治療薬があるので医師と相談できる男性型脱毛症

髪が薄くなってきた……

禿げた男性

髪の毛がフサフサと生えている時は、ありがたい物だと思ったりしない事が多いようです。

しかし、ちょっと薄くなってくると、気になって来ます。そして一度気になり始めると、それが心の負担になり、精神的な苦痛になってきます。

そのような人の中には、髪の毛が少しずつ抜けて行くことが怖くなって、シャンプーが出来なくなってしまう人もいるようです。

なお、日本の成人男性の3人に1人が「自分は薄毛である」と思っている、という調査結果もあります(2009年当時)。多くの男性たちが、髪の毛の事で悩んでいるようです。

髪の毛が抜けてしまう脱毛症は、様々な要因が重なって起こる、とされています。
脱毛症の中には、体質が原因で起こる場合や病気が原因で起こる場合もあります。

男性型脱毛症

以下に、体質によって起こる脱毛症である男性型脱毛症について、ご紹介したいと思います。

男性型脱毛症とは、思春期以降の男性に起こる体質的な脱毛症のことです。AGAとも呼ばれています。男性ホルモンの一種(ジヒドロテストステロン)が原因で起こる、と言われています。
※AGA(エー・ジー・エー)とは、Androgenetic Alopecia「男性型脱毛症」を意味する言葉です。近年、テレビのコマーシャルや新聞広告などで、よく使われています。

ちなみに男性において、一番多い脱毛症は男性型脱毛症と言われています。額の生え際から後退するタイプ、頭頂部から薄くなっていくタイプなど、様々な脱毛の仕方が見られます。

一般的には、頭頂部や額の生え際の髪の毛が成長せず、次第に産毛のようになってゆきます。場合によっては、髪の毛の本数が減ってゆきます。そして、地肌が見えるようになってゆきます。
成人した男性に発症する脱毛症の多くが、このタイプの脱毛症と言われています。

原因

男性型脱毛症の原因は解明されていないのですが、男性ホルモンが主な原因と言われています(2008年当時)。
髪の毛が成長する以前に抜けてしまい、生え変わる度に毛が細くなります。その結果、頭皮が透けて見えるようになります。

その他の意見として、「食生活の悪さ」が男性型脱毛症の要因の一つである、と指摘されています。脱毛症は遺伝的要因が多いとされていますが、偏った食生活も要因の一つになるようです。育毛のためには、日々の食事内容を見直す事が大切です。

また、男性型脱毛症は、加齢によって起こる自然現象である、という指摘もあります。もしもその通りなら「病気ではない」ため、治療で保険を適用できないでしょう。なので、積極的に治療しようと思えない男性もいるようです。

治療薬があるので医師と相談しましょう

抜け毛が進行してゆくと、薄毛が目立つようになります。しかしAGAでは、薄毛が進行しても産毛が残ります。これは、髪の毛を作る毛包は残っているということになります。
その場合では、髪の毛が太く育つ可能性があります。

AGAの治療薬があるので、必要な方は医師と相談してみましょう。

ただし薄毛の改善では薬だけでなくて、正しく育毛シャンプーを使う事、規則正しく生活する事、食事を取る事も大切です。
生活全体を改善した上で治療を受けるなら、有効な選択肢の一つとなります。

なお、薄毛の原因がAGAの場合、一般的な育毛剤では効果を期待できません。
AGAに有効な成分を配合した育毛剤を使用するか、専門機関でAGA治療を行なうことが望ましいです。

AGAの場合、早い段階で対策をしないと薄毛が進行してしまいます。悩んでいるだけではいけません。医師と相談したりしてください。