名刺入れ」に入れておきます。「素敵な香り」がする名刺は、自分を売り込むのに一役買ってくれるかもしれません。

「香り」の変化

香水を身に付けてから時間が経つにつれて、その「香り」は変化してゆきます。「付けた直後」と「しばらく経った後」では、その「香り」は大きく違います。
香水を構成する様々な原料が、「香り」の強い順に空気に溶け込んでゆきます。そのため、「香り」の変化がおきます。

付け始めて1分から10分程度の「香り」で、香水の「第一印象を決定する香り」のことを、トップノートと言います。この「香り」は、「最初の香りの事」です。多くの人たちが、「香水本来の香り」だと思っている香りになります。多くの場合、「華やかさ」のある匂いと言えます。

付け始めて10分から2時間程度の「香り」で、香水の「持ち味と言える香り」のことを、ミドルノートと言います。「落ち着いた感じ」の香りになっています。

付け始めて2時間から6時間くらいの頃の「香り」を、ラストノートと言います。わずかに香る香りであり、余韻だけが感じられる香りです。

一つの香水においても、その「香りの特徴」を使いこなすには、何度も使ってみて「それぞれの香り」を実感するのが大切なようです。