ますます必要、心理学
他の学問と連携してきた心理学
心理学は、他の学問と連携を行なって発展してきた学問と言えます。
まず心理学の前身は、「精神物理学」です。物理学を始めとする様々な自然科学から多くの方法を受け継ぎ、「哲学を父・生理学を母」として誕生しました。
これを「実験心理学の始まり」とすれば、臨床心理学は医学、その中でも特に「精神医学の弟」として誕生したと言えるでしょう。
こうして「哲学」と「生理学」から独立した心理学は、感覚・知覚・記憶・知能など、人間の心と機能を次々に明らかにしてゆきました。
その一方で、全体性としての個性や成長の過程が追求されて、発達心理学や性格心理学などの分野が確立しました。これらの分野では、大脳生理学や医学との連携が保たれました。
また、経営学や組織科学との境界では、経営心理学や組織心理学という分野を展開させてきました。
近年では、論理学や言語学とともにテクノロジーの世界にも進出しました。そして認知心理学という分野を、開拓しました。
その他、心理学の以前に、人間の「魂の癒し」を担当していた宗教とも、親しい関係を築いています。
このように心理学は、様々な学問と連携しながら発展してきたと言えます。
心理学の講座では、心理学の歴史に触れることはあまりないかもしれません。ですが何となくでも良いので、心理学の歴史について覚えておきましょう。
現代で必要とされる心理学
私たちが生きている世界には、必ず「社会」があります。よって必ず「対人関係」というものが生まれます。
現代では、人間関係が希薄になって来ていると言われています。相手が自分のことを「どう思っているのか」、よくわからないという人が増えているそうです。
そして、「自分の事をわかってくれない」と過剰に思いこんでしまい、問題や事件を起こしてしまうことが、実際に起きているように思えます。
このような状況のためか、
「相手の心理を知りたい」
「なぜ、そのような行動をするのか知りたい」
という「思い」が高まって来ています。
そして心理学を学びたいという要求も、高まって来ています。各地で、心理学講座が開かれたりしています。
ただし心理学は、なかなか初心者にとっては「わかりにくい」ようです。
その種類についても、「恋愛についての心理学」「犯罪についての心理学」「発達心理学」「精神心理学」など、いくつかの心理学があります。
最初にどの心理学を選べば良いか、特に初心者は迷うでしょう。
現代、心理学が必要とされて来ているだけに、初心者にとって、心理学がより一層「身近なもの」になってくれることを、期待したいです。