尿素と水道水から手作りできる、美肌水の作り方
美肌水は、簡単に手作りできる化粧水って聞きました。
ぜひ、私も作ってみたいです。
以下の材料から作れる、美肌水の作り方をご紹介しています。
- 市販の尿素。
- グリセリン(※無くても良いです)。
- 水道水。
美肌水を使うと、肌がしっとりするそうです。
手作りだから費用はあんまりかからず、お安く作れます。
なお、手作りの化粧水では防腐剤を使わないので、品質を保ちつつ保存するのは難しいです。
尿素と水道水から手作りできる、美肌水の作り方(濃縮タイプ)
美肌水は、市販の尿素と水道水で作れる化粧水です。
乾燥した肌がしっとりするなど、評判は良いです。
手作りできる美肌水には、濃縮タイプとストレートタイプがあります。
濃縮タイプは、あらかじめ作っておいて、薄めて使います。
ストレートタイプは、そのまま使います。
以下に、濃縮タイプの「美肌水の作り方」を、ご紹介したいと思います。
美肌水の材料(濃縮タイプ)
尿素
50g。ティースプーン1杯ほどになります。
尿素とは、窒素を約46%含む窒素肥料(100%尿素)です。
単肥料の一種です。
ホームセンターなどで、肥料として使える園芸用尿素を買えます。詳しくは店員さんに聞いてください。
尿素は、無色無臭の有機化合物
ところで尿素という名前を聞くと、抵抗を感じる人もいると思います。
しかし実際のところ、尿素とは窒素を含む、無色無臭の有機化合物です。
人や魚、カエルなどの尿の中に含まれています。
保湿クリームや肥料などに広く使われています。
名前から受ける印象とは、全く違う物と考えてください。
グリセリン
5mg。小さじ1杯ほどになります。
※無くても良いです。
薬局で買えます。詳しくは店員さんに聞いてください。
美肌水に「しっとり感」が欲しい時に使います。
グリセリンとは、無色透明で甘味があり、粘り気がある液体です。
水に非常に溶けやすいという「その保水性」を活かして、化粧品や水彩絵具によく使われています。
水道水
200ml。
塩素が含まれている水道水を、そのまま使います。
塩素の殺菌作用のため、ある程度、長期保存できます。
ちなみに、ミネラルウォーターや浄水器を通した水は使えません。
美肌水を入れる容器
ペットボトルや空き瓶、スプレー容器などを用意します。
2個の容器を、用意しましょう。
2個の容器の使い方は、以下の通りです。
1個の容器(ペットボトルなど)を、美肌水の「原液用の容器」として、使います。
もう1個の容器(スプレー容器など)を、美肌水を「薄めた物を入れておく容器」として、使います。
美肌水の作り方
- 尿素50gと水道水200mgを、美肌水の「原液用の容器」に入れます。
- 美肌水の「原液用の容器」を、原液が透明になるまでよく振ります。1分間ほど振ります。
- グリセリン5mgを加えます(無くても可です)。
- 美肌水の原液が出来上がりです。
美肌水の原液を薄める、美肌水の使い方
濃縮タイプの美肌水を作ったら、さっそく使ってみましょう。
薄め方は、「美肌水の原液」を水道水で5倍以上に薄めて、使います。
濃度は、肌に刺激がなくなるくらいです。
始めは10倍ほどに薄めた物から、試してみてください。
肌が乾燥していると思った時、スプレー容器などに入れてシュシュッと肌に吹き掛けます。
美肌水の使用期間
「美肌水の原液」は、冷蔵庫に保管すると約6ヶ月使えます。
「薄めた美肌水」は、2週間ほど使えます。
ただしニオイが気になりだしたら、使わないでください。
美肌水で肌荒れしたら使用中止
なお、「美肌水の原液」を100倍以上に薄めても刺激を感じるなら、使用を中止してください。
万が一、美肌水という「手作りの化粧品」で肌が荒れた場合は、いくら自分が作った物であっても使用を中止してください。
お肌に合わない場合は、基本的に使用中止となります。
材料の分量が正しい場合でも、美肌水が、あなたの肌に合っていない可能性があります。
この場合、尿素を減らすなどの調整が必要かもしれません。
ストレートタイプの「美肌水の作り方」
普段、化粧水を大量に使わない方は、ストレートタイプの美肌水が向いています。
ストレートタイプの場合、美肌水を作り置きしないため、いつも新鮮な化粧水として使えます。
ストレートタイプの美肌水について、作り方は以下の通りです。
以下の材料を用意します。
- 精製水 100ml
- 尿素 3g前後
- グリセリン 10ml
まずは、精製水と尿素を混ぜます。
これらが溶けて混ざったら、そこにグリセリンを入れて、再び混ぜます。
精製水と尿素、グリセリンが溶けて混ざったら出来上がりです。
そのまま使えば良い、美肌水の使い方
ストレートタイプの美肌水なので、薄めずにそのままスプレーボトルなどに入れて使用します。
この美肌水は、化粧水と同じように保湿効果を期待できます。
手作りした美肌水の本来の用途であった、アトピーや乾燥肌の改善にも最適な化粧水です。
ストレートタイプの美肌水は、なるべく早く使い切るようにしましょう。
作った日から2週間以内に使い切ることを、おすすめします。
ストレートタイプの場合、簡単に作れます。
なので、この手作り美肌水をずっと使い続ける、という方も多いです。
美肌水のパッチテストの手順
手作りした美肌水は、基本的に安全なものです。
ですが、皮膚の状態には個人差があります。
よって美肌水を使ったら肌荒れが起きた、という場合もあるかもしれません。
美肌水が自分の肌に合うかどうか確かめるために、使用する前にパッチテストをしてください。
パッチテストの手順は、以下のようになります。
- 美肌水を作る前に、尿素とグリセリンと水道水のそれぞれを、小さな容器に入れておきます。
- 腕の内側や首の後ろなど、目立たない部分にティッシュペーパーを当てて、その上からテープで固定します。
これが、パッチテスト用の貼り付け部分です。 - 尿素とグリセリンと水道水のそれぞれを、少量ずつティッシュペーパーに垂らします。
この時、同じ量を使うように注意してください。 - 24時間ほどそのまま放置します。
その間に、「かゆみ」や「赤み」などの肌の異常が出たら、すぐにティッシュペーパーをはがし、洗い流してください。 - 24時間後にティッシュペーパーをはがして、皮膚の状態を確認します。
「赤み」や「かぶれ」など、肌の炎症が起きていなければ、美肌水を使用できます。
美肌水の魅力、手作りできる点
スキンケアでよく利用されている美肌水は、その魅力の一つに「手作りできる」という点があります。
手作り化粧品を使っている人は、結構多いそうです。
この美肌水は簡単に手作りできるので、愛用者が多いということです。
美肌水の作り方については、濃縮タイプの場合は、
まずは水と尿素とグリセリンを適量混ぜて、原液を作ります。
それを水で薄めて出来上がりです。
尿素とグリセリンは、普通に市販されている物で良いです。簡単に購入できます。
手作り美肌水の長所は、自分で濃度を調節できる点です。
例えば顔に対して使う物と、それ以外の部分に使う物において濃度を変えれば、より良いスキンケアができます。
また、費用もそれほどかからず、市販の美肌水よりも「お安く作れます」。
ぜひ一度、手作りしてみましょう。
そして自作の美肌水を試してみてください。美しい肌になれる、と思います。
手作りだから、成分の量を変更できます
美肌水は手作りした化粧品ということより、成分の量を変更したりできます。
例えば、グリセリンを多めに入れたりできます。
グリセリンを多めに入れた美肌水は、保湿効果が高まります。
ただし、グリセリンは水分を吸収する性質があるため、空気中の湿度が低い場合は、肌から水分を奪ってしまう可能性があります。
そのため、グリセリンを多めに入れた美肌水は、湿度の高い季節や環境で使うようにしてください。
美肌水のような化粧品を手作りする際、難しい点
機能的な化粧品を作ること
実際のところ、家庭で機能的な化粧品を作ることは難しいと言えます。
ここで言う機能的な化粧品とは、安全であり、美肌の効果を期待できる化粧品です。
例えば、エキスや精油という自然素材だけを使って化粧水を作ることはできるでしょう。
しかし、それだけでは保湿が十分とは言えません。
家庭で保湿成分を混ぜようとしても、十分な攪拌(かくはん)をできないでしょう。
乳化するためには、界面活性剤などが必要となってきます。
品質を保ちつつ保存すること
保存について言えば、防腐剤を使わない手作り化粧品は、すぐに菌が繁殖してしまいます。
冷蔵庫に入れておき、なるべく早く使い切れば大丈夫と思い込んではいけません。
もしかしたら「菌が繁殖しているかも?」と、常に疑う「用心深さ」が必要です。
手作り化粧品なら材料がわかっている物なので安全だと、考えている人もいるでしょう。
だけど、家庭で美肌水のような化粧品を作って保存することは(品質を保つことは)、思ったよりも難しい、ということを知っておきましょう。
ちなみに、防腐剤などの刺激の強い成分は、肌の「かゆみ」や「赤み」の原因となったりします。
肌が弱い人は、肌を刺激するような成分が化粧品に含まれていないほうが良いです。
冷蔵庫で保管する、手作り美肌水の保存方法
手作り美肌水の保存方法についてです。
美肌水を作ったら、冷蔵庫に入れて保存します。
冷やすことで、美肌水の成分が安定しやすくなります。
ただし、冷蔵庫の中でも、温度差が大きい場所や直射日光が当たる場所は避けましょう。
美肌水を入れる容器は、清潔に洗って乾燥させた物を使います。
また、容器の口は広くない方が良いです。
空気に触れる面積が少ない方が、美肌水の酸化や劣化を防げるからです。