人工餌と生餌、良い「らんちゅう」を育てる餌の組み合わせ
らんちゅうの健康な成長を促すためには、適切な餌の組み合わせとやり方が重要です。
この記事では、らんちゅうに最適な餌の種類やその組み合わせ、さらに効果的な餌のやり方について、解説します。
初心者から経験者まで、らんちゅうの飼育に役立つ情報を、お伝えします。
ぜひ最後まで、ご覧ください。
人工餌と生餌、良い「らんちゅう」を育てる餌の組み合わせ
自宅で「らんちゅう」を飼育する場合、栄養バランスが整った餌(えさ)を選ぶことは、らんちゅうの健康な成長に不可欠です。
らんちゅう専用の餌については、市販の餌があります。
人工餌と生餌の組み合わせ
それでは、らんちゅうをすくすくと育てたい場合、市販されている人工的に作られた餌を与えれば、良いでしょうか。
基本的には、人工餌で十分と言えます。
市販の人工餌は、その便利さとバランスの取れた栄養素で、らんちゅうの日常的な食事として十分な役割を果たします。
だけど、この人工餌を与える時、生餌(なまえ)と組み合わせると、らんちゅうの食事はさらに豊かなものになります。
生餌は、生き餌(いきえ)と同じ物です。
生餌とは、以下の餌のことです。
- ミジンコ
- 糸ミミズ
- アカムシ
これらは栄養価が高くて消化も良いです。
よって生餌は、良い「らんちゅう」を育てるためには、ぜひ与えたい餌と言えます。
しかし欠点として、生餌は人工餌に比べると入手しにくいです。
そして、値段も高くなるという点があります。
もしも生餌が店頭で見つからない時は、通販の利用も考えましょう。
もしかすると、生餌が販売されているかもしれません。
生餌について、注意すること
生餌の中には、脂肪分を多く含んでいる物があります。
与え過ぎないように注意してください。
生餌の糸ミミズについては、らんちゅうが、ある程度大きくなってから与えましょう。
糸ミミズは大きさによっては、小さな「らんちゅう」には、飲み込むのが困難であるためです。
消化が良いのでおすすめ、植物餌
ところで人工餌や生餌とは別に、らんちゅうがサラダ感覚で好んで食べる餌があります。
それは植物餌です。以下のような餌です。
- 浮き草
- 苔
- アオコ
- クロレラ
植物餌なら食べ過ぎで太ってしまう、といった心配はありません。
消化も良いので、おすすめの餌です。
これらの植物性の餌は、魚が自然環境で摂取する食物に近いです。
植物性の餌は人工餌や生餌と比較して、過剰な脂肪の摂取を防ぎ、バランスの取れた食事を提供することができます。
さらに、植物餌は水質を悪化させることなく、水槽内でのバクテリアのバランスを保つのにも役立ちます。
ただし、植物性の餌だけでは、栄養が偏る可能性があります。
植物餌は、主食としてではなく副菜として与えるものと、考えましょう。
5分間で食べる量、「らんちゅうの餌」のやり方
餌のやり方について、一度に与える餌の量は、らんちゅうが5分間くらいで食べる量にしましょう。
これは、らんちゅうの胃の大きさを考慮した餌の量になります。
らんちゅうの胃は、小さいです。
なので一度に、たくさんの餌を食べられません。
もしも食べ過ぎた場合、消化不良を起こしてしまいます。
飼育者にとっては、らんちゅうに餌を与える時間は楽しい時間でしょう。
らんちゅうが美味しそうに餌を食べている姿を見ていると、見ているこっちも、幸せ気分になれます。
ですが、一度にたくさんの餌を与えてはいけません。
らんちゅうの健康を害してしまうからです。
なるべく午前中、らんちゅうに餌を与える時間帯
餌を与える時間帯も大切です。
餌を与える時間については、なるべく午前中にしましょう。
もしも夕方になっても餌が残っている場合は、与え過ぎです。
あと、夜寝る前には、必ず残っている餌を掃除しておきましょう。
あと、各季節において、餌を与える時間帯が異なります。
春と秋では、午前7時30分ごろから午後3時までの間に、餌を与えましょう。
夏では、午前6時ごろから午後4時までの間に、餌を与えましょう。
夏は、春や秋と比べて水温が上がりやすいからです。
水温が高いため、らんちゅうの活動時間が長くなります。
冬では、餌を与えるならお昼ごろまでに、与えましょう。
冬の場合、餌を与えなくても良いです。
もしも餌を与えるなら、少量にしておきます。
天候に合わせて、らんちゅうに餌を与える
各季節に合わせるのと同様に、日々の天候に合わせて餌を与える方が良いです。
例えば今日は寒い日だと思ったら、水温も低くなっているでしょう。
そんな日は、餌の量を少なめにします。
水温が低い時に餌を与えると、らんちゅうが消化不良を起こし、健康を害してしまう恐れがあるからです。
後日、天気が良くなり暖かい日になったら、適量の餌を与えると良いです。
自宅を留守にする場合、自動餌やり器の使用
出張や旅行などでしばらく自宅を留守にする際、自動餌やり器を使ってみましょう。
設定した時間に、自動的に餌が出てきます。
自動餌やり器を利用すれば、「留守の間」の餌やりをいつも通りにできます。
実は「らんちゅう」を始め、金魚はしばらくの間、餌を食べなくても生きてゆけます。
一般的に数日から2週間程度、食べなくても大丈夫と言われています。
ただし、個体差があります。
比較的、元気な金魚であれば、2週間程度は給餌をしなくても生存可能と言われています。
だけど、「餌を与えないのは心配だ」という方は、専門家と相談しつつ、留守中の餌やりについてどうするか決めましょう。
基本的に、らんちゅうに人工餌を与えれば良いです
らんちゅうの飼育において、栄養バランスが整った餌を選ぶことは、らんちゅうの健康と成長にとって重要です。
餌においては、人工餌に生餌を加えることで、食事を豊かにすることもできます。
しかし、生餌は入手が困難で価格も高いです。
そのため、日常的な飼育では人工餌を基本として、時折、生餌を加えます。
こんな風に、らんちゅうの食事に変化を与えることが推奨されます。
ところで、市販されている人工餌については、らんちゅうに必要な栄養素をバランス良く含んでいます。
人工餌は、専門家によって科学的に調整されていると言えます。
よって、らんちゅうの健康を維持するために、必要なビタミンやミネラルが豊富に含まれています。
つまり、人工餌だけでも、らんちゅうの健康な成長をサポートすることは十分に可能です。
人工餌は、らんちゅうの飼育において優れた選択肢です。
安定した栄養供給源として、信頼できるものです。
基本的には、らんちゅうに人工餌を与えれば良い、と言えます。
優良な人工餌を選んで、らんちゅうに与えてください。
そうしたら、らんちゅうはすくすくと育つでしょう。