まるで本物の花、プリザーブドフラワー

1991年にフランスで誕生して、1996年頃に日本に輸入された花があります。それは、プリザーブドフラワーと呼ばれている花です。

プリザーブドフラワーとは、

生花にブリザーブド溶液を吸わせた花の事です。長期間「瑞々しさを保てる花」として、知られている物です。

「新鮮さ」があって、ドライフラワーのように手軽に取り扱えるという特徴より、多くの人たちから注目されている花と言えます。

プリザーブドフラワーは、1991年、フランスのVermont社によって開発されました。花から水分を取り除き、人体に無害な保存料を吸収させる「プリザベーション加工」により、花本来の姿を保てるようになりました。

鮮度がある花

花の贈り物

プリザーブドフラワーは、1987年に誕生しました。企業と大学による共同研究の結果、この年にプリザーブドフラワーが誕生しました。
この花は枯れることがない、と言われました。花の鮮度を保ったまま、長期間にわたって保存できるようになったからです。

プリザーブとは、英単語の「保存する」という意味になります。生花に対して特殊な加工を行なうことより、花の「鮮やかさ」や「色合い」を長い間、保てるようにします。
加工された花と言えますが、その「美しさ」は本物であり、ヨーロッパを始め世界の国々で、多くの花の愛好家たちを虜にしました。

本物みたいな花

先日ある人が、ファッションビル内の花屋さんに行った時の話になりますが、思わず買ってしまった花が偶然にもプリザーブドフラワーだったそうです。どうやら本物の花と間違えて買ってしまったようです

プリザーブドフラワーは、近年急速に普及しています。特殊加工によって、花本来が持っている「発色」や「瑞々しさ」を長期にわたって維持できる花として、ますます知られるようになっています。
造花みたいな物と思われるかもしれません。ですが「その鮮度」が違うらしく、まるで生きている花のように生命力を感じられるという事です。

柔らかい手触り

プリザーブドフラワーは硬いと思われる方が多いと思います。ですが実際に触ってみると、生花ほどではありませんが、しっとりとした柔らかい手触りです。

プリザーブドフラワーは、とてもデリケートです。花びらは傷つきやすいので、触らないようにしましょう。どうしても触れたい場合は、傷をつけないように慎重に触ってください。

使用できる花の材料

ちなみにプリザーブドフラワーで使用できる花の材料は、ある程度、限定されています。材料を2つのタイプに分けた場合、花類葉っぱ類に分けられます。

以前に聞いた話では、花類の種類がまだまだ少ないと聞きました。今後の技術向上により、プリザーブドフラワーで利用できる花の種類は増えていくと思います。増えるまでは、限られた花の中から選ぶことになるでしょう。

よく見かけるのは、バラです。近年では、小花など他の花も見かけます。
花の着色には保存料を使用しているので、例えば青いバラなど、自然界では珍しいバラを作ることができます。

なお、一般的な入手方法は、現在では「通販」や「お花屋さん(店舗)」などで手軽に手に入ると聞きました。また、個人輸入でも手に入るそうです。

保存方法

プリザーブドフラワーを買う時、ケースに入っていることがあります。プリザーブドフラワーを保存する際は、そのケースに入れておくと良いです。そうすることでホコリを防ぎ、花を長持ちさせることができます。

プリザーブドフラワーは、高温多湿を嫌います。
そのような場所で花を保管すると、花が水分を吸収して「花びら」が透明になることがあります。そのまま放置しておくと、カビが生えたり、「色あせ」の原因になったりします。

湿度の高い場所や直射日光の当たる場所での保管は避けてください。
なお、「花びら」が透けてしまっても、すぐに場所を変えればある程度は回復します。

プリザーブドフラワーについては、いつまでも楽しめると言われていますが、劣化を防ぐ方法はありません。保存状態が良くても、ベストな状態であるのは2年程度と考えてください。