「歯並び」と「噛み合わせの悪さ」を治す治療、歯列矯正

歯列矯正

歯並び歯の治療と言ったら、まずは虫歯の治療を思い浮かべるでしょう。ですが、それだけではありません。歯の治療には、見た目を綺麗にする審美歯科もあります。例えば「歯並び」の改善という処置も、歯医者による治療と言えます。歯列矯正と呼ばれている、不正咬合(こうごう)を治す歯科診療です。

表情を美しくする際、口元が大切とよく言われています。ということは、歯列矯正という治療は、顔の表情を良くするために役立つと言えます。
実際のところ歯列矯正を行なう理由として、外見的なコンプレックスによるという場合があります。「歯並び」は、その人の「表情の良し悪し」に影響を与えるからです。治療によってコンプレックスを解消できるなら、それは試してみる価値があると思います。

この歯列矯正は、見た目の改善だけではありません。「噛み合わせの悪さ」から体調不良になっている場合、その改善のために重要な治療と言えます。
不正咬合とは、

  • それぞれの歯の位置が不正である
  • 複数の歯の位置が不正である
  • 上下顎の歯列弓の位置関係が不正である

などの事を言います。食べ物をしっかりと噛んで食べるためにも、このような「噛み合わせの悪さ」を治しておくほうが良いです。

歯の噛み合わせチェック項目

自分の「歯の噛み合わせ」を確認する方法の一例を、ご紹介したいと思います。正確に確認したい場合は、かかりつけの歯医者に診てもらってください。

噛み合わせチェックの簡単な「やり方」には、以下の方法があります。

  • 顔を正面から見て、顎が左右にずれていないか確認します。
  • 口を閉じた際、下顎に「しわ」が出ていないか確認します。
  • 顔を横から見た時のEラインを確認します。Eラインとは、鼻先と下顎を結ぶ線の事です。大人の場合、上唇の先がEラインの線上、またはやや内側にあると良いとされます。
  • 歯を噛み合わせて、「イー」というポーズをした時、上と下の2本の前歯の間を結ぶ線を確認します。その線が真っ直ぐになっているかどうか、確認します。
  • 前歯の被さり具合を確認します。上の前歯が下の前歯に被さっている場合、その深さが2mmくらいであるかどうか、確認します。

以上の点において異常が見つかれば、「不正咬合の疑い」があります。

装置の付け方

「歯並び」を矯正する歯列矯正では、歯に矯正のための装置を付けて、長期にわたって治療してゆきます。
やり方としては、装置を歯の表側に付ける「やり方」と、裏側に付ける「やり方」があります。治療期間には、どちらの「やり方」でも大きな差はないとされています。その見た目については、裏側に付ける装置については、表から全く見えないです。目立たせる事なく矯正の治療をしたいなら、装置を歯の裏側に付けるほうが良いです。

治療する際は、歯医者に通院して行なう事になります。かかりつけの歯医者と適切に相談して、お互いに協力して治療する事になります。

ちなみに歯列矯正と聞くと、子供がよく行なっている治療というイメージがあります。ですが大人の方も、矯正の治療を受けています。「歯並び」がいい人にとっては、歯列矯正という治療法は聞きなれない言葉かもしれません。ですが子供から大人まで、多くの方が受けている治療の一つです。

歯列矯正のメリット

「歯並び」を良くする歯列矯正には、いくつかのメリットがあると言えます。
一つは、「見た目の美しさ」です。初対面の人の場合、多くは見た目で「その人の印象が決まる」と言われています。特に美しい笑顔になるには、「歯並び」が整っている事が重要と言えます。

欧米においては、「歯並び」に対して高い関心があるそうです。「美しい歯並び」である事は、知性と教養の証とまで言われているそうです。

見た目のメリットだけでなくて、健康面でもメリットがあります。歯列矯正によって「噛み合わせ」が改善されるため、健康面に良い影響を与えます。食べ物をしっかり噛み砕ける事を始め、勉強や運動時にも良い影響があるとされています。「噛み合わせ」が良い事は、日常生活を快適にする一助になります。

歯列矯正のデメリット

外見と健康に良い影響を与える歯列矯正には、デメリットもあると言えます。よく言われているデメリットとして、費用がかかる点があります。歯列矯正の治療では、基本的に健康保険が適用されません(2008年時点)。なので患者にとって、金銭的に大きな負担となります(医療費控除を受けられる可能性は、あるそうです)。

歯列矯正の装置による問題もあります。口の中に装置がある事で、「食事」や「歯磨き」をしづらい場合があります。時には装置によって、口内炎が起こる場合もあります。

また、自分の体に合わない歯列矯正は、「肩こり」や「うつ」などのきっかけとなってしまう場合もあるそうです。

治療期間が長いという点も、デメリットと言えます。平均的な治療期間は、2年くらいと言われています。もちろん個人差はあります。だけど多くの場合、ある程度「長期にわたって通院する事」になるでしょう。

これらのデメリットを考慮しつつ、歯列矯正を行なうかどうか検討してください。

発音に与える影響

歯列矯正が発音に与える影響について、お話したいと思います。
歯の表側から歯列矯正する場合は、発音に影響はないそうです。しかし、歯の裏側から歯列矯正する場合は、最初の頃は、舌を歯の裏に付けて出す「さ行・た行」の音を出しにくくなるそうです。特に英語のThの音が、出しにくくなるそうです。

この音が出しにくくなるという問題は、ほとんどの場合では、1ヶ月から2ヶ月で解消するようです。慣れてくることで、発音も普通に出来るようになるそうです。
ただし、アナウンサーや歌手などの職業の場合は、矯正医と相談する必要があるでしょう。

治療開始の時期

歯列矯正で気になる事の一つに、治療を始める時期があります。この始める時期や歯列矯正にかかる期間は、個人差があります。なので一概に言えません。

子供の場合では、検診後にすぐに治療を始める場合もあれば、永久歯が生え揃うまで待っている場合もあるそうです。親心で歯列矯正を「すぐに行ないたい気持ち」もわかります。だけど、待たなければならない場合もあるようです。

あと、子供の場合、治療の時期と同じくらいに「本人の気持ち」が大事です。大人の歯列矯正の場合では、本人が決心して、自主的に治療する事がほとんどです。なので、治療を続ける事に大きな問題はない、と言えます。ですが子供の場合、途中で治療を嫌がってしまう可能性があると言えます。

なお、子供そして大人にも言える事は、うまく治療してゆくには歯と歯茎の状態が健康であるという事が重要です。歯そして口の中の健康維持に、普段から気を配りましょう。

欧米での歯並び

参考として欧米での「歯並び」について、お話したいと思います。
日本では子供により良い教育を与えようと、親御さんたちが努力をしている事はよく知られています。欧米では、教育が重要である事と同じくらいに、矯正治療を行なっているそうです。
歯列矯正は、親の義務の一つとなっているそうです。「歯並び」が悪いまま社会に出る事は、とても恥ずかしい事とされているそうです。

そうは言っても、私自身については英語を学ぶけれど海外に行く事は少ない、海外で仕事をする訳ではない、だから「歯並び」の矯正治療はいらない、そう思う人は多いと思います。
しかし、外国の人と接する機会が多い場合は、考え直す必要があるかもしれません。日本にいるとしても、外資系の企業は多くあります。仕事で海外の人と接する機会も、今後あるかもしれません。

ビジネスマンや若い女性が英語を話す場面では、口元がやはり気になってしまうこともあるようです。特に海外の人と対等に会話する場面などでは、「歯並び」が悪いことは、それがハンデになってしまう場合も出てくるようです。「歯並びの悪さ」という不安な材料を取り除いておくことは、手堅い方法と言えるでしょう。

「歯並び」が良い女性「歯並び」が良いと、笑顔にも自信が出てきます。海外を始め、日本国内でも役立ちそうです。日本においても、表情の良さ、つまり歯列矯正が必要とされる場面があることを覚えておきましょう。