介護福祉に関する国家資格・介護福祉士の資格

介護の資格

介護する女性現在では医療の進歩によって寿命が延びて、健康で長生きできるようになりました。
しかし一方では、高齢化が進み少子化ということもあって、高齢者の世話をする人が少なくなっています。このような中で、介護や福祉の「あり方」が見直されるようになりました。

介護や福祉を担う人材の確保に関して、資格の制定があります。介護や福祉の資格の種類には、主なものに介護福祉士・社会福祉士・精神保健福祉士などがあります。

介護福祉士の資格は、社会福祉士とともに1987年に制定された国家資格です。
介護福祉士は、体や精神の面で障害のある人に対して、日常的な生活(食事・入浴・排泄など)の面で介護を行ないます。そして介護を受ける人や家族に対して、相談を受ける、指導するなどのフォローを行ないます。

社会福祉士は、心身や環境の面で日常生活に支障のある人に対して、相談に乗ったり、助言したりする仕事をします。一般的には、ソーシャルワーカーと呼ばれる人たちのことです。専門知識や技術を持っている人になります。

精神保健福祉士とは、1997年に制定された精神保健福祉の領域のソーシャルワーカーのことです。精神保健福祉士の資格も国家資格です。

介護福祉士の試験

介護福祉士試験は、介護福祉に関する国家試験です。
介護に関連する実務経験を3年以上経験している人(※1)、
または、高等学校の福祉専門コースを終了した人が、
受験資格を持ちます。
(※1:1095日以上、指定の施設に在籍して、540日以上の従事日数であることが、定められています)。

介護福祉士になるための実務経験では、対象となる職種は、ホームヘルパー・看護助手・介護職員・寮母などです。医師や看護師は、除かれます。

対象となる施設は社会福祉施設、病院や診療所、介護などのサービスを提供する事業所などです。このような施設で働くことが前提である、という事になります。

介護福祉士の国家試験では、実技試験と筆記試験があります。
筆記試験の科目は、社会・老人・障害者福祉、リハビリテーション、援助技術、精神保健、介護技術などの13科目です。

実技試験は、筆記試験に合格した人だけが受けることができます。
実技試験の内容は、介護の原則などが5分間以内で問われることになります。

介護福祉士国家試験の実技試験については、
「実技試験を受験する人」、
または「申し込みにより実技試験を免除する人」(※2)を、
申し込み時に選ぶようになっています。
(※2:介護実技講習などを受験・終了した人のための選択肢)。

介護技術講習とは、介護福祉士国家試験を受ける人が、実技試験の免除を申請したい時に受けることができるものです。届出されている介護福祉士の養成施設で行なわれます。
「申し込み」は、養成施設に直接に行ないます。期間や料金などに「違い」があります。自分が申し込む介護福祉士の養成施設に問い合わせてください。

試験の合格率は50%程度と、言われています。もしも合格したら、有料で介護福祉士登録簿への登録申請を行ない、認められると登録証の交付を受けることができます。

介護福祉士試験の申し込み先は、財団法人 社会福祉振興・試験センターです。「受験の手引き」なども、ここに連絡してください。
※最新の受験資格についても、上記の試験センターに問い合わせてください。

実技試験

介護福祉士の国家試験では、試験内容が筆記試験と実技試験に分かれています。筆記試験の合格者が、実技試験を受験できます。

介護福祉士の実技試験では、「介護などに関する専門的技能」として、介護の技術そのものに加えて、介護される側の人への心遣いなどが、見られるようです。
筆記試験に合格した人のうち、100点中40点以上取った人(※3)に対して、実技試験の受験資格が与えられます。
(※3:問題の難易度により、調整されるようです)。

介護福祉士の実技試験では、自分が学習したり経験したりして、今までに学んだ介護技術が、実戦の場で「どのように表現されるか」を審査することになります。

つまり実技試験は、介護福祉士の勉強や経験を実戦の場で表現する試験です。試験に備えるため、普段の仕事場でも、過去問題を考えながら行動しておくのも良いでしょう。

実技試験では、まず待合室にて課題が発表されます。その際、まずは課題についてイメージします。
この時、予め過去問題で練習した通りに、手順や順番などを頭の中で整理すると安心できます。

10分ぐらい後で教室を移動して本番となります。教室にいる試験官やモデルに対しては、挨拶をするようにしましょう。

介護福祉士の実技試験は、午前と午後に分かれて受けることになります。受験者数が多い場合は、午前に受ける人は試験が終わっても、午後の人が会場に入るまでは、別室で待機することになるようです。

持ち物としては、受験票と上靴などがあります。なお、待ち時間があるので、実技試験の過去問題などの参考書を持ってゆくのも良いです。

服装としては、介護に適した服装という指定が事前に言われるようです。なので、職場のユニフォームがある人は、そのほうが行動しやすいでしょう。ユニフォームがない人は、ジャージのような服を着ると良いでしょう。

なお、介護技術講習会を受講して終了した人については、実技試験が免除されます。
しかしその際でも、筆記試験については合格する必要があります。筆記試験に通るまでに、実技試験は3回まで、免除できるようです。

合格発表

財団法人 社会福祉振興・試験センターでは、社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士の国家試験を実施しています。

試験の結果は、厚生労働省および社会福祉振興・試験センターに、掲示します。インターネット上でも、合格発表を行なっています。
合格発表の内容としては、各国家試験の合格者番号、合格基準と解答を発表しています。

介護福祉士などの国家試験を受験した人については、合格発表日から60日以内に、文書によって試験時の点数を教えてくれるようです。
手続き方法としては、郵便局の備え付けの振込用紙、または銀行の振込受付書を使用して、指定の金額を振り込んでください。そして、振込用紙か振込受付書の「控え」をコピーした物と、受験票か不合格通知のコピーを同封して、送る必要があります。

解答速報

介護福祉士国家試験などの解答速報については、試験直後に、資格取得のための受験講座や各スクールにて行なわれているようです。
また、介護職員のための情報機関などでも、介護福祉士試験に関する解答速報を独自に行なっているようです。

解答速報については、自己採点などに使うように作られたものです。解答速報は、受験講座やスクールの責任において作られた解答です。なので、解答の内容はスクールによって違うという可能性もあります。
これらの解答は、当然公式なものではありません。その点を理解して、自分の責任において解答情報を活用してください。

なお、介護の制度については、将来変更される点もあると思います。
最新の制度の内容を、ご確認ください。
※この記事は2007年当時の記事になります。