レーシック手術
視力を回復させたいと思っている人は、視力回復トレーニングとレーシックのどちらを選ぶか、迷ったことがあるかもしれません。
ここでは参考にレーシックについて、ご紹介したいと思います。
レーシックとは、レーザーを使う外科手術のことです。正式名称は「レーザー屈折矯正手術」です。
レーシックは、欧米では一般的な治療法として浸透しています。日本では2000年に、厚生労働省が「エキシマレーザー装置」を認可してから広まっていきました。
レーシックは、歯科治療においても行なわれています。外科手術の中でも、安全性が高い手術です。目においてのレーシック手術は、目の表面を覆う角膜を少し削ります。そして、光の屈折角度調節をすることによって、近視を矯正するという手術です。
片目にかかる手術時間は、約20分程です。
手術して少し休憩した後に、異常がなければ帰宅できます。
手術当日から入浴も可能です。日常生活の上でも支障はありません。
ただし翌日に、再検査があります。
目の手術というのは、「怖い」というイメージがあります。ですがレーシック手術は外来で施術できて、その上短時間で終了します。
レーシックのメリット
メガネやコンタクトレンズ以外の方法として、視力回復のレーシック手術を希望する人がいます。
レーシックの利点には、どんな事があるでしょうか。
視力回復のトレーニングと違って、短時間で視力を回復できるというメリットがあります。
レーシックにより、近視だった視力は元通りになります。日常的に使っていたメガネやコンタクトレンズは、不要になります。
ちなみに、多くのスポーツ選手がこの手術を受けるのは、このメリットがあるためです。
その他にも警察官・電車の運転手など、就業にある程度の裸眼視力が必要な場合、就職前に「この手術」を受けて、視力を回復させている人がいるようです。
レーシック手術が必要な人
レーシックという視力回復手術を受けるのに向いている人とは、どのような人でしょうか?
- メガネやコンタクトでは、視力が矯正しきれないくらいに悪くなっている人。
- 仕事において、裸眼であることが必要とされる人。
このような人は、視力回復の手術が必要だと言えます。
普段、運動をする人も、メガネやコンタクトレンズは不便だと感じるでしょう。メガネやコンタクトレンズ無しの生活は、やはり快適と言えます。
レーシックのデメリット
レーシックは、外科手術の中でも最も安全な手術です。失敗は「ほとんどない」と言われています。
なので視力回復トレーニングをしようと思っている人でも、短期間で視力が回復するというレーシックが、どうしても気になると思います。
ただしデメリットもあります。良い点と悪い点をきちんと理解して、手術を受けましょう。
ここではレーシックに「どんなデメリット」があるのか?参考までにいくつか述べたいと思います。
ドライアイ
目が乾燥しやすくなります。しかし最近では、最新技術で問題点が改善されてきています。
ハロ
夜の蛍光灯などが、まぶしく感じる症状です。光の周囲が、ぼやけて見えてしまうこともあります。
ハロは時間が経つにつれて、症状が出なくなると言われています。3ヶ月ほどで治まるようです。
ハロの症状を知らない方は、この症状が出て不安に思うようです。レーシック手術の後には、よくある症状です。なお、ハロが1週間以上続くなら、病院に相談しましょう。
グレア
明るい光が、まぶしく感じられたりします。3ヶ月ほどで、治まるようです。
矯正視力の低下
メガネやコンタクトレンズを装着した時の矯正視力が、低下したりします。
裸眼視力は回復します。
不正乱視
レーザー照射後にフラップを元に戻す際に、角膜をうまくつけられず、表面に凹凸が出来て、不正乱視になることがあります。
眼球の白濁
治療が適切に行なわれなかった場合、感染症が引き起こされ、眼球が白く濁ることがあります。
度数ずれ
白内障手術を受ける場合、眼内レンズの「度数ずれ」を起こすことがあります。
身体検査不適合
例えばパイロットは、視力検査が「とても厳しい職業」です。レーシックに失敗した場合、航空身体検査基準に引っかかって不適合とされます。※最新情報を、ご確認ください。
レーシック手術が不向きな人
レーシックを受けるのに向いていない人は、どのような人でしょうか?
- 手術をする際に実施する適応検査に引っ掛かってしまった人。手術の安全面から考えても手術を受けられない、という事になります。
- 手術を受ける事に恐怖を感じて、耐えられないと思う人。
- 医師の言う事を守れない人。
このような人は、視力回復の手術に向かないと言えます。
覚悟できたなら手術を受けましょう
レーシックには、以上のようなデメリットがあります。
もしも「どんなデメリットがあるのか、具体的にわかっただけでも気が楽になった」などとスッキリした人は、勇気を出してレーシックに臨むのも良いでしょう。
なお、レーシック手術の結果は、医療機関の設備・設備の衛生面・医師の技術などによって左右されます。なのでレーシックを受ける時は、「医療機関選び」が重要なポイントとなってきます。
慎重に選ぶようにしたいですが、それはなかなか難しいようです。目先の宣伝・広告などに惑わされず、しっかりしている医療機関を見つけてください。
不安に思う人もいます
目を手術することは、やっぱり不安があると思います。そして手術する医者側も、いつも100%完璧であると断言できません。
手術中、何が起こるか?わかりません。もしも自分に限って失敗してしまったらなど、心配があるでしょう。
レーシック手術をする前に、クリニックの待合室で待っている間に「あまりの緊張感」で吐き気をもよおしたり、逃げ出したりする人もいたそうです。
手術というものは医師の技術にもよりますが、患者さんの体調にも左右されることがあるそうです。
終始、平常心でいられる自信がない人は、レーシック手術をやめたほうが良いでしょう。
手術のリスクを受け入れられないという人は、特にリスクを伴わない視力回復トレーニングのほうを「おすすめ」します。視力回復トレーニングの場合、目を傷つけることはないからです。
もちろんレーシックについても、これによって失明するということは、まずありません。しかし手術するだけに、絶対にないとも言えません。
視力回復トレーニングとレーシックについて、メリット・デメリットを比較しながら、自分にとってベストな視力回復方法を選びましょう。