新世紀エヴァンゲリオン

新世紀エヴァンゲリオン

エヴァンゲリオン「新世紀エヴァンゲリオン」はテレビを始め、漫画や映画など、多くのメディアで活躍している作品です。一大旋風を巻き起こした1990年代を代表するアニメ作品と言えます。そして、その後のアニメ作品に対して、大きな影響を与えたと言えます。

「新世紀エヴァンゲリオン」の物語について、簡単にお話したいと思います。
物語の舞台は、西暦2015年から始まります。
2000年に、セカンドインパクトという南極の氷が全て溶けてしまう世界的な危機が起きました。その危機から15年経って、「復興の兆し」が見られ始めた頃、人類に「別の脅威」が押し寄せます。
人類に降りかかる脅威とは、正体も目的もわからない生命体が人類に「戦い」を挑んでくることです。その生命体のことを、「使徒」と呼んでいます。

この物語の舞台は、架空都市の「第3新東京市」です。箱根付近に位置する架空の都市です。この「第3新東京市」に、使徒が突如襲来してきます。
この使徒に立ち向かうために、人類が戦う手段として開発した物が「汎用人間型決戦兵器 人造人間エヴァンゲリオン」です。

「使徒」に立ち向かうために、人類は「エヴァンゲリオン」を開発しました。その開発は、国際連合の直属の非公開組織である「ネルフ」が行ないました。
エヴァを操縦するパイロットとして、14歳の少年と14歳の少女の4人が選ばれました。14歳という「若さ」で、自らの命をかけて世界を守るという任務を託されました。少年・少女たちは、激しく傷つきながらも戦います。悩み、苦しみ、挫折を経験して、成長してゆきます。

宗教的な要素

「新世紀エヴァンゲリオン」の物語の背景には、宗教的な要素が多く盛り込まれています。キリスト教やユダヤ教という宗教の用語や設定が、使われています。旧約聖書などの言葉が引用されています。

例としては、「人類はアダムとイヴがいる、最初にアダムが作られて、アダムがイヴを作った」という設定があります。
そのアダムとイヴは、禁断の実を食べてしまいます。知恵の実を食べたので、さらに生命の実まで食べてしまうかも?と疑われて、神に追放されてしまいます。
「新世紀エヴァンゲリオン」では、この設定について、使徒が生命の実を持ち人類が知恵の実を持っていると表現しています。そして、この2つの実を手にしているものが、「エヴァンゲリオン」ということです。

別の例としては、物語の中で「生命の木」の存在がポイントとなっています。
キリスト教では、イエスキリストが生命の木に磔(はりつけ)にされて処刑されました。その血を大地に垂らして、人間の罪が償われたとされています。
人間は自ら犯した原罪を償い、楽園に回帰することが必要という考えがあるようです。

物語の背景をより理解するためには、旧約聖書などの内容や用語を知っておくと、ストーリーがわかりやすくなると思います。
例えば、「ロンギヌスの槍」という物が出てきます。エヴァは、最後には「生命の木」の十字架の上で処刑されます。その際に「ロンギヌスの槍」が必要となってきます。この儀式により、人類は原罪より解放されるという意味があるそうです。
また、神の子として従うものが12必要だそうで、そのために人類の補完計画が必要だったとされています。

制作会社

「新世紀エヴァンゲリオン」は、1995年頃にテレビ東京系列で放映されたアニメ番組です。テレビで人気を得て、その後映画化された超人気アニメです。

「新世紀エヴァンゲリオン」の制作は、日本のアニメーション企業の「GAINAX(ガイナックス)」が行なっていました。アニメーションについては、「タツノコプロ」が行ないました。「タツノコプロ」は、「ヤッターマン」などのタイムボカンシリーズで有名な企業です。

この「GAINAX」という会社は、若手のクリエイターによって作られました。代表的な人物には、「エヴァンゲリオン」の生みの親でもある庵野秀明さん、武田康廣さん、山賀博之さん、赤井孝美さんが挙げられます。彼らが学生だった頃に、大阪で開かれた「日本SF大会」を成功させようとするために集まったということです。
その後彼らは、互いにぶつかりあったり協力しあったりしてアニメーションを作り上げていきました。
初めての商業作品となる劇場用映画「王立宇宙軍」を制作した時に、会社名を「GAINAX」と名づけました。

庵野秀明

ここで庵野秀明さんについて、簡単にご紹介したいと思います。

  • 名前:庵野秀明(あんの ひであき)。
  • 生年月日:1960年5月22日生まれ。男性。
  • 出身:山口県宇部市。

1984年に、赤井孝美さん、岡田斗司夫さん、山賀博之さんとともに株式会社ガイナックスを設立しました。
1988年に、「トップをねらえ!」で監督デビューしました。
その後「新世紀エヴァンゲリオン」や「ふしぎの海のナディア」などの話題作を作り出して、トップクリエイターとしての地位を確立しました。

海外でのテレビ放映

「新世紀エヴァンゲリオン」は、世界の各地でテレビ放映されたり、DVDが発売されたりしました。
例えばアメリカでは、日本の「新世紀エヴァンゲリオン」のテレビ番組がVHSビデオで発売されました(1997年当時)。ビデオには、英語字幕版と英語吹き替え版の両方がありました。
また、アメリカのテレビでも放送されました。英語字幕版と英語吹き替え版のものが、それぞれ別のチャンネルで放送されました。

イギリスでは、テレビの英語吹き替え版と劇場版が発売されました。2002年には、テレビでも放送されました。

イタリアでは、テレビ放送作品についてVHSとDVDが発売されました。

オーストラリアでは、公共放送局のプライムタイムで放送されました(1998年)。これは、日本のアニメで初めてのことでした。
放送されるにつれて、「新世紀エヴァンゲリオン」の人気はどんどん高まっていきました。そしてテレビ放送終了前に、再放送としてエヴァンゲリオンを放送するという事態になったそうです。
プライムタイムでは、劇場版の放映権も手に入れて、それらの作品も放送することになりました。

ドイツでは、ドイツ語版字幕テレビシリーズやドイツ語版吹き替えがあるそうです。ドイツ語字幕版は、テレビで放送されました。ドイツ語吹き替え版は、DVDで発売されました。

ロシアでは、2005年にテレビで放送されました。そして、VHSとDVDが発売されました。

劇場版

「新世紀エヴァンゲリオン」は、テレビアニメだけではありません。劇場版シリーズもあります。
1997年の3月と7月、1998年の3月の2年間で、3本の映画が製作されました。

さらに2007年からは、シリーズ4部作として「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」の映画が公開されました。第1作目は、2007年9月に公開されました。第2作目は、2009年6月に公開されました。

漫画

また、「新世紀エヴァンゲリオン」は漫画本にもなっています。漫画家の貞本義行さんによる作品です。
この本は、テレビアニメを受けて漫画として作られたものになります。テレビの原作ではないそうです。「ヤングエース」や「カドカワコミックス・エース」などの漫画雑誌に、掲載されました。

「新世紀エヴァンゲリオン」では主題歌を始め、挿入歌や劇中使用曲など、多くのヒット曲があります。
残酷な天使のテーゼ」は、テレビ版の「新世紀エヴァンゲリオン」の主題歌です。これは1995年10月に発売されて、当時のオリコンの週間最高順位は27位でした。
歌手は、高橋洋子さんです。作詞が及川眠子さん、作曲が佐藤英敏さん、編曲が大森俊之さんです。
この曲については、2003年と2009年にバージョンを変えて、発売されています。数年経っても劇場版のエヴァンゲリオンやパチンコで使用されており、繰り返して人気が出ています。

テレビ版の「新世紀エヴァンゲリオン」のエンディング曲は、1954年に作られた曲「Fly Me to the Moon」です。この曲は、ジャズの定番となっている曲だそうです。作詞家であり作曲家でもあるバート・ハワードさんが作った曲です。
エヴァンゲリオンにおいては、イギリスの歌手CLAIREが歌ったバージョンや、4人で歌ったバージョンがあります。4人で歌ったバージョンとは、声優の林原めぐみさんと主題歌を歌っている高橋洋子さん、他2人のボーカルの4人で歌ったものです。
これらの他にもインストゥルメンタルなど、14のバージョンがありました。
声優の三石琴乃さんや宮村優子さん、林原めぐみさんによる、違うバージョンのエンディング曲もありました。

「新世紀エヴァンゲリオン」は、いくつかの賞を受賞しています。
1997年に開催された「第1回文化庁メディア芸術祭」において、「新世紀エヴァンゲリオン」がアニメーション部門で優秀賞を受賞しました。4部門ある中のアニメーション部門で、受賞されました。

また、日本映画界で最大のイベントとされる「日本アカデミー賞」において、「新世紀エヴァンゲリオンの劇場版 THE END OF EVANGELION Air/まごころを、君に」が、第21回話題賞の作品部門を受賞しました(1998年)。

「日本のメディア芸術100選」(2006年)のアニメーション部門で、1位を獲得しました。これは、文化庁のメディア芸術祭10周年を記念して開催されたものです。
2006年の夏(約1ヶ月間)に、専門家と一般人にアンケートを実施しました。その結果、選出されて、アニメーション部門1位となりました。なお受賞作品は、2007年1月に国立新美術館にて紹介されたそうです。

「新世紀エヴァンゲリオン」は、1997年の「第18回日本SF大賞」も受賞しています。これは、プロが選ぶSF賞です。日本人によるSF作品を対象に、選考委員が受賞作を決めます。SF小説の他にも、アニメや漫画、映画、評論などが受賞しています。

ずっと続くエヴァンゲリオン

「新世紀エヴァンゲリオン」は、迫力のあるバトルアクション謎めいたストーリーが見所のアニメです。
物語では、使徒の正体や目的、セカンドインパクトの真相など、多くの謎が絡み合っています。そして次第に、全貌が明らかになっていくというストーリーになっています。
シナリオ、演出、デザイン、音楽、これらの全てにおいて優れているアニメと言えます。14歳の少年・少女たちが成長していく姿に、きっと感動するでしょう。

ちなみに「新世紀エヴァンゲリオン」の放送後から、テレビで週に放映されるアニメ番組の本数が、かなり増えたそうです。よってアニメ業界の発展にも、大きく貢献した作品と言えます。

「新世紀エヴァンゲリオン」は、1995年にテレビで放映されたアニメです。それから長い年月が経ちましたが、「新世紀エヴァンゲリオン」の世界観は、今でも多くの人たちを魅了しています。

ファンになった「きっかけ」も様々なようです。最初にテレビで放映されていたのを見てからファンになった方や、再放送や映画化によって、その存在を知ってファンになった方などです。そんなファンの皆さんは、「新世紀エヴァンゲリオン」のことを「エヴァ」や「エヴァンゲリオン」「EVA」などと呼んだりしています。

このように、今でもエヴァのファンは存在して、増え続けています。その人気が示すように近年においても、エヴァのコンテンツが色々と登場しています。
フィギュアでは、新しい物がどんどん制作されています。
ゲームソフトやDVD、CD、コミックスなども登場しています。
パチンコでも、定期的に新しい機種が出ています。

これだけコンテンツがあるので、エヴァのことを知らない人でも、その名前は知っているという人も多いようです。
「新世紀エヴァンゲリオン」は、現在進行形の作品と言えます。これからも新しい世界を見せてくれるでしょう。

漫画
この記事をシェアする

グッズ・メモランダム