無料で簡単、LibreOfficeでKindle出版を始めよう
電子書籍市場の急成長に伴い、多くの人がKindle出版に興味を持っています。
しかし、専用のソフトウェアを購入する必要があると思い込んでいる方も、少なくありません。
実は、無料のオフィスソフトLibreOfficeを使って、プロ級の電子書籍を作成できます。
本記事では、LibreOfficeを活用してKindle出版を実現する方法を、簡単にご紹介します。
あなたの本を、今すぐ世界中の読者に届けましょう。
Kindle出版との相性は抜群、LibreOffice
LibreOfficeは、無料で使える高機能なオフィススイートです。
Microsoft Officeと互換性があり、文書作成を始め、表計算、プレゼンテーションなど、多様な用途に対応しています。
特に、文書作成ソフトのLibreOffice Writerは、Kindle出版に必要な機能を豊富に備えており、電子書籍の制作に最適です。
無料で使えるLibreOffice Writerを活用することで、コストをかけずに出版作業を進めることができます。
LibreOffice Writerの主な特徴
- 無料で使用可能
- 直感的なインターフェース
- 豊富な書式設定オプション
- LibreOffice Writer 文書ドキュメントを、Microsoft Word形式で保存する機能
- PDFエクスポート機能
これらの特徴により、LibreOffice WriterはKindle出版を目指す著者にとって、強力な味方となります。
Kindle電子書籍作成のためのLibreOffice Writer設定
Kindle電子書籍を作成する際、LibreOffice Writerの設定を適切にすることが重要です。
まず、ページサイズをKindleに適したサイズに設定します。
次に、フォントや見出しスタイルの設定を行い、読みやすいレイアウトに仕上げます。
また、目次の作成や、「目次の項目」のリンク設定も忘れずに行いましょう。
設定の例を、簡単にご紹介します。
ページ設定
用紙サイズと余白を、適度に設定しましょう。
- 「書式」メニューから、「ページスタイル」を選択します。
- 「ページ」タブで、以下のように設定します。
- 用紙サイズ:A4
- 余白:上下左右すべて1.50 cm、または2.00 cm
- ヘッダー・フッター:使用しない
既定のフォント設定
- 「オプション」メニューから、「LibreOffice Writer」 / 「既定のフォント(西洋諸言語)」を選択します。
- 以下のように設定します。
- 標準:游明朝 12 pt
- 見出し:游ゴシック 14 pt
- リスト:游明朝 12 pt
- キャプション:游明朝 12 pt
- 目次と索引:游明朝 12 pt
「オプション」メニューの「LibreOffice Writer」 / 「既定のフォント(アジア諸言語)」についても、同じ設定をします。
なお、フォントについては、ヒラギノ角ゴシックなど、同等の日本語フォントを設定しても良いです。
ここで設定した「既定のフォント」は、Writerの文章で使用するフォントとなります。
Writerで原稿を書く際に、使用するフォントです。
Kindle電子書籍の文章では、Kindleアプリや端末の初期設定フォントが、使用されます。
スタイル設定
タイトルや見出し、本文など、各要素について、適切なスタイルを適用しましょう。
これにより、読者にとって読みやすいレイアウトが実現します。
- 「表示」メニューから、「スタイル」を選択します。
サイドバーのスタイルウィンドウを、開きます。 - 見出し1、見出し2などのスタイルやサイズを設定します。
各見出しに対して、一貫性のある書式を適用します。
例えば、見出し1について、以下のように設定します。
- スタイル:太字
- サイズ:18 pt
例えば、見出し2について、以下のように設定します。
- スタイル:太字
- サイズ:16 pt
目次の作成
書籍では、目次は必須です。
LibreOffice Writerでは、自動生成の機能を活用することで、手軽に目次を作成できます。
- 「挿入」メニューから、「目次と索引」 / 「目次、索引または参考文献」を選択します。
- 自動生成される目次の設定を、カスタマイズします。
例えば「目次の項目」から、「タブ」や「ページ番号」を削除します。
「目次の項目」にて、ハイパーリンク機能を有効にします。
これらの設定により、Kindle端末で読みやすい電子書籍を作成できます。
Kindleペーパーバック作成のためのLibreOffice Writer設定
Kindleでは電子書籍だけでなく、ペーパーバック(紙の書籍)も出版できます。
電子書籍と同様に、ページサイズやフォントの設定が重要です。
特に、ペーパーバックの場合は、印刷品質を考慮して高解像度の画像を使用することが推奨されます。
ペーパーバック用のLibreOffice Writer設定は、電子書籍とは若干異なります。
設定の例を、簡単にご紹介します。
ページ設定
- 「書式」メニューから、「ページスタイル」を選択します。
- 「ページ」タブで、以下のように設定します。
- 用紙サイズ:A5
- 余白:上下は1.50 cm、左右は2.00 cm
本文のスタイル設定
- 「表示」メニューから、「スタイル」を選択します。
サイドバーのスタイルウィンドウを、開きます。 - 本文のスタイルやサイズを設定して、ペーパーバックで読みやすい書式を適用します。
例えば、以下のように設定します。
- スタイル:標準
- サイズ:10 pt
ページ番号の追加
- 「挿入」メニューから、「ページ番号」を選択します。
- ページ番号の位置について、ページ下部(フッター)を選択します。
初心者でも簡単に始められる自己出版、キンドル出版
キンドル出版とは、Amazonが提供する電子書籍およびペーパーバックの出版サービスです。
誰でも簡単に自分の本を出版して、世界中の読者に届けることができます。
出版プロセスはオンラインで完結しており、印刷や配送の手間がかからないため、非常に便利です。
そんなキンドル出版は従来の出版方法と比較して、以下のような特徴があります。
- 出版にかかる初期費用が不要
- 審査を通過すれば数日で出版可能
- 世界中の読者にリーチできる
- 著者の裁量で価格設定が可能
- 高い印税率(最大70%)
これらの特徴により、キンドル出版は、初心者でも簡単に始められる魅力的な自己出版となっています。
Kindleで出版するための手順
Kindleで出版するには、まずAmazonのKindle Direct Publishing(KDP)にアカウントを作成します。
次に、原稿を準備して、KDPのガイドラインに従ってアップロードします。
タイトルや著者名、価格設定などの情報を入力して、出版を完了します。
出版後は、Amazonのプラットフォームを通じて販売されて、読者に届けられます。
Kindleで出版するための具体的な手順は、おおよそ以下の通りです。
- Amazonアカウントの作成
- Kindle Direct Publishing(KDP)への登録
- 書籍の原稿作成(LibreOffice Writerを使用)
- 表紙デザインの作成
- KDPダッシュボードから新しい本を追加
- 書籍情報の入力(タイトル、著者名、説明文など)
- 原稿と表紙のアップロード
- 価格設定と販売地域の選択
- 「Kindle本を出版する」ボタンをクリックして、出版の手続き完了
これらの手順を丁寧に進めることで、あなたの作品を世界中の読者に届けることができます。
LibreOfficeで叶える、Kindle出版の夢
LibreOfficeを活用することで、無料で電子書籍やペーパーバックを作成して、Kindle出版を実現できます。
本記事で紹介した設定や手順をきっかけにして、あなたの創作活動を始めてみてはいかがでしょうか。
LibreOfficeとKindle出版の組み合わせは、あなたの自己出版という夢を叶える強力なツールとなるはずです。
この記事をきっかけにして、あなたもKindle出版にぜひ挑戦してみてください。