腸を刺激して便秘を改善する方法

便秘の定義

便秘

便秘には、「○○日排便がなければ便秘である」というような、はっきりした定義がありません。
排便がない日数にこだわり過ぎて浣腸や便秘薬を常習するほうが、便秘を進めてしまうかもしれません。

食べ物が便として排泄されるまでの時間は、24時間から72時間と言われています。

よって目安として、4日以上「排便がない」なら便秘と考えられるでしょう。

なお、「便が硬いと便秘である」という訳ではありません。
硬い便が続いた後に下痢をした時、便秘が解消されたような気がするかもしれません。しかし便秘と下痢を繰り返すことは、「けいれん性便秘」に見られる症状です。下痢していることも、「腸の働き」がうまくいっていない状態と言えます。

「便の硬さ」は、便秘とは関係ありません。便が柔らかくてもスッキリ感がないなら、便秘であると言えます。

便秘の種類

自分の便秘の種類を知っておくことは、便秘を治すことにおいて大切と言えます。

常習性の便秘

まず、常習性の便秘があります。病気などの原因ではなく習慣によるもので、一番多いと言われています。これは、便秘の症状が続いている慢性便秘の一つです。「直腸性」「けいれん性」「弛緩性」に、分けることができます。

「直腸性」の便秘は、便が直腸に溜まっても、便意をもよおすサインが脳に送られないことで起こります。
原因として考えられることは、便意を我慢し続けたり、浣腸を乱用したりなど、本来の便意を無視したことが挙げられます。

「けいれん性」の便秘は、腸の働きが過敏になり、便秘と下痢を繰り返します。

「弛緩性」の便秘は、この3つのタイプで最も多いタイプです。
運動不足や腹筋が少ないことにより、腸の動きが鈍くなってしまうことが原因です。

一過性の便秘

この他に、急性便秘として一過性の便秘があります。これは、環境が変わったことで便が一時的に出なくなります。この便秘は、原因を取り除けば自然に解消していきます。

ずっと放置すると危険な便秘

「たかが便秘、そのうち治るだろう」

 

便秘の症状があるのに、そのように「のんきに構えている人」も多いようです。
便秘を放っておくと肌の調子が悪くなる、このように美容のことを気にする女性はいます。ですが病気のことは、あまり気にしていないようです。

便秘は、「大腸がん」や「ポリープ」の原因になってしまう可能性があります。

実は「便秘」と「大腸がん」は、おおいに関係があります。
便が長く腸内にあると、ガスだけでなく活性酸素も発生します。
腸内細胞は免疫とも関係があります。便秘によって、免疫力が落ちてしまいます。そうなると、「がん」が発生しやすくなるということも考えられます。

もしも排便時に出血があったら「大腸がん」を疑って、念のために病院を受診することをおすすめします。
「大腸がん」の中でもS状結腸に「がん」ができると、便の表面に血液が付くことが多いです。
また、「直腸がん」では、便に鮮血が付くことが多いです。

ところで嘔吐や激しい腹痛を伴う便秘の場合は、腸閉塞や腸ねん転などの病気という可能性があります。すぐに病院を受診してください。

便秘を他の病気の「きっかけ」にしないためにも、便秘を解消してスッキリとした「お通じ」ができるようにしましょう。

便秘は、普通の生活を送ることに大きな影響を与えないかもしれません。
しかし、不快で苦しい症状です。自分の便秘を正しく理解して、しっかりと治しましょう。

「肌荒れ」の原因にもなる便秘

便秘になると、老廃物が腸の中に長時間溜まることになります。なので老廃物が体内に吸収されて、「肌荒れ」を起こす原因になります。

同じように、体内の毒素などが排出されません。腸内で便が腐敗して悪玉菌が増えて、有害物質が発生してしまいます。有害物質は、血液中に溶け込む事で全身に行き渡ります。この有害物質は、肌荒れ・ニキビ、吹き出物などの原因の一つとなります。排便は、体内の毒素や不要な物を体外に出す役割があります。

便秘になる原因は、いくつか考えられます。まず、水分不足があります。充分に水分を取らないと、便が硬くなります。そして、スムーズに排泄できなくなります。また、食べ物を噛む回数が少ないことも、便秘になる原因とされています。

便秘を予防するために、食事の仕方など食生活を改善しましょう。そして便秘を解消するために、充分に水分を補給しましょう。

腹筋が少なくて便秘

お腹

脂肪はあるけれど腹筋が少ない……

便秘と腹筋は、深い関係があります。排便時には、腹筋の力が必要です。
もしも腹筋が少ないと内臓を支えられず、胃下垂になってしまいます。胃腸が下がっていると腸が充分に動けなくなり、便秘を進めてしまいます。

腹筋が少ないために腸が動きにくくなり、便秘になりがちという人の便秘解消法としては、腹筋をつける運動に合わせて、腸を適切な位置に戻す体操も取り入れると効果的です。

腸の位置を戻す運動

逆立ち

腸の位置を戻す運動の一例として、「逆立ち」があります。「逆立ち」は、下垂した胃腸を戻すために効果があります。
逆立ちする際は、なるべく垂直になるように膝を伸ばしましょう。
この運動には、腸を刺激する効果もあります。

自転車こぎ

他には、自転車こぎ運動も腸を刺激します。
「逆立ち」の姿勢から、自転車のペダルをこぐように左右の足を回転させます。

ラッコ体操

上体をひねる運動やラッコ体操も、腸を適切な位置に戻して、腸を刺激する効果があります。
ラッコ体操とは、膝を曲げて背中を丸めた状態で膝を抱えて座ります。
そのままゆっくりと後ろに倒れて、反動を使って前後に2回から3回ゆすって、元の姿勢に戻る運動です。

これらの運動をして、腸を刺激して動かしましょう。ただし、無理をしてはいけません。出来る範囲で行ないましょう。

腸に刺激を与えるマッサージ

便秘の症状がある人は、腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)が弱くなっているようです。そんな状態の時は、便が移動していく方向に合わせてマッサージをしたり押したりすると、便秘の改善に効果的です。

このようなマッサージは、外側から直接的に腸に刺激を与えるものです。このマッサージをトイレに座って行なうと、排便しやすくなるでしょう。

やり方

「おへそ」の周りを、時計回りに押しなでていきます。
マッサージする時は、「便の流れ」を意識します。「おへそ」の下、右下腹部、「おへそ」の上、左下腹部と、時計回りに10回くらい軽く押してください(「の」の字を描くようにマッサージをします)。

S状結腸マッサージ

最後にS状結腸の上から、両手を揃えて軽く押すと効果的です。
S状結腸は、左下腹部の腰骨の内側辺りにあります。この部分は、便秘になると便が溜まることが多い場所です。仰向けに寝た状態で「この部分」を確認すると、便秘気味の時は張っていることがわかると思います。
便秘改善には「この部分」を刺激すると、とても効果があります。

やり方

「おへそ」の左下に両手を重ねて、軽く数回押します。
そして指先を足の付け根辺りまで、斜め下に移動させます。

このS状結腸マッサージは、毎日就寝前に行なうなど規則的に続けましょう。そうすることで、腸のリズムを整えられるでしょう。
なお、マッサージを行なう場合は、両手を温めてから始めましょう。

腸に刺激を与える冷水

便秘解消法の一つに、朝、冷たい水を飲むという方法があります。
朝に冷水を飲むと、「水が体内に入るという刺激」と「冷たい刺激」により、次の2つの効果を期待できます。

一つは、腸を刺激して蠕動運動を促す効果です。
もう一つは、水分補給により便が柔らかくなり、「お通じ」がスムーズになるという効果です。

冷水朝、起きた時の空腹状態の胃袋に冷たい水を流し込むと、胃が動き始めます。胃・大腸反射が起こり、腸の蠕動(ぜんどう)運動が活発になります。胃・大腸反射は、胃袋が空の時に一番起こりやすいです。そのため、起きたらすぐに水を飲むと効果的です。

また、牛乳でも効果を期待できます。牛乳には、水にはない下剤の効果もあります。起き抜けの水であんまり効果を感じられなかったら、牛乳も試してみると良いでしょう。

なお、けいれん性の便秘の人の場合は、冷たい水を飲むのでなく、「お湯」または「ホットミルク」を飲むと良いでしょう。

以上のように、朝に一杯の水分を飲むことは便秘解消法として有効と言えます。ただしこれらの方法は、充分に食事の量を取れていることが前提となります。

朝、起き抜けに水を飲んで胃腸が活発に働いても、朝食を食べていないなら便意は起こりません。毎朝、便の素となるような食事を取ることが、大切です。朝食をしっかり取るようにしてください。「朝食抜き」は、便秘の原因となってしまうからです。

便秘解消に良い「朝のスケジュール例」

最初に、1杯の水を飲みます。そして朝食を食べます。
その後、ちょっと休憩します。それから、トイレタイムを取ります。
仮に便意が起こらなくても、決まった時間にトイレに入るようにしてみましょう。トイレタイムを習慣にしてください。

便秘を解消するために朝食を食べる習慣をつけた場合、朝に便意が起こってくると思います。そのタイミングを逃さないようにしましょう。便意があるのに我慢していたら、再び便秘になってしまうかもしれません。

朝という忙しい時にトイレタイムを取るには、早起きする事が必要です。便秘解消のためにも、規則正しく早起きするように頑張りましょう。

健康
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