例え低収入でも貯金しましょう

なかなか難しい貯金する事

貯金について、都道府県の都市で「どのくらい貯蓄の差」があるか、調べた記事が公開されていました。※総務省『家計調査家計収支編 平均』などから作成された記事。

1位の都市は、約3000万円だそうです。47位の都市は、約500万円のようです(2008年当時)。
各都市で物価や雇用、ライフスタイルなどは違うので、一概に比べても意味がないかもしれません。でも1位と47位で約6倍も差があると、やはり格差を感じてしまいます。

何の問題もなく生活できている時は、貯金がなくても困らないでしょう。
しかし何か問題が起きた時は、貯金は必要です。

もしも事故や病気のため、自分が仕事をできなくなってしまったら、収入はなくなります。事故や病気でなくても、会社のリストラや倒産などでも収入がなくなってしまいます。
そのような問題が起きた時でも、生活してゆくためには「お金」が必要です。

しかし過去のニュースで、4人に1人は貯金や貯蓄が「ほとんどない」と言われていました。
金融広報の中央委員会が発表した、家計の金融的な調査の結果によると、貯金が「ほとんどない世帯」が20代の人たちで約25.6パーセント、30代の人たちで約27.4パーセントほどいる、ということでした(2007年当時)。

これは、「貯金することの難しさ」を示すニュースの一例だと思いました。確かに、貯金するのは難しいです。だけどもしもの時に備えて、何とか貯金しておきたいです。

お金の使い方

貯金にまつわる話として「お金の使い方」と「浪費」について、お話ししたいと思います。

よく「お金の使い道」について話す際、「投資・消費・浪費」の3つに分けて考えましょうという意見があります。

例えば車に対して「お金」を使う場合、

  • タクシーを購入して仕事するなら「投資」
  • 趣味目的で自家用車を購入するなら「消費」
  • 見栄を張って必要以上の高額な車を購入することは「浪費」

以上のように例えることができます。

それぞれの場合において、個人的な「お金の使い方」なので「良し悪し」はありません。
ですが5年後・10年後の貯金額に、影響を与える「お金の使い方」と言えます。もしも、お金の使い道が浪費ばかりだと、やはり貯金できないからです。

お金を使う際、「投資」を意識しつつ使うようにしてみましょう。

所得を意識しましょう

自分の年収に不満がある。多くの人がそう思っている、と思います。特にニュースなどで高額所得者の話題を聞くと、がっくりと気分が落ち込みます。自分はなんて年収が少ないんだと、情けなくなってしまいます。

ところで所得に関して、「所得=収入-経費」という計算式があります。収入のところを年収にすると、「1年間の所得=年収-1年間の経費」となるでしょう。

高額年収の方はほとんどが「お金持ち」だと思いますが、もしも仕事関係の経費が多い場合、手元に残る「お金(所得)」は少ないとなります。つまり年収の金額だけでは、実際にたくさんの現金が手元に持っているかどうか、よくわからないと言えます。

貯金に関心があるなら「所得=収入-経費」ということを覚えておきましょう。所得の「お金」で貯金することになるからです。

最後に商売の基本としてよく言われている言葉を、ご紹介したいと思います。
「入るを量りて出ずるを為す(いるをはかりていずるをなす)」。
入ってくる年商とか収入とかよりも、実際に手元に残った所得が大事ということです。

自分で管理しやすい「節約する事」

最近、お金持ちに関する本を読んでいるのですが、
「100円を稼ぐ事と、100円を節約する事、どちらが簡単ですか?」
という質問が書かれていました。

給料(収入)は他人がコントロールしている、節約は自分がコントロールできる。
そのように考えた場合100円を節約するほうが簡単だと、先程の本に解答として書かれてありました。

例えば上司に、来月から給料を100円上げてほしいと言ってもダメな気がします。でも自分で100円節約することは容易に行なえます。
なので、まずは100円を浪費するのを防いで節約すると良いです。

ちなみに先程、他人が給料をコントロールしていると言いましたが、売上についても同様だと思いました。

例えばラーメン屋の店員が一生懸命にラーメンを作ったとしても、そのラーメンに対して「お金を払うかどうか」を決めるのは「お客さん」です。決定権は「お客さん」が持っている、と言えます。

ここでは店員の一生懸命に努力した事に対して、お金が支払われる訳ではありません。ラーメンが「おいしかった」という結果に対して、お金が支払われる事になります。
店員が例え一生懸命に作っても、「まずいラーメン」に対しては、誰も「お金」を払いたくないからです。

また、給料に関しても、商品やサービスを生み出した結果に対して支払われているものと言えます。従業員の労働そのものに対して、支払われている訳ではないそうです。このような厳しい意見も聞かれます。

低収入でも貯金を目指しましょう

「絶対に、お金を貯める!」
 
貯金箱

このような「気持ち」があれば、きっと貯金できると思います。

もしも低収入だと、生活費を支払ったら「お金」が残らないかもしれません。
しかし自分の収入が低いから貯金は無理だ、と考えていると、これからも「ずっと貯金できない可能性」があります。

貯金するための目標を決めてみましょう。目標は、貯金を続ける「きっかけ」になると思います。
わずかな金額でも良いので、貯金することを始めてください。きっと「お金が貯まっていく」と思います。

私事になりますが、近年なかなか思うように「お金」が貯まりません。毎月、病気の治療費を払ったりしているので、だんだんと貯金が減っている気がします。だけどそれでも、貯金をしたいと思っています。