映画ドラえもん「のび太と雲の王国」

「天国は、雲の上にはないのかな?」
 

という「のび太の疑問」に、「ドラえもん」は

「自分たちで天国を作ろう」
 

と言います。

雲の上夢の王国を作って、どんな時でも好きな事をしようという夢の世界と、科学的な知識を盛り込んだ、素晴らしい「仕上がり」の物語になっています。

物語の中では、のび太はノア計画による悲惨な状況を見て一時的にパニックになってしまいます。

だけどそんな中でも「ドラえもん」という大きな存在によって、きっと未来を変えることができるということを、強く信じることができました。その確信こそが、この作品で「藤子・F・不二雄」先生が最も伝えたかった事ではないでしょうか。

結局、「ドラえもん」たちが創り上げた「雲の王国」は消滅することになります。
しかし、そんな夢の国がなくなってしまっても、またきっと取り戻そうと強く想います。

「天上人」と「ドラえもんたち」が対立する場面もありますが、やがて「お互いを理解していく」という物語の展開は、どの「大長編ドラえもん」にも共通する、大切なテーマと言えます。

子供でなくて大人でも、この「雲の王国」を見たら、こんな国でずっと自由に遊んでいたい、と思ってしまうでしょう。

なお、テーマ曲の「雲がゆくのは…」は、「遠い国を夢見る想い」を綴った曲となっています。

環境問題をテーマにした作品

ところで「ドラえもん」では、環境問題を取り上げた作品がたくさんあります。長編の作品に限らず、例えば短編の「さらばキー坊」でも環境問題を取り上げています。
そして今回の大長編「雲の王国」は、このテーマの集大成と言えるでしょう。

しかし中には、環境問題をしつこく取り上げていて説教じみている、という評価もあるようです。
そのような評価もありますが、たくさんの絶滅してしまった「動物たち」が登場する場面があったり、キー坊が登場したり、「藤子・F・不二雄」先生の多岐にわたる好奇心が盛り込まれています。とても興味深い作品になっています。

好き嫌いが分かれる作品かもしれません。しかし「雲の王国」は、「大長編ドラえもん」の中でも、とても素晴らしい作品と言えます。

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