空気感染防止に有効、N-95マスク

マスクには、様々な種類の物があります。その中に、N-95というアメリカの規格のマスクがあります。この規格のマスクは、米国衛生省の機関のNIOSH(米国労働安全衛生研究所)により、微粒子マスクとして認可されています。
N-95規格とは、結核などの空気感染防止に有効と認められた規格です。粒子状物質の吸入防止のための規格です。アメリカの疾病管理予防センターの医療施設において、結核感染防止のためのガイドラインに基づいたものです。

ちなみに結核は、「せき」や「くしゃみ」によって感染する場合があります。そうは言っても、必ず感染する訳ではありません。体の抵抗力があれば、感染しません。ただし、加齢や過労などにより抵抗力が落ちている人は、注意が必要です。医師に診てもらいましょう。

N-95というアメリカの規格は、医療用に限定されている規格ではありません。しかし、この規格のマスクが結核防止のために使われて、効果がありました。なので医療用に、N-95規格が多く取り入れられるようになりました。

医療用マスク

医療用マスク・イメージ画像

今では医療関係者がSARS患者を診察する場合、N-95である、または、それ以上の性能のマスクが必要とされています。もしもN-95のマスクを入手できない時は、それと同じ性能の工業用の防塵マスクを使用しても良いです。

なお、N-95は医療用マスクなので、着用すると息苦しいです。一般向けと言えません。喘息などで肺機能が低下している人が着用すると、呼吸困難を起こしてしまう場合もあります。

防塵マスクの規格

日本における粒子状物質の吸入防止のための規格は、防塵マスクの国家検定規格です。
日本の防塵マスクの規格で、アメリカのN-95規格に対応する規格は、RS2、DS2と言われています。
また、ヨーロッパの防塵マスクの規格は、EN規格です。
以上のようにマスクの規格は、世界的に統一されている訳ではありません(2008年時点)。

なお日常生活において、ウイルスなどによる感染を防止するためには、市販されているウイルス感染防止のマスクを選べば良いです。