だいたい3つの処理を行なうネイルケア

爪を飾るネイルケア

ネイルケア

ネイルケアとは、装飾を含めた「爪のトータル的なケア」のことを言います。
爪の「長さ」や「形」を整える、甘皮の処理をする、カラーやアート、デコレーションや付け爪などで装飾することを言います。

近年流行していたネイルアートには、ジェルやスカルプチュアがあります。
ジェルネイルは、水あめ状の素材を固めて人工の爪を作る方法です。カラーやアートが長持ちして、他の方法では出せない艶を出せます。
スカルプチュアは、アクリル樹脂で作られた人工の爪です。自爪に延長して作り、その「長さ」や「形」については、好みに合わせることができます。また、「仕上がり」が自然であることでも人気がある方法です。

ネイルケア「3つの処理」

ネイルアートは、爪を美しくするものです。だけど、難点があります。それは、爪を痛める可能性があることです。ネイルで爪を彩るためにも、まずは爪が丈夫で美しいことが大切と言えます。毎日のケアによって、爪を綺麗な状態に保つようにしましょう。

ネイルケアの処理は「爪の形を整えて」「甘皮や薄皮の処理をして」「マッサージをして」終わります。
だいたい、この3つの処理を順番に行ないます。なお、これらの処理は、物凄く難しいことではありません。自分自身で行なえるでしょう。

1.爪の形を整える

爪の形を整える際に、「爪切り」を使ってはいけません。爪は幾層にも分かれているからです。「爪切り」で切ると、その各層の断面にヒビを入れてしまいます。これは、二枚爪の原因となる場合があります。このように爪を痛める可能性があるため、基本的にネイルケアでは、「爪切り」を使わないほうが良いです。
もしも「爪切り」を使用する場合は、「先端部分の長さ」をある程度までにするために使いましょう。そして「お風呂上り」など、お湯に爪をつけた後、爪が柔らかい時に爪を切りましょう。

「爪やすり」の使用

爪の形を整える際、「爪やすり」を使うのが最適とされています。なので「爪やすり」を使って、「長さ」や「形」を整えます。その素材は、色々とあります。中でも紙製の物が良いです。爪の負担が少ないからです。

「爪やすり」において自爪のための物は、エメリーボードと呼ばれています。人工爪を削る物は、ファイルと呼ばれています。
これらは、「目の細かさ」に違いがあります。エメリーボードのほうが、ファイルよりも目が細かいです。そのため、爪に対する負担は少ないです。

エメリーボードを使う時は、角度に注意しましょう。爪に対して、45度が目安です。
また、一方の方向に削るようにしましょう。これは爪を痛めないための配慮です。先端、サイド、コーナーの順で処理します。
5本の爪全体で、「長さ」や「形」を統一した感じにしましょう。

「爪やすり」は、巻き爪を予防するためにも使えます。巻き爪の予防では、爪の先端を丸くするのではなくて、爪の形を四角にします。角については刺さらないようにするために、「爪やすり」で削っておきます。「爪の長さ」については、1ミリくらいはあるほうが良いでしょう。

「爪やすり」については、ドラッグストアや100円ショップなどで手に入ります。値段についても、手頃な物が見つかるでしょう。

ところで爪の表面を磨くための道具として、バッファーという物があります。このバッファーを使う際は、目の粗い物から使っていきます。ただし使い過ぎると、爪を薄くしてしまいます。気をつけましょう。

2.甘皮処理

ネイルケアの一つに甘皮処理(クリーンアップ)があります。甘皮(キューティクル)を綺麗にする処理です。
甘皮処理を行なう際に必要な用具は、キューティクルリムーバー、コットン、コットンを巻きつけたウッドスティック、キューティクルニッパー、キューティクルオイル、ガーゼです。

キューティクルリムーバーとは、余計な甘皮や古い角質を柔らかくするための道具です。甘皮処理に用いられます。液状の物もあれば、クリーム状の物もあります。

ウッドスティックについては、少し硬めの細い棒であれば良いです。このスティックにコットンを巻きつけて、棒状にします。
ステレンスプッシャーという道具もあります。これも甘皮処理に使います。コットン付きのウッドスティックで処理し切れなかった甘皮に対して、便利な物です。コットンスティックよりも、確実に押し上げてくれるからです。

キューティクルニッパーは「古い甘皮」や「ささくれ」「角質」などを取り除くために使います。
もしも「ささくれ」ができてしまった場合、無理にむしったりしてはいけません。角質がより硬くなってしまったり、別の「ささくれ」を作ってしまったりするからです。
そんな時、このニッパーを使うと便利です。

キューティクルオイルは、甘皮や爪の乾燥防止に使われます。保湿効果をもたらして、爪を健康で丈夫にします。

甘皮処理の手順

  1. キューティクルリムーバーを、少しずつ甘皮につけて馴染ませます。
  2. ぬるま湯に指を2分から3分ほどつけます。皮膚を柔らかくするために、ぬるま湯につけます。同時に、爪周りの「油分」や「汚れ」を落とします。
  3. 湿らせたコットンを巻きつけたウッドスティックを使い、薄皮を押し上げてゆきます。押し上げ方は、爪の脇から根元に向かって、円を描くように押し上げていきます。
  4. ガーゼを使って、薄皮を取り除きます。先程のスティックと同様に、円を描く動作で取り除きます。
  5. この時点で処理し切れなかった薄皮があったら、キューティクルニッパーを使って処理します。
  6. 最後に、爪の根元部分にキューティクルオイルを塗り込みます。そしてオイルを全体に広げましょう。油分を補充して保湿するためです。

この「お手入れ」の目的の一つは、余計な角質を取り除くことです。力を入れて、あまりこすり過ぎないようにしてください。
この甘皮処理では、その甘皮と爪の表面に張り付いている薄皮を処理します。処理をすることで、爪の成長を促したり、表面のデコボコを少なくするという効果を期待できます。
処理の頻度は、10日から2週間に1回くらいが良いでしょう。

以上の甘皮処理の後に、マッサージを行ないます。

3.手のマッサージ

指や手のマッサージについては、ネイルサロンでよく行なわれています。そんなマッサージは、自分で行なう事もできます。ぜひ自分でもやってみましょう。

  1. 「手のひら」にハンドクリームを乗せます。もう片方の手で、そのクリームを温めます。
  2. ハンドクリームが体温くらいに温まったら、それを手のひら全体に伸ばします。
  3. 「手のひら」を使って、指を1本ずつ引っ張ります。ゆっくりと伸ばしてください。全ての指に対して行ないます。
  4. 次に、指をひねるようにして、同じように1本ずつ伸ばします。
    以上のマッサージが終わったら、爪部分を挟むマッサージを行ないます。
  5. 両側から爪をもう片方の指で挟み、爪の根元の部分を押しもみます。親指をうまく使って刺激します。ただし薬指に対しては、刺激しないほうが良いと言われています。交感神経を刺激してしまうからです。
  6. 指に対して挟み揉むマッサージが終わったら、「手の甲」「手のひら」の順に押しもみしてゆきます。
  7. 最後に再び、指を1本ずつゆっくり引っ張って伸ばします。以上でマッサージが終了です。

ちなみにマッサージに使うハンドクリームは、市販の物で良いです。例えば「アロマの香り」がついたクリームがあったりします。それを使うとより一層リラックス効果を得られる、と思います。

手は水に触れる事が多いためか、知らないうちに手の甲がカサカサになっている事がありました。マッサージ目的に限らず手の甲を保護する目的でも、普段からハンドクリームを塗っておくと良いでしょう。

以上のような「爪や手の手入れ」は、継続することが大切です。定期的に行ないましょう。例えば、「お風呂上り」のタイミングに手入れすると良いです。この時なら、爪先にも水分が充分あるからです。