皮膚が硬くなった物・爪

女性の爪

爪とは、皮膚が硬化した器官です。そんな爪のことを、英語ではネイル(Nail)と言います。

ちなみに美容の話題でネイルという場合は、主に「爪のファッションに関すること」を言います。

爪の伸び具合

爪の伸び具合については、だいたい1日で0.1ミリ伸びると言われています(個人差があります)。
その場合、1ヶ月経った時、約3ミリとなります。このペースを見ると、爪は短期間で生え変わる物ではないと言えるでしょう。

爪が生え変わるのにかかる時間は、だいたい半年ほどかかると言えます。よって爪については、のんびり伸びていると言えます。

爪を伸ばすのに重要な事は、爪を丈夫にする事です。毎日こまめに手入れをする事で、爪を健康で丈夫にできます。
大切な事は水分です。乾燥は、爪にとって大敵となります。特に、爪の生え際部分を手入れして、そこを乾燥から守りましょう。そうすれば必要な水分を蓄えた爪となり、それが伸びてゆきます。

爪の健康で大切、栄養摂取

爪が健康であるためには、栄養の摂取も大切です。つまり、食事が大切です。もしも食事から栄養を取れない場合は、サプリメントから栄養を取るという方法もあります。だけど出来るなら、食事から栄養を取るほうが良いです。

爪が健康であるなら、身体も健康であると言えるでしょう。なぜなら爪は、末端神経や毛細血管が集まっている部分だからです。

爪は、皮膚が硬くなった物と言えます。よって爪にとって良い食生活とは、皮膚にとっても良いと言えます。つまり爪に良い食事は、美肌の効果を期待できる食事となります。

爪に良い栄養素

ネイルケアで爪を大切にする場合やネイルアートで楽しむという場合、爪の内側からもサポートすることが大切です。そのためには、栄養バランスの取れた食事が大切です。爪が不健康では、ネイルを充分に楽しめないからです。

食事は、爪を美しくするために重要と言えます。爪を飾るためには、爪そのものが美しくあることが一番です。

爪に必要と言われている栄養素には、タンパク質やビタミンA・B2・E、鉄などが挙げられます。

タンパク質

タンパク質は、爪の主成分であるケラチンの元となる栄養です。よって爪を美しくしたいなら、良質なタンパク質が必要になります。
なお、ケラチンとはタンパク質の一種であり、爪の主成分です。これは動物性タンパク質であり、爪に弾力性を持たせます。

タンパク質を取るのに良い食材には、卵や鶏肉、赤みの多い肉、魚類、乳製品の一部があります。
もしかしたら、脂身の多い肉のほうが「たくさんのタンパク質を取れる」と思うかもしれません。ですが脂身の多い肉は、かえってタンパク質が少なかったりします。

また、植物性タンパク質も爪を丈夫にする栄養素です。大豆と大豆製品に含まれています。

ビタミン群

ビタミン群は、爪に対して重要な栄養です。もしも不足していると思うなら、食事を改善したりサプリメントを利用したりしましょう。

爪に対する効能について言うと、ビタミンAが不足することは爪の変形の原因になります。ビタミンAは抗酸化作用を持っていて、薄い爪を丈夫にして硬くしてくれます。
ビタミンAは「うなぎ」「レバー」、「卵黄」「緑黄色野菜」に含まれています。

ビタミンB2は、爪の強度に関係があります。このビタミンは、粘膜や皮膚という身体の外側の細胞組織にとって重要です。細胞の新陳代謝を促して、爪を健康にします。これが不足すると、爪も弱くなってしまいます。

ビタミンB2は「緑黄色野菜」や「りんご」、「パパイヤ」「レバー」に含まれています。

ビタミンEは、「爪の潤い」に必要な栄養です。「潤い」は弾力性に影響を与えるので、このビタミンは、爪が衝撃に対して強くなることに役立ちます。そして、爪が黄ばむことを予防します。強力な抗酸化作用を持っており、アンチエイジングの効果を期待できます。

なお、高温で加熱すると壊れるビタミンです。そういうことより、不足しがちな栄養と言えます。
ビタミンEは「ほうれん草」や「ナッツ」、「グレープフルーツ」や「植物油」に含まれています。

ビオチン(ビタミンH・ビタミンB7)は、爪の細胞の成長を促進して強度を持たせる栄養です。
「レバー」や「いわし」、「玉ねぎ」や「バナナ」、「ピーナッツ」などの豆類に含まれています。

鉄など

その他の栄養では、鉄も必要とされます。なぜなら鉄は、赤血球の原料だからです。もしも貧血になったら、爪が変形してしまう可能性があります。

そしてカルシウムやマグネシウム、亜鉛というミネラルも、爪にとっては重要な栄養素です。

毎日の食事で以上のような栄養素を、ぜひ取ってください。そうすれば爪が健康になり、美しくなるでしょう。

思ったよりも傷つきやすい爪

爪については、人によって「強度」や「硬さ」「薄さ」が違います。

また爪の状態は、環境によっても左右されて、季節によっても変化します。普段の家事や仕事によっても、爪が荒れたり欠けたりします。季節によっても荒れやすいです。爪を良い状態に保つ際、夏では紫外線に、冬では乾燥に気をつける必要があります。

爪は思ったよりも傷つきやすい物と言えます。爪に縦線が入っていたり、二枚爪と呼ばれている症状が出て来る事もあります。指先の状態を、定期的に確認するようにしましょう。

注意深く爪を見ていると、いつもと違った部分が見つかったりします。特に問題ない場合もあれば、すぐに医者に診てもらったほうが良い場合もあります。

爪の表面に、白い斑点ができていることがあります。これは爪白斑(そうはくはん)と呼ばれている物です。たいした異常ではありません。爪が生え変われば、なくなる物です。

縦の線が、爪にできていることがあります。これも異常ではありません。爪の老化や乾燥が原因と言えます。もしも見た目が気になるなら、バッファーを使って爪の表面を磨きましょう。

爪下血腫(そうかけっしゅ)という、爪の下で皮下出血していることがあります。「痛み」がひどい場合は、医者に診てもらってください

爪の表面に、何か緑色の物が存在していることがあります。人工付け爪をしている場合、カビである場合があります。付け爪と自爪との間に水分が入り込み、そこにカビが生えてしまった状態です。
すぐに付け爪を取り外して、爪を清潔にしてください